Googleカレンダーの空き時間を見つける|相手に選ばせる方法
google カレンダー 空き 時間で調べる動機はほぼ2つに分かれます。自分の空いている時間を相手に見せて選んでもらいたいか、相手の空いている時間を確かめて会議を置きたいか、どちらかです。そして詰まる場所も決まっていて、相手の行が真っ白で何も分からない、という状態です。ここでは空き時間が見える条件を先に確定させてから、無料でできる範囲、相手に選ばせる仕組みの設定項目、そして空きが見つかっても予定が回らない理由までを順に整理します。
空き時間が見つからないのは、探し方ではなく見え方の問題
Googleカレンダーの空き時間は、誰に対しても同じように見えるものではありません。見える範囲は共有の設定で決まり、設定していなければ相手には何も見えません。この前提を飛ばして操作を探すと、存在しない機能を探し続けることになります。
実際に社外の相手と日程を決める場面で使われているのは、自分の空き時間だけが見えるリンクを相手に渡して選んでもらう形です。この方法は以前から共有されています。
以下の方法で自分のGoogleカレンダーの空き時間だけ見れるリンクを相手に送って勝手に調整してもらいましょう!自分も楽だし相手も楽。 出典: note.com
自分の側で相手の空きを確かめる道と、相手に自分の空きから選ばせる道は、必要な設定も手間の置きどころも違います。社内の相手なら前者が早く、社外の相手なら後者しか実用になりません。どちらを使う場面なのかを決めてから設定に入ると、迷わずに済みます。
相手の空きが見える条件は3つ
Googleカレンダーで他人の空き時間が見えるのは、次のいずれかが成立しているときです。1つは相手が自分に対してカレンダーを共有していること、もう1つは相手と同じ組織に属していること、そして社外の相手であれば、相手がカレンダーを一般公開して空き時間だけを表示する設定にしていることです。
公式のヘルプは、自分のカレンダーを共有しているユーザーや、会社や学校など同じ組織に属しているユーザーを予定に追加する場合は、そのユーザーの空き時間を確認できると書いています。予定の作成画面にある「時間を探す」で相手の行が表示されるのは、この条件を満たしている相手だけです。
共有の設定は5段階あり、空き時間だけを見せる段階はいちばん上の1つだけです。
| 権限の名前 | 相手に見えるもの |
|---|---|
| 予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示) | カレンダーで予定がある時間枠のみ |
| 予定の詳細の表示 | 予定の名称、日時、場所、説明などすべての詳細 |
| 変更可能(限定公開の予定を、予定の有無としてのみ表示) | 非公開でない予定の詳細と、非公開の予定の有無 |
| 予定の詳細を変更、表示可能 | 詳細の全部と、共有している他のユーザー |
| 予定の変更および共有の管理 | すべて。共有の管理も可能 |
相手を1人ずつ指定せずに広く見せる道もあります。カレンダーの設定にある予定のアクセス権限で一般公開を有効にすると、リンクを知っている人が誰でも見られる状態になり、あわせて時間枠のみを表示する設定を選べば、詳細を隠したまま空き時間だけを公開できます。ただし、この設定は時間枠のみの指定を外すと予定の名称と場所がそのまま外に出ます。一度公開した内容は誰が見たかを追えないので、個人のカレンダーで使う設定ではありません。会議室や公開の受付枠のように、見られる前提で作ったカレンダーに限って使う設定です。会社や学校のアカウントでは、管理者が一般公開そのものを禁止している場合があり、その場合は設定画面に項目が出てきません。
社外の相手に渡す前提なら、選ぶのは1行目です。名称や場所を見せずに、埋まっている時間枠だけが相手に伝わります。なお共有の設定はパソコンからしか編集できず、スマートフォンのアプリでは変更できません。急いでいるときに携帯から直そうとしても操作が見つからないので、変更はパソコンの作業として予定に入れておくのが確実です。
無料でできる範囲は予約ページ1つ
相手に選ばせる仕組みとして用意されているのが予約スケジュールです。個人のGoogleアカウントでも作成できます。公式の比較ページは、個人のGoogleアカウントとBusiness Starterについて、他のユーザーがカレンダーで予約を入れることができる予約ページを1つ作成できると記載しています。
無料の範囲で使える機能と、有料のプランで増える機能の線引きは次の通りです。リマインダーメールの自動送信と、複数のカレンダーで空き状況を確認する動作は、どのプランでも使えます。複数の予約スケジュールを作る機能はGoogle Oneのプレミアムおよび有料のWorkspaceプランで使えます。予約に対する支払いの受け付けと、スパム予防のためのメールアドレスの確認は有料のプランのみです。予備のカレンダーへの追加と、最大20人の共同主催者の追加は、より上位のプランが対象になります。
つまり、1人で仕事をしていて、面談の枠を1種類だけ公開したいのであれば、無料の範囲で足ります。用途を分けたい場合、たとえば初回の相談30分と定例の打ち合わせ60分を別の予約ページにしたい場合は、そこが有料との分かれ目になります。
予約スケジュールの位置づけについては、次のように説明されています。
Google カレンダーの 「予約スケジュール」 は自分の空き時間をスケジュールに公開し、他の人がそのカレンダーに直接時間を予約できるようにする便利な機能です。 出典: rakumo.com
予約スケジュールで必ず設定する項目
作ったまま公開すると、想定していない時間に予約が入ります。最初に決めておく項目は4つです。
- 準備時間。カレンダーの予約と予約の間に時間を追加する設定です。移動や片付けが要るなら、ここに入れておかないと連続で埋まります。
- 1日あたりの予約件数の上限。1日に受け付ける件数を指定します。面談が続くと他の仕事が止まるので、上限を先に決めます。
- 予約受付期間。どれくらい前からの予約を受け付けるかを限定します。3か月先まで開放すると、遠い未来の枠が埋まって動かせなくなります。
- 空き状況。曜日と時刻と時間帯で、受け付ける時間そのものを決めます。
もう1つ、既定の挙動として知っておく価値があるのが最短の猶予です。公式のヘルプは、既定では予約を入れるまでに4時間の最短リードタイムがあると記載しています。つまり今から1時間後の枠は、既定のままでは相手に選べません。当日の急な相談を受ける運用にしたい場合は、この値を短くしておく必要があります。
複数のカレンダーで空き状況を確認する動作は無料のプランでも使えるため、ここは必ず設定しておく価値があります。仕事用と個人用のカレンダーを分けている場合、予約ページが片方しか見ていないと、私用の予定が入っている時間に面談が入ります。子どもの送り迎えや通院を個人用のカレンダーに入れている人ほど、この設定を飛ばすと事故になります。
おすすめの初期設定は、準備時間を入れて、1日あたりの件数に上限を付け、予約受付期間を短めに絞る形です。公開してから緩めるのは簡単ですが、いったん埋まった枠を動かすのは相手の都合が絡むため簡単ではありません。
自分の空き時間を正しく数える
相手から見た空き時間は、自分のカレンダーに入っている予定が「時間を占める」扱いになっているかどうかで決まります。Googleカレンダーの予定には[予定の表示]という設定があり、「予定あり」と「空き時間」から選べます。何も触らなければ「予定あり」です。
この設定はiCalendarの規格に対応しています。規格ではTRANSPという項目が定義されていて、時間を占める予定はOPAQUE、占めない予定はTRANSPARENTと記録され、既定はOPAQUEです。Googleの技術資料も、この項目の既定値が予定として時間を占める側であり、画面の[予定の表示]を「予定あり」にした状態と同じだと説明しています。
ここで起きがちな取り違えが2つあります。1つは、作業時間を確保するために入れたブロックを「空き時間」にしてしまうことです。本人は真剣に時間を押さえているのに、相手からは空いて見えるため、そこに会議が入ります。予定を守りたいなら「予定あり」にしておくのが正しい設定です。
もう1つは終日予定です。誕生日や締切の目印として終日予定を並べていると、それが時間を占める扱いになっている場合に1日全部が埋まって見えます。目印として使う終日予定は「空き時間」に、実際に1日使う出張などは「予定あり」に、と使い分けておくと、相手に見える空き時間が実態に近づきます。
機械に空き時間を聞かせるときの上限
日程調整の道具やスクリプトから空き時間を調べる場合、カレンダーの中身を読むのではなく、専用の問い合わせが使われます。Googleカレンダーのこの問い合わせには、覚えておくべき上限が2つあります。カレンダーを展開する上限が50、グループを展開する上限が100です。
つまり60人のカレンダーを一度に調べさせても、全員を見た答えは返りません。大人数の日程調整で結果がおかしいときは、道具の出来の問題ではなく、この上限に当たっている場合があります。部署単位に分けて問い合わせる形に変えると解決します。
返ってくるのは埋まっている時間の範囲だけで、件名も参加者も含まれません。さらに、見る権限がないカレンダーについては理由を付けた誤りの情報が返ります。この誤りを無視して組まれた道具は、見えなかったカレンダーを「空っぽ」と扱ってしまいます。空いているはずの時間に予定が入ってしまう事故の多くは、この処理の抜けが原因です。
空きが見つかっても予定が回らない理由
ここまでの設定を整えると、空き時間は正しく見えるようになります。それでも予定が回らない状態は残ります。空き時間の情報が答えているのは「その時間が埋まっているか」だけで、「その時間が使えるか」ではないからです。
打ち合わせが3件並んだ日に、それぞれの間が30分空いていても、場所が渋谷と品川と大手町なら移動で足りません。空き時間の計算には移動が入っていないので、機械も本人も余裕があると判断します。Mac用のカレンダーアプリの側では、住所から車と徒歩と電車の所要時間を計算して移動の枠を作る作りのものがあり、移動が時間を占める予定として並べば、空き時間の計算からも自動的に外れます。この挙動は移動時間に整理されています。
もう1つ残るのが、空き時間を守るための入力の手間です。作業時間を「予定あり」で押さえる運用は効きますが、毎回フォームを開いて時刻を入れるのが面倒だと続きません。話し言葉と音声で予定を入れられる形にして、「明日14時から2時間 資料作成」と1行書けば枠になる仕組みなら、押さえる作業自体が短くなります。入力の実例は予定の入れ方に並んでおり、機能の全体像はできることにまとめられています。
道具を比べる段階なら、Macで使えるカレンダーアプリを総額で並べた一覧が他のカレンダーとの比較にあり、対応環境やデータの扱いはよくある質問に書かれています。
最初に手をつける場所は1か所に絞れます。今週のカレンダーを開いて、作業時間として押さえているブロックが「予定あり」になっているかを確かめることです。ここが「空き時間」になっている限り、共有の設定をどう直しても、相手からは空いている人として見え続けます。
よくある質問
相手の空き時間が真っ白で何も表示されないのはなぜですか?
相手が自分にカレンダーを共有していないか、同じ組織に属していないためです。公式のヘルプは、カレンダーを共有しているユーザーか同じ組織のユーザーを予定に追加した場合に空き時間を確認できると記載しています。社外の相手については、こちらから空き時間を覗く方法はないため、予約スケジュールなどで相手に選んでもらう形に切り替えます。
無料のGoogleアカウントでも予約ページは作れますか?
作れます。公式の比較ページは、個人のGoogleアカウントとBusiness Starterについて予約ページを1つ作成できると記載しています。リマインダーメールの自動送信と複数カレンダーでの空き状況確認はどのプランでも使えます。用途ごとに複数の予約ページを分けたい場合は、Google Oneのプレミアムか有料のWorkspaceプランが必要になります。
予約が連続で入って休みが取れないときはどこを直しますか?
予約スケジュールの設定で、準備時間と1日あたりの予約件数の上限を見直します。準備時間は予約と予約の間に時間を追加する設定で、移動や片付けの時間をここで確保します。1日あたりの上限を決めておけば、面談が続いて他の仕事が止まる事態も防げます。あわせて予約受付期間を短くすると、遠い先の枠が埋まって動かせなくなるのも避けられます。
作業時間として押さえた枠に会議が入ってしまいます。どうすればよいですか?
その予定の[予定の表示]が「空き時間」になっている可能性が高いです。この設定だと、相手や日程調整の道具からは埋まっていない時間として扱われます。守りたい枠は「予定あり」にしてください。逆に、誕生日や締切の目印として並べている終日予定は「空き時間」にしておくと、1日全部が埋まって見える状態を避けられます。