Macのメニューバーカレンダーおすすめ|常駐させる前の判断軸
mac メニューバーカレンダーおすすめで検索する理由は、ほぼ共通しています。画面右上の時計をクリックしても出てくるのは通知センターで、月の並びもその日の予定一覧も出てきません。木曜が何日なのかを確かめたいだけなのに、カレンダーのウインドウを前面に出して、作業していた画面を隠すことになります。
この記事では、メニューバーに置く価値のある仕事と置いても機能しない仕事を切り分けたうえで、無料と有料の候補、料金、常駐させたあとに効いてくる設定を整理します。読み終えたときに、どのアプリを入れるかではなく、メニューバーに何をさせたいのかが決まっている状態を目指します。
メニューバーが得意な仕事は3つだけ
画面上部の帯は常に見えていて、クリック1回で開けます。この性質が活きるのは次の3つで、それ以外は基本的にウインドウの仕事です。
1つめは日付の把握です。14日は何曜日か、月末まであと何日か、来週の火曜は祝日か。月表示の格子があれば1秒で片づき、カレンダーのウインドウをどこに置いたかを思い出す必要もありません。
2つめは「次の1件」です。その日全部ではなく、次の予定の開始時刻と、それがオンライン会議かどうか。働いている時間帯にいちばん役に立つ情報でありながら、ウインドウの奥にあると取り出すのに最も手間がかかる情報でもあります。
3つめは会議への参加です。2分後に始まる会議のURLが招待メールの奥にある状態は、毎日起きる小さな緊急事態です。メニューバーから1クリックで参加できれば、この毎回30秒前後の探し物がなくなります。
ここから先はウインドウの領域です。1週間を組み直す、2つの候補日を見比べる、取引先の予定が二重になっていないか確かめる。どれも全体の形を見る作業で、幅300ピクセルほどのドロップダウンでは形は見えません。そこを無理に詰め込んだツールは、本体アプリの劣化版になります。
常駐ツールは3種類に分かれる
スクリーンショットは似ていますが、中身は3層に分かれます。
- 読み取り型。macOSがすでに知っているカレンダーを読んで、月表示や直近の一覧を出すだけ。自前でアカウントを持たない
- 会議参加型。次の会議のタイトルをメニューバーに出し、クリックでビデオ会議に入る。1日の大半が打ち合わせの人向け
- 本体付属型。カレンダーアプリ本体がメニューバーにも表示面を持つ形。アカウントを持ち、予定の作成も繰り返しの設定も本体側で行う
選び間違いはここで起きます。ちょっと見たいだけの人が本体付属型の月額を払い、1日に何度も予定を作る人が読み取り型を入れて、結局ウインドウを開き続けることになります。
候補と料金を横に並べる
以下は各社が公開している金額です。改定されることがあるため、支払う前に提供元のページで確認してください。
| アプリ | 料金 | 持っているもの | 得意なこと |
|---|---|---|---|
| Itsycal | 無料、オープンソース | macOSのカレンダーを読む | 時計の隣に月表示と直近の予定 |
| MeetingBar | 無料、オープンソース | Google、Outlook、iCloudなど | 次の会議名の表示と1クリック参加 |
| Dato | Mac App Storeで買い切り18ドル(日本のストアでは3,000円) | macOSのカレンダーを読む | 月表示に加えて時差と世界時計 |
| Fantastical | 無料版あり、Premiumは月額6.99ドルまたは年額56.99ドル | アカウント本体 | 本体アプリに付属するメニューバー表示 |
| BusyCal | 買い切り49.99ドル、更新は18か月ぶん付属 | アカウント本体 | 情報量の多い本体への近道 |
| Notion Calendar | 無料 | Google、iCloud、Outlook | キーボード中心の本体アプリ |
読み取り型がどこまでを引き受けるつもりなのかは、作り手自身の説明にそのまま表れています。
Itsycal is a tiny menu bar calendar. 出典: mowglii.com
小さなメニューバーのカレンダーである、と言い切っていて、それ以上を名乗っていません。この割り切りは弱点ではなく、選ぶ側にとっては判断を早くしてくれる情報です。
ItsycalとMeetingBarは無料のオープンソースです。ここでは価格より、公開されている作りであることのほうが重要です。メニューバーの常駐ツールは1日中動き続け、予定の中身を読みます。誰が何のために作っていて、中身がどうなっているのかを確認できることは、その位置に置くソフトウェアの条件として妥当な判断材料になります。
Datoは読み取り型の有料版という位置づけで、買い切り18ドルを正当化しているのは主に時差の扱いです。海外の相手と仕事をする場合、時差の表示は装飾ではなく実務です。
無料で足りる範囲と、有料に切り替わる境目
読み取り型のツールは、原則として読むだけです。予定を見る、次の会議に入る、月の並びを確かめる。ここまでは無料で完結します。境目がはっきりしているので、迷ったら次の3つのどれかが必要かどうかで判断できます。招待者を含む予定を作ること。繰り返しのルールを個別回と全体で作り分けること。社外の相手に空き時間の候補を送ること。この3つが要るなら、常駐ツールではなくカレンダー本体の検討に移ります。
有料を検討する前に、macOS標準のカレンダーで何ができるのかを確認しておくと無駄が減ります。標準のカレンダーには移動時間を予定に組み込む欄があり、「木曜15時 打ち合わせ」といった短い文を予定に変換する機能も入っています。この2つを目当てに月額を払ってしまう例は珍しくありません。
もうひとつ、料金の形も見ておく価値があります。買い切りのDatoは18ドルで、日常的に使う道具としては1回の支出で終わります。一方でサブスクリプションは、単体では負担に見えなくても、他の契約と並んだときに「使っていないのに更新されている」状態になりやすいという性質があります。毎朝開く道具なら費用は簡単に回収できますが、週に2回しか開かないなら回収できません。判断材料は機能ではなく、開く頻度です。
時差の扱いは別に判断する
時差の機能がメニューバー常駐ツールに繰り返し登場するのは、これが計画ではなく参照の作業だからです。通話中に「東京の15時はロンドンだと何時か」を相手を待たせずに答える。この種の問いは、まさに画面上部で完結すべき仕事です。
ただし挙動は2つに分かれます。ひとつは世界時計型で、「向こうは今何時か」に答えます。もうひとつは予定連動型で、カレンダーの各予定に相手側の時刻を並べて表示し、「この会議は相手にとって何時開始か」に答えます。実務で効くのは後者ですが、対応しているツールは多くありません。複数の地域と調整する前提なら、購入前にどちらなのかを確かめてください。
もうひとつ知っておくと混乱しないのが、macOS自体の挙動です。システムのタイムゾーンを変えると予定の表示時刻も変わります。これは仕様として正しい動作ですが、出張初日の空港で見ると壊れたように見えます。常駐ツールはこの挙動をそのまま受け継ぐため、その場面でおかしく見えるのは、システムを忠実に映しているだけです。
メニューバーの幅は有限という制約
最近のMacノートにはノッチがあり、実際に使える帯は見た目より短くなっています。ノッチの左側は使用中のアプリのメニューが占め、常駐ツールは右側の限られた幅を奪い合います。会議のタイトルをそのまま出す設定にすると、文字が切れるか、別のアイコンを画面外へ押し出します。
1週目を越えられるかどうかは、次の3つの設定で決まります。文字を出さずアイコンだけにできるか。文字を出す場合に、タイトルの長さに応じて伸びるのではなく、決まった幅で切り詰められるか。動かしたまま表示だけを隠し、直前になったら出す、といった制御ができるか。どれも用意されていないツールは、ドロップダウンの出来に関係なく3日で外されがちです。
あわせて最初に探しておきたいのがキーボードショートカットです。小さな的にポインタを合わせないと開けないなら、常駐させた速さの利点はほとんど失われます。キー操作で開けるものは、ウインドウを切り替えるより確実に速くなります。
表示するカレンダーを絞ると別物になる
常駐ツールはmacOSが知っているカレンダーをすべて引き継ぎます。これは普通、望んだ状態ではありません。購読した祝日カレンダー、家族との共有、誕生日の一覧、取引先から共有された案件用のカレンダーが一度に並び、ドロップダウンは事実として正しいが実務では雑音でしかない項目で埋まります。肝心の次の1件は、その下に埋もれます。
作業自体は5分で終わり、そして最も飛ばされがちな手順です。設定を開き、自分が動く必要のないカレンダーの表示を止めてください。祝日と誕生日は月表示には残し、直近の一覧からは外すのが実用的で、出来のよいツールはこの2つを別々に設定できます。他人から共有されたカレンダーは本体アプリの領分で、素早く1つの問いに答えるための帯に置くものではありません。
終日予定の扱いも確認したい項目です。狭いドロップダウンでは終日予定が上を占領し、時刻のある予定を下に押し下げます。終日予定を1行にまとめられるか、一覧からは隠して月表示には残せるかで、スクロールせずに次の1件が見えるかどうかが変わります。出欠を辞退した予定を表示から外せるかも、あわせて見ておいてください。
導入直後につまずきやすいのは、表示ではなく許可のほうです。読み取り型のツールは初回起動時にカレンダーへのアクセス許可を求め、ここを一度断ると、その後は予定が1件も出ない空のカレンダーとして動き続けます。中身が出ないのを見て「対応していないアプリだ」と判断してしまう例がありますが、多くはシステム設定のプライバシーとセキュリティで許可を出し直せば解決します。あわせてログイン時に自動で起動する設定も最初に入れておいてください。手で起動し直す必要があるツールは、再起動を挟んだ日から使われなくなります。
判定は単純です。午後の適当な時点でドロップダウンを開き、スクロールも読み飛ばしもせずに次の実際の予定が見えるなら設定は完了しています。見えないなら、原因はアプリではなくカレンダーの選び方です。
メニューバーでは解決しない問題
メニューバーの問題に見えて、実はそうではないものもあります。予定がそもそもカレンダーに入っていないことが不満の正体なら、どんなドロップダウンを足しても直りません。予定が決まるのは会話の途中や移動中で、キーボードの前に戻るまでの数分で抜け落ちるからです。
この場合に見るべきは、表示ではなく入力までの手数です。短い文を予定に変換できるか、話し言葉と音声で予定を入れられるか、入れた予定に場所まで付くか。実際の流れは予定の入れ方で確認でき、Mac向けの主要な選択肢が入力の面でどう違うのかは他のカレンダーとの比較に整理されています。
もうひとつ、メニューバー探しの背後によくあるのが、空白のない予定表です。びっしり詰まった1日は月表示では問題なく見えて、当日の移動で崩れます。移動の確保はカレンダー本体の仕事で、予定そのものに移動時間を持たせる考え方は移動時間で扱っています。
最初に変えるのは無料の1つだけでよい
順序としては、まず無料の読み取り型を入れて1週間使うのが確実です。費用がかからないうえに、「見る」ことが本当に問題だったのかが1週間で分かります。1週間経って、詰まっているのが見ることではなく入れることだったと分かったなら、次に比べるのはメニューバーの常駐ツールではなくカレンダー本体の入力です。どこまで扱えるのかはできることに、料金の条件は購入にまとまっているので、試用の時間を調べ物ではなく実際の1週間の再現に使えます。
よくある質問
Macの時計をクリックしてもカレンダーが出ないのはなぜですか?
macOSのメニューバーの日付と時刻は通知センターを開く仕様で、月表示に切り替える設定は用意されていません。そのため、時計の隣に月表示や直近の予定を足す小さな常駐ツールが数多く存在しています。
無料のメニューバーカレンダーで足りますか?
見るだけなら足りることが多いです。ItsycalとMeetingBarは無料のオープンソースで、macOSにすでに設定されているカレンダーを読むためアカウントを増やす必要がありません。予定の作成や編集は本格的には行えないので、そこが必要ならカレンダー本体が要ります。
常駐ツールに自分でアカウントを繋ぐ必要はありますか?
読み取り型は不要です。システム設定にすでに登録されているカレンダーを使うため、アカウントの構成は変わりません。会議参加に特化したツールは、ビデオ会議のURLを確実に判別するために直接の接続を求めることがあります。
常駐させるとMacが重くなったり電池が減ったりしませんか?
これらのツールは小さく、ほとんどの時間は待機しているため影響は軽微です。効いてくるのはカレンダーを読みに行く間隔と、長い予定名をメニューバーに出すかどうかで、幅を取る表示は最近のノートではノッチ周辺の限られた領域を奪い合います。