Googleカレンダーが印刷できない|白紙になるときの原因

Googleカレンダーが印刷できないという状況には、症状の違う3つが混ざっています。印刷の入口が見つからない場合、紙が白紙で出てくる場合、そして印刷はされるが枠線や色が消えて読めない場合です。原因の置かれている層も別で、1つ目はGoogleカレンダー側、2つ目と3つ目はブラウザとプリンタ側にあります。ここでは3つを切り分けて、パソコンからの正しい手順、スマートフォンでの制約、そして枠線が消える理由まで順に整理します。

印刷は2段構えになっている

最初に構造を押さえると、どこで止まっているのかが見えます。Googleカレンダーの印刷は1回のクリックで完結しません。Googleカレンダー側の印刷プレビューで範囲と見た目を決め、そのあとブラウザの印刷画面でプリンタと用紙を決める、という2段構えです。

止まる場所はこの2つに分かれます。前半で止まっているなら、印刷範囲が空の期間を指していたり、印刷対象のカレンダーの表示が外れていたりします。後半で止まっているなら、プリンタの選択、用紙サイズ、そして背景の色や画像を印刷するかどうかの設定が効いています。白紙で出てくる症状は前半、枠線が消える症状は後半に原因があります。

この切り分けを行う道具が1つあります。ブラウザの印刷画面で送り先をプリンタではなくPDFの書き出しに変え、一度ファイルとして保存してみることです。PDFが正しく作れるならGoogleカレンダーとブラウザは正常で、原因はプリンタ側に絞られます。PDFも白紙なら、原因は手前にあります。紙とインクを使わずに切り分けられるので、先にこれを試すほうが早く終わります。

パソコンのブラウザから印刷する手順

まず正しい経路を確認します。手順を整理した記事では、次の流れが示されています。

次に歯車アイコンをクリックし、「印刷」 を選択します。 出典: onecal.io

全体の流れは次の通りです。

  • パソコンのブラウザでGoogleカレンダーを開きます。
  • 画面右上の表示の切り替えで、印刷したい形を選びます。日、週、月、年、予定表、4日間から選べます。
  • 設定の歯車のアイコンをクリックし、「印刷」を選びます。
  • 印刷プレビューの画面で、印刷範囲、フォントサイズ、向き、色を設定します。
  • 「印刷」をクリックすると、ブラウザの印刷画面が開きます。
  • 送り先のプリンタと用紙の設定を選び、印刷します。

ここで押さえておきたいのは、印刷される内容が表示の形にそのまま従うという点です。月の表示で印刷すれば1か月の枠、予定表の表示で印刷すれば時系列の一覧になります。週末を表示するかどうか、辞退した予定を表示するかどうかの切り替えも、そのまま紙に反映されます。「予定が抜けている」という症状の多くは、印刷の不具合ではなく画面の表示設定です。印刷する前に、画面に出ている内容が出したいものと一致しているかを見ます。

複数のカレンダーを重ねて出したい場合も同じです。左側の一覧でチェックが外れているカレンダーは、画面にも紙にも出ません。共有されている相手のカレンダーを一緒に印刷したいなら、先にそのカレンダーの表示をオンにします。

スマートフォンのアプリからは印刷できない

iPhoneやAndroidのGoogleカレンダーアプリを開いても、印刷の項目は見つかりません。これは設定の場所が分かりにくいのではなく、機能そのものが用意されていないためです。

残念ながら、Google カレンダーは iOS または Android 上のアプリでネイティブに印刷をサポートしていません。 出典: onecal.io

スマートフォンしか手元にない場合の回り道は2つです。1つは、モバイルのブラウザでGoogleカレンダーを開き、パソコン向けの表示に切り替えて、上のパソコンと同じ手順を踏む方法です。もう1つは、見たい形の画面を撮影して、その画像を印刷する方法です。前者のほうが文字が読みやすく仕上がります。

パソコンが使える環境なら、スマートフォンで粘る理由はありません。印刷プレビューで範囲とフォントサイズを決められる分、仕上がりの調整幅が大きく違います。

廃止された仕組みを探していないか

古い手順を紹介している記事を見て、存在しない機能を探している場合もあります。かつてGoogleが提供していたクラウド経由の印刷の仕組みは、すでに提供が終わっています。

多くのオンライン記事では、Google Cloud Print を使用して Google カレンダーを印刷することを推奨していますが、実際にはこれはもう利用できません。Google Cloud Print は 2021 年 1 月 に廃止され、現在はサポートされていません。 出典: onecal.io

このため、クラウド側にプリンタを登録して印刷する道はありません。印刷は、パソコンのブラウザから、そのパソコンが認識しているプリンタに対して行う形だけになっています。会社のネットワークプリンタに出したい場合も、通常のプリンタとしてパソコンに登録されていることが前提です。

枠線や背景の色が消えるのは、ブラウザの既定の動きが原因

印刷はできるが線が出ない、色が抜ける、という症状は不具合ではありません。ブラウザが紙のために意図的に取り除いています。この動きはCSSの仕様として定義されていて、既定値は印刷に向けて調整する側です。

ユーザーエージェントは、レンダリングされる端末に合わせて出力を最適化するために、適切かつ賢明と思われるように要素を調整することができます。例えば、印刷する場合、ブラウザーは背景画像をすべて取り除き、白い紙で読むためにコントラストが最適化されるようにテキストの色を調整することを選ぶかもしれません。これが既定値です。 出典: developer.mozilla.org

同じ資料は、その理由としてインクを節約するために暗い画像や極端に濃い背景画像が除去されること、暗い背景の明るい文字を白い背景の暗い文字に置き換えたくなることを挙げています。カレンダーの色分けやセルの塗りは、まさにこの対象になります。

直す場所はブラウザの印刷画面です。同じ資料は、色や画像の使用を制御するためにブラウザが利用者に提供する選択肢は、ページ側の指定よりも優先されると明記しています。つまり背景の色や画像を印刷するかどうかの設定を利用者側でオンにすれば、ページ側が何を指定していてもそちらが通ります。カレンダーの色分けを紙に残したいときは、ここをオンにしてから印刷します。

なお、白黒で出したいときはGoogleカレンダーの印刷プレビューにも色の設定があります。紙をコピーして配る用途なら、ブラウザ側で背景を出さずに、プレビュー側で白黒を選ぶほうが線がはっきりします。

白紙で出てくるときに見る4か所

紙が完全に白紙で出てくる症状は、色や線が消える症状とは原因が別です。見る場所は4か所に絞れます。

1か所目は印刷範囲です。印刷プレビューで指定した開始と終了の期間に予定が1件も入っていなければ、枠だけ、あるいは何も出ません。月の表示から印刷したつもりで、範囲が翌月を指していることがあります。プレビューの画面に出ている内容が空なら、その時点で紙も空です。プレビューを閉じずに範囲を直します。

2か所目は表示しているカレンダーです。左側の一覧でチェックが外れているカレンダーは紙にも出ません。仕事のアカウントと個人のアカウントを併用していて、見えているつもりのカレンダーが実は非表示になっている、という取り違えが起きます。共有されている相手のカレンダーも同じで、表示をオンにしてから印刷します。

3か所目はブラウザの拡張機能です。広告の遮断や表示の書き換えを行う拡張機能が動いていると、印刷用に組み直したページの中身が消えることがあります。切り分けは、同じ操作をシークレットウィンドウで行うことです。拡張機能が無効の状態で正しく出るなら、原因は拡張機能です。1つずつ有効に戻して特定します。

4か所目はプリンタのインクとトナーです。残量が尽きかけていると、薄い線から順に出なくなり、最後は白紙に近い状態になります。前述のPDFへの書き出しでこの原因は切り分けられます。PDFが正しく作れるなら、残量と印字ヘッドの状態を確かめます。

プリンタを変えたら崩れた、という場合

機種を変えた直後に崩れたなら、原因はカレンダーではなくプリンタ側です。同じ症状の相談が公開されています。

googleカレンダーのプレビューどおり印刷できない プリンターをHP C4275に変えてからgoogleカレンダー(月表示)が正しく印刷できなくなってしまいました。 枠線が印刷されない状態です。 「画像として印刷」を試してみましたが駄目でした。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

この形の切り分けは3段階です。まず、ブラウザの印刷画面でPDFとして書き出してみます。PDFに枠線が出るならプリンタ側の問題で確定します。次に、用紙サイズと余白を確かめます。A4の設定のままB5の紙を入れていると、端が落ちて枠線が消えたように見えます。最後に、プリンタのドライバを提供元のサイトから最新のものに入れ替えます。機種を変えたときは、前の機種のドライバが残って選択されていることがあります。

もう1つ、印刷の向きも見ます。月の表示は横に広いため、縦向きのまま出すと右端が切れます。Googleカレンダーの印刷プレビューに向きの設定があるので、月の表示は横向きを選びます。週の表示でも予定の多い週は同じことが起きます。

紙に出す前に、出す量を減らしたほうが早い

印刷で困る場面をたどると、根っこには紙に出したい理由があります。移動中に見たい、机に貼っておきたい、会議で共有したい、といった理由です。そのうちのいくつかは、印刷の設定を詰めるより、画面の側を変えるほうが短い手数で片が付きます。

月の表示を1枚に収めようとして文字が小さくなりすぎるのは、その月の予定を全部出そうとしているためです。予定表の表示に切り替えて期間を1週間に絞れば、同じ紙に読める大きさで収まります。印刷プレビューのフォントサイズを上げるより、出す範囲を狭めるほうが効きます。

手元のカレンダーアプリ側で済む用件もあります。Macの純正のカレンダーアプリには、日、週、月のレイアウトと期間を選び、対象のカレンダーにチェックを入れ、予定の見出しの大きさを大、中、小から選んで印刷する機能があります。選んだ予定だけを一覧にして印刷することもできます。Googleカレンダーと同期しているアプリから出せば、ブラウザの印刷の癖を避けられます。

紙に出す量そのものを減らす道もあります。次の予定と今日の一覧をメニューバーに常駐させておく形、朝に1日分の予定とタスクと天気をまとめて通知で受け取る形は、印刷の代わりになる使い方です。この種の機能の範囲はできることに一覧があります。話し言葉と音声で予定を入れられる形の入力は予定の入れ方にまとめてあり、紙にメモしてから後で入力する手間を省く側に効きます。移動を含めた段取りの作り方は移動時間にあります。

Macで使えるフル機能のカレンダーアプリを3年間の総額で並べた表は他のカレンダーとの比較、料金は購入、対応環境やデータの扱いはよくある質問にあります。

切り分けの順番をもう一度書くと、PDFに書き出して手前と奥を分ける、画面の表示設定を確かめる、背景の色と画像の設定を確かめる、用紙サイズと向きを確かめる、の4つです。この順で当たれば、紙を無駄にせずに原因に届きます。

よくある質問

Googleカレンダーの印刷はどこから始めますか?

パソコンのブラウザでGoogleカレンダーを開き、印刷したい表示の形に切り替えてから、右上の設定の歯車のアイコンをクリックして「印刷」を選びます。印刷プレビューの画面で印刷範囲、フォントサイズ、向き、色を設定し、「印刷」をクリックするとブラウザの印刷画面が開きます。そこでプリンタと用紙を選びます。2段構えになっている点を押さえておくと、詰まった場所が分かります。

スマートフォンのアプリから印刷できないのはなぜですか?

iOSとAndroidのGoogleカレンダーアプリには印刷の機能が用意されていません。スマートフォンから出したい場合は、モバイルのブラウザでGoogleカレンダーを開いてパソコン向けの表示に切り替え、パソコンと同じ手順を踏みます。画面を撮影して画像を印刷する方法もありますが、文字の読みやすさではブラウザから印刷するほうが勝ります。

印刷すると枠線や色が消えるのはなぜですか?

ブラウザが紙のために背景の色や画像を取り除く動きが既定になっているためです。CSSの仕様では、印刷時に背景画像を取り除き、白い紙で読みやすいようにテキストの色を調整することが既定の動作として説明されています。ブラウザの印刷画面にある背景の色と画像を印刷する設定をオンにすると、色分けが紙に残ります。

プリンタを買い替えてから正しく印刷できなくなりました。どこを見ますか?

順番は3つです。まずブラウザの印刷画面でPDFとして書き出し、PDFが正しければ原因をプリンタ側に絞ります。次に用紙サイズと余白の設定を確かめます。A4の設定でB5の紙を使うと端が落ちます。最後に提供元のサイトから最新のドライバに入れ替えます。前の機種のドライバが残って選ばれていることがあります。

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