Macのカレンダーの色|種類ごとに見分ける決め方
mac カレンダー 色で調べる人がつまずく場所は、ほぼ1か所に集まっています。予定を1件選んで色を変えようとしても、その操作が見つからないという点です。Macの標準のカレンダーでは、色は予定ではなくカレンダーに付きます。ここではその仕組みを押さえたうえで、種類ごとに色を分ける手順、色を変えられないカレンダー、そして色を揃えたあとに何が残るのかまで順に整理します。
色は予定ごとではなくカレンダーごとに付く
Macのカレンダーの色の単位は、カレンダーです。公式のユーザガイドは、カレンダーのカラーを変更するとそのカレンダーのすべての予定のカラーが変更されると明記しています。そして、予定を別のカラーにしたい場合は、カレンダー全体のカラーを変更するか、別のカラーが設定されているカレンダーに予定を移動すると案内しています。
つまり「この会議だけ赤にする」という操作は用意されていません。代わりに「赤いカレンダーを作って、その会議をそこへ移す」という組み立てになります。予定を別のカレンダーに移すと、予定の色は移動先のカレンダーの色に変わります。公式の資料も、必須の予定は赤、任意の予定は黄のように色分けしたい場合は、各予定のタイプごとにカレンダーを作成してそれらのカレンダー間で予定を移動する、という手順を示しています。
カレンダー自体の色を変える操作は次の通りです。
- カレンダーアプリを開きます。
- Controlキーを押しながら、カレンダーリストでカレンダーの名前をクリックします。
- プリセットカラーをクリックするか、「カスタムカラー」を選んで「カラー」ウインドウから色を選びます。
左側にカレンダーリストが出ていないときは、「表示」>「カレンダーリストを表示」を選びます。プリセットの色で足りなければ「カスタムカラー」から任意の色を指定できるため、社内で決めた配色に合わせることもできます。
色の選択肢はこの1年で広がっている
色分けの設計を考えるうえで、同期先の事情も押さえておく価値があります。Googleカレンダーは予定1件ごとに色を付けられる作りで、Macの標準のカレンダーとは色の単位がそもそも違います。そして予定に付けた色は、共有相手の全員に見えるわけではありません。見える範囲は権限で決まり、その範囲がこの1年で広がりました。
そして2026年6月17日に、色の数の上限が動きました。それまで予定に使えるのは定義済みの11色だけでしたが、既定で選べる色が24色に増え、さらにウェブとAPIではRGBのカラーピッカーで色を定義できるようになりました。1人あたり個々の予定に使える色は最大200色です。段階的な提供は2026年6月17日から始まり、スケジュールリリースの環境では同年6月29日からとされています。
もう1つ、2026年1月に権限の扱いも変わりました。予定の色ラベルは従来「予定の変更および共有の管理権限」を持つ人にしか見えませんでしたが、2026年2月27日から「予定の変更権限」を持つ人にも見えるようになりました。それまでは色は見えてもラベルの名前が見えず、色で分類する運用が取りにくい状態でした。
ここで押さえておきたいのは、色の数が増えたのはGoogleカレンダー側の話であり、Macの標準のカレンダーは依然としてカレンダー単位で色を持つという点です。色数を増やす方向に進んだ環境と、単位そのものが違う環境が同期していると考えると、見え方の差が説明できます。
予定の種類でカレンダーを分ける
色を種類ごとに使い分ける実装は、カレンダーを増やすことになります。手順は短いです。
- カレンダーアプリを開きます。
- 「ファイル」>「新規カレンダー」を選びます。
- カレンダーの名前を入力してReturnキーを押します。
作ったカレンダーはそれぞれ違う色になり、複数のカレンダーを表示しているときは、どの予定がどのカレンダーに属しているかを色で見分けられます。
ここで引っかかりやすいのが、追加できないアカウントがあることです。公式のユーザガイドは、特定のカレンダーアカウントにカレンダーを追加できない場合には、アカウントのプロバイダのWebページで追加するよう案内しています。Googleカレンダーを作るならgoogle.comにアクセスする、という書き方です。削除も同じで、アカウントによってはプロバイダの画面から消す必要があります。
削除には制約もあります。委任されたカレンダーは削除できず、メインのウインドウに表示しないようにするだけです。また、カレンダーアカウントに共有中の他人のカレンダーを除いて1つしかカレンダーが無い場合、その最後のカレンダーは削除できません。色の整理のつもりで数を絞っていくと、最後の1つで手が止まります。
予定を別のカレンダーへ移す操作は複数あります。予定をダブルクリックして右上隅の色分けされたポップアップメニューからカレンダーを選ぶか、カレンダーリストの別のカレンダーへドラッグします。複数まとめて動かすなら、Commandキーを押しながら予定を選び、Controlキーを押しながらそのうちの1つをクリックして「カレンダー」から移動先を選びます。
カレンダーグループで束ねる
カレンダーが増えると、左のリストが縦に伸びて扱いにくくなります。これを束ねるのがカレンダーグループです。
公式のユーザガイドは、カレンダーグループを作れるのはカレンダーリストの「このMac内」セクションだと書いています。手順は、「このMac内」のカレンダーを選んでから「ファイル」>「新規カレンダーグループ」を選ぶ形です。グループに別のカレンダーを足すには、追加したいカレンダーをグループ名へドラッグします。グループから外すには、「このMac内」の見出しへドラッグして戻します。
注意すべき点が1つあります。カレンダーリストに「このMac内」が表示されていない場合、そのカレンダーはiCloudなどのアカウント内にあります。iCloudやGoogleのアカウントの中に作ったカレンダーだけで運用していると、グループを作る入口そのものが画面に出てきません。グループで束ねる運用を採るなら、このMac内に作るカレンダーを併用する前提で設計することになります。
グループにはチェックボックスが付くため、束ねたカレンダーの表示と非表示をまとめて切り替えられます。取引先ごとにカレンダーを分けて色を割り当て、案件が終わったらグループ単位で伏せる、という使い方ができます。
色の数を決める前に、分ける軸を決める
色を増やす前に決めるべきは、何で分けるかです。ここが曖昧なまま色だけ増えると、月ビューが賑やかになるだけで判断の材料になりません。
実務で機能しやすい軸は3つに絞られます。1つ目は動かせるかどうかです。相手のいる会議と、自分だけの作業時間を色で分けると、予定を詰め替えるときに動かせる枠が一目で分かります。2つ目は場所です。外出と在宅を分ければ、移動が挟まる日が視認できます。3つ目は相手です。社外と社内を分けると、準備の重い予定がどこに集まっているかが見えます。
色数は3色から5色に収めるのが扱いやすい範囲です。カレンダーごとに1色という制約があるため、色を増やすことはカレンダーを増やすことと同じ意味になります。カレンダーが10本並ぶと、予定を作るたびに「どのカレンダーに入れるか」を選ぶ手数が増えます。色分けのために入力が重くなるなら、目的と手段が入れ替わっています。
チームで運用するなら、色の意味を文章で共有しておくほうが確実です。色そのものは通知の強さや回数を変える機能ではないため、緊急の予定を赤にしても通知が増えるわけではありません。色は受け取ったあとの判断を助ける補助であって、優先度そのものを機械に伝える手段ではないと押さえておきます。
色を変えられない、思った色にならないときに見る場所
色の変更で止まるケースには、決まった原因があります。
第一に、色を変更できないカレンダーがあります。公式のユーザガイドは、誕生日カレンダーや「Siriからの提案」カレンダーなど、カラーを変更できないカレンダーもあると注記しています。これらは自動で生成されるカレンダーのため、色の指定を受け付けません。
第二に、名前が変えられないカレンダーもあります。「カレンダー」という名前のExchangeカレンダーの名前は変更できないと明記されています。色は変えられても名前は変えられないため、複数のアカウントを繋いでいると同名のカレンダーが並びます。この場合は色で見分けることになります。
第三に、そもそも表示されていない可能性があります。カレンダーリストの記号には意味が割り当てられていて、チェックボックスを外すとそのカレンダーの予定は表示されません。共有中のカレンダー、照会カレンダー、サーバに接続できないカレンダーには、それぞれ別の記号が付きます。色が古いままに見えるときは、接続できていない印が出ていないかを先に見ます。加えて、カレンダー名の横に数字が出ている場合は、そのカレンダーに保留されている予定通知の数を示しています。
第四に、Googleカレンダー側で予定に付けた色は、Macの標準のカレンダーには色として現れません。予定単位の色を持たない仕組みなので、表示はカレンダーの色に揃います。同じ予定が環境によって違う色に見えるのは不具合ではなく、色の単位が違うためです。手順の詳細はAppleのカレンダーユーザガイドに記載されています。
色を揃えたあとに残る詰まり
色分けが終わると、1週間の見た目は整います。ただし、整った見た目と回るスケジュールは別の話です。
色で分かるのは「この予定は社外だ」「これは移動だ」という属性までです。会議と会議の間に移動が入っていないこと、資料を作る時間がどこにも確保されていないこと、この2つは色を付けても浮かんできません。色は分類の道具であって、空き時間を作る道具ではないためです。
標準のカレンダーの手数に限界を感じる人が一定数いることは、解説記事の側でも触れられています。
Macの標準カレンダーアプリは非常に優秀ですが、「もう少し便利に使いたい」「他の端末でも共有したい」と感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、代表的な代替アプリを紹介しながら、用途に応じた選び方を解説します。 出典: kurojica.com
Mac用のカレンダーアプリの側では、色分けの前段にある入力の手数を削る作りのものがあります。話し言葉と音声で予定を入れられる形にして、「明日15時 商談 @渋谷 zoom」と1行書くと日時と場所と会議リンクに分解される仕組みです。入力の実例は予定の入れ方に並んでいます。色を付ける対象が増えるほど、1件あたりの入力が軽いことの効き方が大きくなります。
移動の扱いも色とは別の層にあります。住所から車と徒歩と電車の所要時間を計算して移動の枠を作る動きは移動時間に説明があり、できることの全体像はできることにまとまっています。カレンダーを何本作ってどう色を割り当てるかは、接続と初期設定の順番を押さえてから決めるほうが手戻りが少なく、その手順は使い方に段階ごとに並んでいます。
Macで使えるカレンダーアプリを総額で並べた一覧は他のカレンダーとの比較にあり、価格は購入、対応環境やデータの扱いはよくある質問で確認できます。
色の設計を触るのは、最初に1回と、運用が変わったときだけです。そのときに決めることは3つに絞れます。何で分けるか、いくつに分けるか、そのカレンダーをこのMac内とアカウントのどちらに作るか。この3点を決めておけば、色は増やさなくても機能します。
よくある質問
Macのカレンダーで予定1件だけ色を変えられますか?
標準のカレンダーでは予定単位の色指定は用意されていません。公式のユーザガイドは、予定を別のカラーにしたい場合はカレンダー全体のカラーを変更するか、別のカラーが設定されているカレンダーに予定を移動すると案内しています。実務では、必須と任意のように種類ごとにカレンダーを作り、予定をその間で移す形にします。
カレンダーの色を変える手順はどうなりますか?
カレンダーアプリを開き、Controlキーを押しながらカレンダーリストでカレンダーの名前をクリックします。プリセットカラーを選ぶか、「カスタムカラー」から「カラー」ウインドウで任意の色を指定します。カレンダーリストが左側に出ていない場合は、「表示」>「カレンダーリストを表示」を選んでから操作します。
色を変更できないカレンダーがあるのはなぜですか?
自動で生成されるカレンダーには色の指定ができません。公式のユーザガイドは、誕生日カレンダーや「Siriからの提案」カレンダーなど、カラーを変更できないカレンダーもあると注記しています。また「カレンダー」という名前のExchangeカレンダーは名前の変更もできないため、複数アカウントを繋ぐと同名のカレンダーが並びます。
Googleカレンダーで予定に付けた色がMacで反映されないのはなぜですか?
色を持つ単位が違うためです。Googleカレンダーは予定1件ごとに色を付けられ、2026年6月17日からは既定24色に加えてウェブとAPIで最大200色まで指定できるようになりました。一方でMacの標準のカレンダーはカレンダー単位で色を持つ作りのため、予定に付けた色は表示に現れず、カレンダーの色に揃います。