MacBookでのカレンダー表示|画面の広さに合わせる

MacBookでカレンダーの表示を調整したくなるのは、たいてい予定が増えたあとです。会議と移動と作業時間が混ざり、月表示では予定が点に潰れ、週表示では朝と夜が画面の外へ出ていく。ここでは、macbook カレンダー 表示で詰まる原因を画面の寸法から切り分けて、どの設定を先に決めればよいかを整理します。

結論から書くと、変えるべきは3か所です。1日の開始時刻と終了時刻、週に表示する日数、そしてアプリを開かずに見る場所。この3つを決めると、表示の悩みのほとんどは消えます。

MacBookの画面は狭いのではなく、縦が短い

まず寸法を確かめます。Appleが公開している仕様では、13インチのMacBook AirのディスプレイはIPSテクノロジー搭載の13.6インチ(対角)で、ネイティブ解像度は2,560 x 1,664ピクセル、224ppiです。14インチのMacBook ProはLiquid Retina XDRディスプレイの14.2インチ(対角)で、3,024 x 1,964ピクセル、254ppiとなっています。

数字だけを見ると十分に広く思えます。ところが実際の作業では、この解像度のまま使う人はほとんどいません。文字が小さすぎるため、既定では拡大された表示に設定され、画面上の論理的な広さは解像度より小さくなります。さらにメニューバーとDockが上下を削り、カレンダーアプリのツールバーとサイドバーが残りを削ります。

ここで効いてくるのが縦横の比です。2,560 x 1,664は、横が縦の1.54倍です。外付けの27インチディスプレイでよく使われる16対9より、縦の比率は高いのですが、絶対値としての縦は短いままです。カレンダーの週表示は、縦が時間軸で横が曜日ですから、縦が短いことは「1日に何時から何時までを同時に見られるか」に直結します。

つまりMacBookで起きているのは、情報が多すぎる問題ではなく、時間軸の入る器が短い問題です。表示を詰めるのではなく、表示する時間の範囲を決め直すほうが先に効きます。

先に決めるのは、1日の開始時刻と終了時刻

macOSの「カレンダー」には、表示する日数と時刻を変えるための設定が用意されています。Appleのカレンダーユーザガイドは、この操作を「カレンダー」>「設定」と選び、「一般」をクリックしてポップアップメニューからオプションを選ぶ、と説明しています。

同じガイドには、日表示と週表示をカスタマイズして、カレンダーウインドウに各日付の6時から24時までの予定を表示したり、1日の開始時刻と終了時刻をマークしたりできると書かれています。既定のままだと深夜帯まで表示に含まれ、実際には予定が入らない時間が縦方向の面積を占めます。

実務での決め方は単純です。過去1か月の予定のうち、いちばん早いものと、いちばん遅いものを探します。始業前の運動や早朝の会議が7時から入るなら開始は7時、夜の予定が21時で終わるなら終了は22時。この範囲に絞るだけで、同じ画面に入る1時間あたりの高さが増え、30分の予定と1時間の予定を見分けられるようになります。

なお時刻を12時間表記と24時間表記のどちらで出すかは、カレンダーの設定ではなく「言語と地域」設定で決まります。予定の開始時刻を読み間違えることが多いなら、ここを24時間表記にしておくほうが安全です。午後の予定を午前と読む取り違えは、表示の密度とは別の原因で起きます。

週に何日を出すかは、休日の使い方で決まる

週表示の日数も設定で変えられます。カレンダーユーザガイドは、週表示をカスタマイズして週の7日すべてを表示したり、月曜日から金曜日のみを表示したりできると説明しています。

判断の軸は、土日に予定を入れるかどうかです。土日が完全に空いているなら、5日表示にすると1日あたりの横幅が1.4倍になります。予定のタイトルが途中で切れて読めない、という不満はこれで解決することが多いです。

逆に、土日に家族の行事や副業の作業が入る人が5日表示にすると、週の後半が見えなくなります。この場合は7日表示のまま、前の節で決めた時間の範囲を狭めるほうが有効です。横を削るか縦を削るかの二択で、どちらを削れるかは予定の中身で決まります。

月表示についても触れておきます。月表示は1か月を一覧できる代わりに、1日あたりの高さが最も短くなります。MacBookの縦の短さがそのまま効くため、1日に4件以上の予定が入る人だと、下のほうの予定が隠れます。月表示を「予定を読む場所」ではなく「空いている日を探す場所」と割り切り、読むのは週表示に任せる。役割を分けると、どちらの表示も無理なく使えます。

アプリを開かずに見る場所を1つ作る

表示の悩みは、カレンダーアプリの中だけで解決するものではありません。作業中にカレンダーを前面に出すと、いま書いている文書やコードから目が離れます。そこでウィジェットやメニューバーのように、アプリを開かずに予定を確かめられる場所を作ります。

ただしウィジェットには制約があります。こうした質問が実際に出ています。

左上のカレンダーのサイズを縦横2倍のサイズにしたいです。

MacBook neoを購入しました。ウィジェットの整理をしています。 他のものに対してはサイズ「大・中・小」が選択できますが、カレンダーは右クリックしてもその選択肢が出てきません。

表示は「月表示」を維持したいです。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

ウィジェットは、アプリ側が用意したサイズの選択肢しか出せません。月表示のウィジェットで大きさを変えたい場合、右クリックのメニューに選択肢が無ければ、そのアプリでは対応していないということです。この制約は設定では回りません。

現実的な進め方は2つあります。1つは、ウィジェットの月表示は日付の確認だけに使い、予定の中身はメニューバーから見る。もう1つは、サイズの選択肢を持つ別のカレンダーアプリを併用する。どちらにしても、「作業中に予定を確かめる場所」をあらかじめ1つに決めておくと、アプリを開いて戻る回数が減ります。

出す予定を減らす。カレンダー単位での表示と非表示

時間の範囲と日数を決めたあとに、もう1つ効く調整があります。そもそも画面に出すカレンダーを減らすことです。

Appleのカレンダーユーザガイドには、カレンダーを表示する/非表示にする手順、誕生日カレンダーを表示する/非表示にする手順、祝日カレンダーを表示する手順が、それぞれ別の項目として用意されています。つまりこれらは個別に切り替えられる設定です。

削る候補として真っ先に挙がるのは誕生日です。誕生日は終日の予定として日付の上部に並ぶため、週表示でも月表示でも、時間の入った予定の領域を押し下げます。月に一度も参照しないのであれば、非表示にしておくほうが縦の面積は稼げます。

購読しているカレンダーも同じです。スポーツの日程や他人の共有カレンダーを購読したまま忘れていると、自分の予定と同じ濃さで並びます。週の初めに一度だけ確認したいものは、見たいときだけ表示する運用に切り替えます。

また、同じガイドには予定を別のウインドウで表示する手順もあります。長い説明やリンクが入った予定は、カレンダーの枠内では読みきれません。別ウインドウに出して読むほうが速く、本体の表示密度を上げたままにできます。MacBookの縦の短さは、表示する情報を選ぶ判断で埋めるのが現実的です。

無料でできる範囲と、有料に踏み込む境目

ここまでの調整は、Macに最初から入っている「カレンダー」で無料のまま行えます。1日の開始と終了、週の日数、時刻の表記、ウィジェットの配置。どれも追加の費用は要りません。表示が合わないという不満の大半は、この範囲で片付きます。

無料の範囲を超えるのは、次のような場面です。

  • 複数のアカウントの予定を、1つの画面で色分けして同時に見たい
  • 週表示の見え方を複数パターン保存して、場面ごとに切り替えたい
  • 予定の入力を、フォームを開かずに1行で済ませたい
  • 移動時間を含めた実際の空き時間を、自動で計算させたい

こうした要件は、標準のカレンダーでは設定の範囲を越えます。Mac用のカレンダーアプリを比べるときは、機能の数ではなく、この4つのどれが自分に必要かで絞ると早いです。有料アプリの一覧と、それぞれが何を引き受けるのかは他のカレンダーとの比較にまとめてあります。費用の考え方は購入のページに条件を書いています。

判断の順番を逆にしないことが大切です。表示の設定で解決する不満に有料アプリを買うと、同じ不満が新しいアプリでも起きます。先に無料の範囲で1週間試し、それでも残った不満を書き出してから比べる。この順番だと選び間違いが減ります。

表示より先に効くのは、予定の入れ方と移動時間

表示を整えても、予定が入っていなければ何も見えません。逆に言えば、表示の悩みの一部は入力の手間が原因です。移動や準備の時間を「入れるのが面倒だから頭の中に置いた」結果、カレンダー上は空いているように見える。これは表示の問題ではありません。

入力の負担を下げる方法は予定の入れ方にまとめています。話し言葉のまま1行で書いて予定にできると、準備時間や移動を残す判断が早くなります。話し言葉と音声で予定を入れられることの効き目は、入力が速いことそのものではなく、入れるかどうかを迷わなくなることです。

移動時間についても、標準のカレンダーの仕様を知っておくと判断が変わります。Appleのカレンダーユーザガイドは、予定に場所を追加すると地図と天気情報が追加され、出発時刻を知らせる通知が設定されると説明しています。同時に、制約も明記されています。目的地に到着するまでに3時間以上かかる予定では、出発時刻の通知は送信されません。また、場所を変更しても移動時間は自動でアップデートされないと書かれています。

出発地の推定にも決まりがあります。ガイドによれば、その予定から3時間前までさかのぼった予定の場所を基に出発地が探され、見つからない場合は時間帯に応じて勤務先住所か自宅住所が使われます。連絡先アプリのカードに住所が無いときは、コンピュータの現在地が使われます。つまり前の予定に場所が入っていないと、移動時間の計算はそもそも当たりません。移動を含めた空き時間の考え方は移動時間に整理しています。

1週間だけ設定を固定して、落ちている時間を測る

最後に、表示を決めたあとの確かめ方です。設定をいじり続けると、どの変更が効いたのか分からなくなります。1週間は設定を固定し、次の2つだけを記録します。

  • 予定の直前に慌てた回数
  • 空いていると思っていた時間に、実は別の用事が入っていた回数

前者が多いなら、開始時刻と終了時刻の範囲がまだ広すぎて、1時間あたりの高さが足りていません。後者が多いなら、表示ではなく入力が原因です。移動と準備がカレンダーに入っていないので、どんな表示にしても見えません。

この切り分けができると、次に手を入れる場所が1つに決まります。表示の調整で済むのか、入力の仕組みを変えるのか、アプリを替えるのか。Mac用のカレンダーアプリが何を引き受けるのかはできることに、設定の手順は使い方に、導入前の疑問はよくある質問にまとめています。

画面の寸法は変えられません。変えられるのは、その中に何時から何時までを入れるかという判断だけです。

よくある質問

MacBookのカレンダーで、表示する時間の範囲はどこで変えますか?

「カレンダー」>「設定」と選び、「一般」をクリックしてポップアップメニューから選びます。日表示と週表示について、1日の開始時刻と終了時刻を指定できます。過去1か月でいちばん早い予定と遅い予定を調べ、その範囲に合わせると縦方向の余白が減ります。

週表示を平日の5日だけにできますか?

できます。カレンダーの設定で、週の7日すべてを表示するか、月曜日から金曜日のみを表示するかを選べます。土日に予定が入らない人は5日表示にすると1日あたりの横幅が広がり、予定のタイトルが切れにくくなります。

カレンダーのウィジェットのサイズが変えられないのはなぜですか?

ウィジェットのサイズは、アプリ側が用意した選択肢の中からしか選べません。右クリックしても「大・中・小」が出てこない場合、そのアプリがそのサイズに対応していないということです。設定では変更できないため、メニューバーから見る形にするか、別のカレンダーアプリを併用する形になります。

表示を整えても予定の見落としが減りません。何を見直せばよいですか?

入力を見直します。移動や準備の時間がカレンダーに入っていないと、どの表示でも空いているように見えます。標準のカレンダーは、目的地まで3時間以上かかる予定では出発時刻の通知を送りません。また、場所を変更しても移動時間は自動で更新されない仕様です。

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