BusyCalの費用|無料でできる範囲と、お金を払うと増える機能

BusyCal ryoukin(料金)を調べる人の多くは、仕事用とプライベート用、それにチームの共有カレンダーを1つの画面に並べたいと考えています。 そのとき迷うのは「無料でどこまで済むのか」と「どの機能にお金がかかるのか」の2点です。 この記事では、2026年9月に公式ページで確認できた内容をもとに、無料版の範囲、有料側に置かれた機能、支払いの経路ごとの金額を並べ、自分の詰まりに対してお金を払う意味があるかを判断できるようにします。

BusyCalは3つの経路で売られている

BusyCalは、2007年に登場したMac用のカレンダーアプリです。 創業者の2人は2017年に開発を次の担い手に引き継ぎ、現在はBeehive Innovations FZEがBusy AppsやBusyMacの名前の権利を持っています。 Mac App Storeでの販売元の表示はBusy Apps FZEです。

入手の経路は3つあり、それぞれ支払いの形が違います。

  • 開発元の直販。Mac版は49.99米ドルの買い切りで、購入日から18か月分の更新が含まれます。更新を続けたい場合は割引価格で延長し、2026年9月時点の延長価格は39.99米ドルと案内されています
  • Mac App Store。ダウンロードは無料で、基本的な予定管理は無料版のまま使えます。有料機能は定期購入で、米国では月額4.99米ドル、年額39.99米ドルです。日本の掲載では年額6,000円、月額800円の項目が並び、月額700円の項目も表示されています
  • Setapp。MacPawが運営する月額制の詰め合わせで、Mac1台のプランは月額14.99米ドルです。BusyCal以外のアプリも同じ料金で使えます

注意したいのは、この3つの経路が互いに入れ替えられない点です。 開発元のライセンス説明には、App StoreやSetappで入手したものと直販で買ったものは交換できないと書かれています。 App Storeで定期購入している人が直販に移る場合は、定期購入を解約してから直販で買い直すことになります。 どの経路で使い始めるかは、機能を試す前に決めておく事柄です。

無料版(Free Edition)で使える範囲

Mac App Store版に無料版が加わったのは、2024年8月に公開されたバージョン2024.3.8です。 更新履歴には、定期購入していない人向けに「Free Edition」を用意し、基本的な予定管理に使えるようにしたと記されています。 App Storeの説明文でも、無料版は基本的な予定管理のために無料で使え、有料機能は14日間試してから定期購入できる、と案内されています。

開発元は無料版に含まれる機能の一覧を出していません。 一方で、定期購入で使えるようになる機能は一覧で示しています。 無料版の範囲を知るには、この有料側の一覧を裏から読むのが早道です。 一覧に載っているのは次の機能です。

  • 天気予報、次の予定までのカウントダウン
  • 会議用のURLの作成、ファイルの添付
  • 予定へのタグ付け、検索と置換、メモ内URLの短縮
  • 複数のカレンダーにまたがる時間のブロックと、規則による自動ブロック
  • 移動時間、出発時刻の通知、場所の地図の表示
  • タスクの所要時間
  • グラフィックの貼り付け、別の暦の表示
  • CSVでの書き出し
  • 複数のスマートフィルタとカレンダーセット、複数のお気に入りタイムゾーン

裏返すと、アカウントを追加して予定を見る、入れる、直すという予定管理の土台は、有料一覧には出てきません。 日・週・月・年・リストの表示を切り替える、文章で予定を入れるといった部分も、一覧に名前がありません。 ただしこれは一覧から読み取れる範囲の話で、無料版の細かな挙動は公式に表で示されていないため、試用期間中に自分の使い方で確かめる必要があります。

一覧の中で見落としやすいのが「複数の」という言葉です。 仕事用、家族用、計画用のように、表示するカレンダーの組み合わせを複数保存して切り替える使い方は、有料側に置かれています。

有料側の機能を、詰まりの種類で並べ直す

有料一覧を眺めても、自分に必要かどうかは分かりにくいものです。 予定が回らなくなる原因を4つに分け、それぞれに効く有料機能と、無料のままで取れる代わりの手を並べます。

詰まりの種類 有料側の機能 無料のままでの代わり
私用の予定が会社側から見えず、空いていると思われて会議を入れられる 複数カレンダーへの時間のブロック、規則による自動ブロック 会社のカレンダーに手で「予定あり」を入れる
表示するカレンダーを1日に何度も切り替えている 複数のスマートフィルタとカレンダーセット サイドバーのチェックを手で付け外しする
移動を見込まずに会議を詰めてしまう 移動時間、出発時刻の通知、地図 予定の前に移動用の予定を別に作る
海外の相手との時差で時刻を取り違える 複数のお気に入りタイムゾーン 予定を作るたびにタイムゾーンを指定する

表の左の列が自分の週に当てはまらなければ、有料機能は見た目や情報の追加にとどまります。 逆に1行目が毎週起きているなら、自動ブロックは手作業の回数を直接減らします。 開発元の説明では、1つのカレンダーに規則を3つまで設定でき、元の予定の日時やタイトルを変えるとブロック用の予定も追いかけて更新されます。 写す内容は、詳細を消して「[Busy]」とだけ表示する方式を選べるため、共有カレンダーに私用の中身が漏れる心配を減らせます。

2行目は、必要性を大きく見積もりやすい項目です。 カレンダーが2つか3つしかない人は、手で付け外ししても数秒で済みます。 2つの組織にまたがって共有カレンダーが10本以上ある人にとっては、同じ作業が毎朝の手間になり、セットの切り替えが効いてきます。

支払いが止まったときに残るもの

料金を比べるときに見落とされやすいのが、払うのをやめた後の状態です。 経路ごとに残るものがはっきり違います。

直販の買い切りは、更新期間が切れても最後に受け取った版をそのまま使い続けられます。

If you choose not to renew your license after it expires, you can continue using the last version of the app that your current license covers for as long as you like. 出典: busymac.com

さらに開発元は、不具合の修正だけの更新はバージョン番号を変えずビルド番号だけを上げて配り、ライセンスが切れていても入れられるようにしていると説明しています。 一方で、macOSの大きな更新や同期先のサービスの仕様変更に、古い版が追いつかなくなることはあります。 開発元自身が、2012年に出たBusyCal 2を最近のmacOSで動かしている利用者もいるが、天気は表示されず、Googleカレンダーの同期も動かないと書いています。

Mac App Storeの定期購入は、期限が切れると有料機能が動かなくなります。 無料版が用意されているため、基本的な予定管理はそのまま続けられる形です。

Setappは、定期購入が切れるとアプリそのものが使えなくなると、開発元の比較表に書かれています。

どの経路でも、予定のデータそのものは失われません。 BusyCalはiCloud、Google、Exchange、CalDAVのサーバーと同期するため、予定はサーバー側に残ります。 別のカレンダーアプリで同じアカウントを追加すれば、同じ予定が見られます。

3年と5年で並べた金額

公式に示されている価格で、使う期間ごとの合計を計算すると次のようになります。 直販は18か月ごとに延長し、延長価格は現在の39.99米ドルが続く前提です。 税は含めていません。

期間 直販(買い切りと延長) App Store 年額(米国) App Store 年額(日本) Setapp Macプラン月払い
3年 89.98米ドル(購入1回と延長1回) 119.97米ドル 18,000円 539.64米ドル
5年 169.96米ドル(購入1回と延長3回) 199.95米ドル 30,000円 899.40米ドル

直販の延長は任意で、延長後の18か月は延長した日から数え直されます。 気になる機能が出たときだけ延長する使い方なら、合計はさらに下がります。 反対にSetappは、BusyCal1本のために払うと表の中でいちばん高くなりますが、ほかにも使うアプリがある人にとっては比較の前提が変わります。 Setappの料金ページには、年払いにすると最大40%安くなるとの表示もあります。

表から読み取れるのは、BusyCalだけを長く使うなら直販の合計が小さくなりやすく、1年ごとに使うかどうかを見直したい人にはApp Storeの定期購入が合う、という傾向です。 どちらが得かは金額の差よりも、何年使うつもりか、延長をどのくらいの間隔で判断するかで決まります。

iPhone、家族、複数のMacで数え方が変わる

Mac版の支払いには、iPhoneとiPadの分は含まれません。 iPhone、iPad、Apple Watch向けのBusyCalはApp Storeだけで売られている別の商品で、価格は9.99米ドルの買い切りです。 1回の購入で3つの機種に対応し、ファミリー共有にも対応しています。 App StoreのMac版の定期購入についても、開発元はMacのアプリだけが対象で、iPhone版は含まれないと明記しています。

台数の数え方も経路で違います。

  • 直販の個人ライセンスは、1つの登録コードで個人のMac5台まで使え、家族での利用も想定されています
  • App Storeの定期購入はファミリー共有に対応し、1つの定期購入で家族全体をまかなえます
  • Setappは台数でプランが分かれ、Mac1台と携帯端末4台のプランが月額18.99米ドル、Mac4台と携帯端末4台のプランが月額22.99米ドルです

公式ストアには、連絡先アプリのBusyContactsとの組み合わせを79.99米ドルで買える組、教育機関の職員と学生向けの20%割引、2本以上の購入から効く数量割引も載っています。 返金は、直販なら購入から30日以内、App Storeで入手した場合はAppleに14日以内に申し出るよう案内されています。

なお、iPhoneで予定を見るだけならBusyCalのiPhone版は必須ではありません。 予定はサーバーを通じて同期するため、iPhone標準のカレンダーでもMacで入れた予定が表示されます。

試用期間で確かめるのは「有料側の機能に触れたか」

直販とApp Storeにはそれぞれ14日間、Setappには7日間の試用があります。 この期間を「使いやすいかどうか」という印象で終わらせると、支払うかどうかの判断材料が残りません。 確かめるべきは、先ほどの有料一覧に載っている機能を実際に何回使ったかです。

進め方は3段階です。

  • 初日に、自分のアカウントをすべて追加し、ふだん見ているカレンダーを表示させる。この段階では有料機能を意識しない
  • 2日目から、有料一覧の機能に触れたらメモに1行書く。「会社のカレンダーに歯医者の予定をブロックした」「計画用のセットに切り替えた」「移動時間の通知で出発した」のように具体的に書く
  • 最終日に、1行も書かれていない機能は払う対象から外す。残った行が、その人にとっての有料版の中身になる

メモが2週間で数行しかなければ、無料版かmacOS標準のカレンダーで足ります。 毎日同じ機能の行が並ぶなら、その機能が詰まりを減らしているということで、そこから経路と期間を選べば判断がぶれません。

試す経路にも注意が必要です。 3つの経路は互いに移せないため、App Storeで試して直販の買い切りにしたくなった場合は、定期購入を始めずに直販で購入する流れになります。

自分の詰まりと機能を対応づける

ここまでの整理を当てはめると、料金の判断は「何にいくら払うか」ではなく「どの詰まりを減らしたいか」から始まります。 会議と移動が重なって遅れるなら移動時間の扱い、カレンダーの切り替えに時間を取られるなら表示の絞り込み、予定を入れる操作そのものが重いなら入力の方式、というように、減らしたい手間ごとに見るべき機能が分かれます。

入力の方式を比べるときは、フォームの欄を埋める速さだけでなく、話し言葉と音声で予定を入れられるかどうかも比較の軸になります。 Mac用のカレンダーアプリで何ができるかはできることにまとまっており、文章での入力の手順は予定の入れ方、会議の間の移動の見込み方は移動時間で確認できます。

複数のアプリを料金の形と対応機種で横に並べたい場合は他のカレンダーとの比較が出発点になり、支払いの条件は購入、細かな疑問はよくある質問で確かめられます。 いずれも、試用期間のメモに残った「毎日使った機能」と照らし合わせると、払う対象が1つに絞れます。

よくある質問

BusyCalは無料でずっと使えますか?

Mac App Storeから入手した場合は、無料版(Free Edition)として基本的な予定管理を無料で使い続けられます。天気予報、移動時間、タグ、複数のカレンダーセット、複数カレンダーへの時間のブロックなどは有料側の機能で、使うには定期購入が必要です。直販版は14日間の試用版で、登録コードを購入すると製品版になります。

直販の買い切りは更新期間が切れると使えなくなりますか?

使えなくなりません。購入日から18か月の更新期間が過ぎても、最後に受け取った版はそのまま使えます。不具合の修正だけの更新は、期限切れでも入れられると開発元は説明しています。ただしmacOSや同期先の仕様変更に古い版が対応しなくなることはあり、その場合は割引価格での延長を検討することになります。

App Storeで定期購入した分を直販のライセンスに移せますか?

移せません。開発元の説明では、App Store、Setapp、直販は規約が異なるため、ある経路で入手したものを別の経路に振り替えることはできません。直販に切り替えたい場合は、App Storeの定期購入を解約したうえで、直販のストアで新しく購入します。試用を始める前に経路を決めておくと、二重に払う事態を避けられます。

Mac版を買えばiPhoneでも同じ機能が使えますか?

Mac版の支払いにiPhone版は含まれません。iPhone、iPad、Apple Watch向けのBusyCalは、App Storeで9.99米ドルの買い切りとして別に販売されています。なお、予定はiCloudやGoogleなどのサーバーを通じて同期するため、iPhone標準のカレンダーアプリでもMacで入れた予定を見ることはできます。

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