appleのリマインダーとカレンダーの連携|1つのチェックで繋がる

リマインダーとカレンダーは長いあいだ、同じアカウントを共有しているだけの別々のアプリでした。15時が期限のやることは片方の窓に、15時の打ち合わせはもう片方の窓にあり、両者が出会う場所は頭の中だけでした。この状態は変わっています。ただし切り替えは既定で入っていないため、対応しているバージョンを使いながら今も2つの窓を並べている人が少なくありません。

連携そのものはチェックボックス1つで有効になります。問題はそこから先で、使えるかどうかを決める条件が4つあります。表示されないリマインダーがある理由も、繰り返しの設定をしたのに1件しか出ない理由も、アカウントによって挙動が変わる理由も、すべてその条件から説明できます。

連携の入口はカレンダーリストの中にある

Macのカレンダーの左側にあるカレンダーリストを開きます。表示されていない場合は「表示」から「カレンダーリストを表示」を選びます。アカウントごとのカレンダーの下に「日時設定ありリマインダー」という項目があり、その横にチェックボックスがあります。

ここを選ぶと、リマインダーアプリの内容が升目の中に描かれます。置かれる場所は決まっています。

終日に設定されているリマインダーはカレンダー上部の終日セクションに表示されます。時刻指定されているリマインダーは、終日のスケジュールの特定の時刻の横に表示されます。 出典: support.apple.com

この一文には重要な条件が2つ入っています。1つは、表示されるのは日時が設定されたリマインダーだけだということです。日付の無いリマインダーは、どれだけ急ぎでもカレンダーには一切出てきません。カレンダーの動きとしては正しく、やることの一覧を全部見たかった人にとっては期待外れです。もう1つは、時刻付きのリマインダーがスケジュールの中に置かれることです。別の欄ではなく会議と同じ場所に並ぶので、時間の取り合いが目で見えるようになります。

チェックを外せば元に戻ります。リマインダー側は何も消えず設定も変わらないので、1週間だけ試して戻す、という使い方ができます。

Appleがこの機能を案内しているのはmacOS Sequoia 15とmacOS Tahoe 26です。それより前のバージョンには項目自体が無く、どこを探しても出てきません。VenturaやMontereyで探している場合は、そのシステムには存在しないものを探していることになります。

繰り返しのリマインダーが1件しか出ないのは仕様

いちばん問い合わせが生まれるのがこの挙動で、不具合ではなく文書化された動きです。

繰り返しのリマインダーは、繰り返しの予定のように先の回をカレンダーに並べません。Appleが挙げている例は毎週土曜9時のリマインダーで、次の土曜の分は今週の土曜の分を実行済みにして初めて現れます。カレンダー上では今後のインスタンスが淡色で表示され、実行済みにするには直近のインスタンスを先に実行済みにする必要があります。

やることという対象を考えれば筋は通っています。第3土曜の会議は、第2土曜の会議が開かれたかどうかに関係なく開かれます。繰り返しのやることはそうではありません。4回飛ばしたものについて先の12回分を並べて見せるのは、作業の状態について嘘をつくことになります。

実務上の結論は1つです。繰り返しのリマインダーは、先の時間を確保する道具としては向いていません。毎週金曜に1時間の枠を空けておきたいなら、それは予定として作るべきです。予定なら先週何があったかに関係なく枠を持ちます。やったかやらなかったかを記録したいならリマインダーです。1つの対象に両方をやらせようとしたところで無理が出ます。

削除についても付け加えておきます。カレンダーの上でリマインダーを削除すると、リマインダーアプリの「最近削除した項目」に移り、そこに30日残ります。升目の上で右クリックして削除したものは戻せる、という点は片付ける前に知っておくと安心です。

カレンダーの側からリマインダーを作る

連携は片側通行ではありません。カレンダーのツールバーにある追加ボタンからは、新規予定と並んで「新規リマインダー」を選べます。週を眺めていて気づいたやることを、アプリを切り替えずにそのまま書けます。

入力欄はタイトル、通知設定の横の日付、必要なら時刻という並びです。メモ、タグ、URL、優先順位、画像も付けられるので、ここで作られるのは簡易版ではなく通常のリマインダーです。

保存先の決まり方には注意点があります。作成時に特定のリストを選べますが、選ばなかった場合はリマインダーアプリで設定したデフォルトのリストに入ります。カレンダーから作ったリマインダーが見当たらない、という状況のほとんどは、何年も前に決めたまま忘れているデフォルトのリストに入っているだけです。リマインダーの設定でデフォルトのリストを1度確認しておけば、この種の迷子は起きません。

編集の操作は表示によって違います。週表示と月表示ではダブルクリックか強めのクリックで開き、日表示ではクリックで開きます。実行済みにするのは名前の横の丸をクリックする操作で、実行済みのリマインダーは消えずに淡色で残ります。その日に何をしたかの記録として読める形です。

iPhoneでは同じ機能が別の場所にある

Macで設定して、iPhoneを見て何も変わっていないと感じる人は、チェックボックスの無い場所でチェックボックスを探しています。

iPhoneでは画面下部の「カレンダー」をタップして開くカレンダーの一覧の中に「日時設定ありリマインダー」があります。ここを選ぶとMacと同じ結果になり、終日のものは上部の帯に、時刻付きのものはその時刻の位置に並びます。もう一度選べば隠れます。

作成も同様に、画面上部の追加ボタンからリマインダーを選んでタイトルと日付を入れ、必要なら時刻を有効にします。リストを選ばなかったときにデフォルトのリストへ入る点も同じで、繰り返しのインスタンスが淡色で表示される点も同じです。

これが端末ごとの設定であることには2つの意味があります。1つは、Mac・iPad・iPhoneのそれぞれで入れ直す必要があるということ。もう1つは、それが不便ではなく都合がよいということです。移動中に見る電話のカレンダーは情報が少ないほうが読みやすく、机で計画を立てるノートパソコンのカレンダーは全部見えたほうが役に立ちます。Macだけ入れて電話は入れない、という運用は中途半端ではなく、意図した設定として成立します。

対応するバージョンはiOS 18とiOS 26です。それより前の端末には一覧の中に項目がありません。

どのアカウントに置いてあるかで使える範囲が変わる

ここまでの話はリマインダーがiCloudにある前提です。Appleはこの条件を明示しています。

このガイドの説明にある「リマインダー」のすべての機能は、アップデートされたiCloudリマインダーを使用するときに利用できます。ほかのプロバイダのアカウントを使用している場合、一部の機能はご利用いただけません。 出典: support.apple.com

アップデート済みというのは言葉のあやではなく特定の状態です。リマインダーには1度きりの移行があり、アプリの中に「リマインダーをアップデート」というボタンが出ます。移行していないアカウントは古い動きのまま走ります。ボタンが見当たらないなら、すでに移行が終わっています。

他社のアカウントはシステム設定の「インターネットアカウント」から追加し、そのアカウントが提供しているサービスだけが項目として並びます。ここの読み方についてもAppleは明快で、リマインダーの項目が出てこないアカウントは、そのプロバイダがリマインダーの機能を提供していない、ということです。他社のやること管理サービスをAppleのアプリに繋ぎたい、という調べ物の多くは、この一文で決着します。

  • iCloudでアップデート済み:カレンダーに表示され、機能も全部使える
  • iCloudでアップデート前:表示はされるが一部の機能が使えない
  • リマインダーの項目があるほかのアカウント:表示はされるが一部の機能が使えない
  • リマインダーの項目が無いアカウント:この方法では繋がらない

最後の行が実務では効きます。インターネットアカウントに出てこないサービスは、この経路では扱えません。そのサービス自身のアプリを使うか、そのサービスに別途つながるカレンダーアプリを使うかの二択になります。

表示されることと、守られることは別

升目に出ているからといって、その時間が守られているわけではありません。ここが最後の条件です。

日時設定ありリマインダーは空き時間の情報にはなりません。同僚が見る空き状況、日程調整のリンク、共有された空き情報は、いずれもその時間を空きとして扱います。対象がカレンダーの予定ではなく一覧の中のやることだからです。作業時間を守るためにリマインダーを使っている場合、他人からは何も見えていないものに頼っていることになります。

移動時間の項目もリマインダーにはありません。あれは予定に付く項目で、同じ列に並んでいると差が見えにくくなります。移動をどう確保するかは移動時間に別に整理してあります。

3つ目は長さです。リマインダーが持つのは時点であって長さではありません。2時間の作業も2分の作業も同じ細さで並ぶので、一日が実際より空いて見えます。短い用事はリマインダーのまま置き、長さのある作業は予定に変える、という分け方に自然と落ち着きます。

4つ目は共有です。リマインダーのリストは共有も割り当てもできますが、共有されたリマインダーは、相手が自分のカレンダーでチェックを入れていない限り相手の升目には出ません。表示するかどうかは人ごと端末ごとの判断なので、月曜に割り当てたやることが相手の一覧の中で1週間気づかれないまま、という状況が起こり得ます。

入れる手数のほうが問題になっているとき

ここまでの4つの条件を踏まえたうえで、チェックを入れる価値はあります。まず有効にして1週間、升目に並んだもののうち、どれが本当にやることで、どれがやることの顔をした作業の塊なのかを見ます。後者を長さのある予定に変えていくと、一日の見え方が実態に近づきます。あわせてリマインダーの設定でデフォルトのリストを確認しておきます。

それでも残る手間があるとすれば、たいていは見ることではなく入れることです。打ち合わせの直後や移動中に決まった用事を、その場でカレンダーに書けるかどうかが一日の精度を決めます。開いて日付を選んで時刻を選ぶ前提だと、その場では入らず、あとでまとめて入力することになり、その「あとで」が抜けます。話し言葉と音声で予定を入れられる形なら、歩きながらでも1件が終わります。入力の考え方は予定の入れ方に、アカウントを1つの画面にまとめる手順は使い方にまとめてあります。

やることと予定を同じ画面で扱う方法はアプリごとに違います。違いは他のカレンダーとの比較に、動作環境でよく届く質問はよくある質問にあります。

よくある質問

リマインダーの一部がカレンダーに表示されないのはなぜですか?

表示されるのは日時が設定されたリマインダーだけだからです。リストの中に日付なしで置かれているものは、優先順位やフラグに関係なくカレンダーには出ません。リマインダーアプリで日付を付ければすぐ表示され、時刻を設定していなければ上部の終日の帯に、設定していればその時刻の位置に並びます。

繰り返しのリマインダーが1件しかカレンダーに出ないのはなぜですか?

そういう仕様です。今後のインスタンスは淡色で表示され、直近のインスタンスを実行済みにして初めて操作できるようになります。実行したかどうかに関係なく先の時間を確保したい場合は、繰り返しのリマインダーではなく繰り返しの予定として作るほうが目的に合います。

Googleのやること管理をこの方法でカレンダーに出せますか?

日時設定ありリマインダーが表示するのはリマインダーアプリの内容なので、そのアカウントがシステム設定のインターネットアカウントでリマインダーの項目を出している場合に限られます。項目が並んでいなければ、そのプロバイダはリマインダーの機能を提供していないため、この経路では扱えません。

カレンダーから作ったリマインダーはどこに保存されますか?

作成時にリストを選んでいればそのリストに、選んでいなければリマインダーアプリで設定したデフォルトのリストに入ります。カレンダーから作ったものが見当たらない原因はほぼこれなので、リマインダーの設定でデフォルトのリストを1度確認しておくと迷わなくなります。

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