google カレンダー csv インポートの列の作り方|日付の書式で失敗しない
google カレンダー csv インポートは、表計算ソフトで作った予定の一覧を、1回の操作で Googleカレンダーに流し込む方法です。シフト表、研修の日程、学校や地域の行事など、件数が多い予定ほど効き目があります。一方で、列の見出しや日付の書き方が少し違うだけで、エラーになったり、予定がまったく入らなかったりします。
この記事では、CSV ファイルの列をどう作ればよいかに絞って説明します。必須の列と任意の列、日付と時刻の書き方、表計算ソフトから保存するときの落とし穴、読み込んだあとに確かめることを、順番に並べました。
CSVで取り込むのが向いている予定と、向いていない予定
Googleカレンダーが読み込めるファイルは、ICS と CSV の2種類です。ICS は他のカレンダーアプリが書き出す標準の形式で、繰り返しの予定や通知の設定まで細かく持てます。ただし中身はテキストの決まった書式で、表計算ソフトで作るには向いていません。
Googleカレンダーはcsvファイルとicsファイルをインポートできますが、スプレッドシートに記入したスケジュール情報を簡単にicsファイルに出力する方法は見つからず、プログラムを組む等の必要があり手間なので、csvファイルを作成してGoogleカレンダーにインポートすることにしました。 出典: jiyuukaitakusha.com
CSV の強みは、表で書けることです。1行が1件の予定で、列が件名や日付にあたります。Excel、Numbers、Googleスプレッドシートのどれでも作れて、並べ替えやコピーも普通の表と同じ感覚で扱えます。月ごとのシフトや年間の行事予定のように、日付と件名が表になっている予定は CSV に向いています。
向いていないのは、繰り返しの予定です。Google カレンダー ヘルプには、CSV ファイルから定期的な予定を読み込むと、1回限りの予定の連続として表示されることがあると書かれています。毎週の定例会議を CSV で52行書いて入れると、52件の別々の予定になり、あとで時間を変えるときに52件を直すことになります。繰り返しの予定は Googleカレンダーの画面で1件作って繰り返しを設定し、CSV には単発の予定だけを入れる、と分けるのが扱いやすい形です。
使える列は9つ、必須は2つだけ
CSV の1行目には、列の見出しを書きます。見出しは英語でなければなりません。Google カレンダー ヘルプに挙がっている見出しは次の9つです。
| 見出し | 入れる内容 | 必須 |
|---|---|---|
| Subject | 予定の名前 | 必須 |
| Start Date | 開始日 | 必須 |
| Start Time | 開始時刻 | 任意 |
| End Date | 終了日 | 任意 |
| End Time | 終了時刻 | 任意 |
| All Day Event | 終日なら True、そうでなければ False | 任意 |
| Description | 説明やメモ | 任意 |
| Location | 場所 | 任意 |
| Private | 限定公開なら True、そうでなければ False | 任意 |
必須は Subject と Start Date の2つだけです。この2列だけの CSV でも読み込めて、その場合は開始日に件名だけの予定が入ります。時刻を付けたいときは Start Time と End Time を足し、会場まで入れたいときは Location を足していきます。
見出しを日本語にしたくなる気持ちは分かりますが、「件名」「開始日」と書いた CSV は読み込めません。表計算ソフトで作業するときは、1行目だけ英語の見出しにして、2行目以降は日本語で件名や場所を書いてかまいません。予定の中身の言語に制限はありません。
日付と時刻の書き方でつまずく点
CSV で最も失敗が多いのが日付の書式です。Google カレンダー ヘルプの日本語版は、Start Date の例として「2020 年 5 月 30 日」と書いていますが、この形のまま入れると読み込めなかったという報告があります。
日本語版の「Googleカレンダーに予定を読み込む」の「.csv ファイルの作成と編集」には、”Start Date”の例として「例: 2020 年 5 月 30 日」と書いてあるので”2020 年 5 月 30 日“で試してみるとインポートできませんでした。 出典: jiyuukaitakusha.com
同じヘルプの記入例の表では、日付が 05/30/2020、時刻が 10:00 AM と書かれています。月、日、年の順で、スラッシュで区切る形です。日本語の表記は画面上の説明のために訳されたもので、ファイルの中に書く形ではないと受け取るのが安全です。年、月、日の順の 2026/10/05 のような形で読み込めたという報告もありますが、読み込む Googleアカウントの言語や地域の設定によって解釈が変わる余地があります。迷ったら、ヘルプの記入例と同じ月、日、年の順にそろえておくのが確実です。
時刻は 10:00 AM や 1:00 PM のように、12時間制に AM と PM を付ける形がヘルプの例です。24時間制の 13:00 でも読み込める場合がありますが、1つのファイルの中で書き方を混ぜないことが大事です。1行目は 12時間制、2行目は 24時間制、という CSV は、一部の行だけ読み込みに失敗する原因になります。
終日の予定は、All Day Event を True にして、Start Time と End Time を空欄にします。数日にまたがる終日の予定、たとえば3日間の研修なら、Start Date に初日、End Date に最終日を入れます。
そのまま写して使える記入例
実際の CSV は、テキストとして開くと次のようになります。1行目が見出しで、2行目以降が予定です。
Subject,Start Date,Start Time,End Date,End Time,All Day Event,Description,Location,Private
定例ミーティング,10/05/2026,10:00 AM,10/05/2026,11:00 AM,False,議題は前日に共有,会議室A,False
資料の提出期限,10/09/2026,,,,True,営業部あて,,False
取引先訪問,10/14/2026,2:00 PM,10/14/2026,3:30 PM,False,"見積書、契約書のひな形を持参",渋谷,True
3行目は終日の予定なので、時刻の欄を空にしています。空欄にするときもカンマは省略せず、列の数を見出しとそろえます。4行目の説明には読点の代わりにカンマを入れたくなる箇所があるため、説明全体を二重引用符で囲んでいます。囲まないと、カンマのところで列が分かれたと解釈され、以降の列が1つずつずれます。
この例のように、列の順番は見出しの並びと一致していれば自由です。Location を Subject のすぐ隣に置きたい場合は、見出しの行と中身の行の両方で同じ順番に並べ替えます。
表計算ソフトから保存するときの落とし穴
見出しも書式も正しいのに読み込めないときは、保存のしかたを疑います。原因になりやすいのは次の3つです。
1つ目は区切り文字です。Google カレンダー ヘルプには、セミコロンやコロンで区切られたファイルには対応しておらず、すべての項目がカンマで区切られている必要があると書かれています。表計算ソフトや OS の地域設定によっては、CSV として保存してもセミコロン区切りになることがあります。保存したファイルをテキストエディタで開き、項目の間がカンマかどうかを目で確かめます。
2つ目は文字コードです。Excel で「CSV」として保存すると、日本語の環境では Shift_JIS の形で書き出されることがあり、読み込んだ予定の件名が文字化けする原因になります。Excel なら「CSV UTF-8」を選んで保存します。Googleスプレッドシートから「ダウンロード」で CSV を選ぶと UTF-8 で書き出されるので、この問題は起きにくくなります。
3つ目は日付の自動変換です。Excel や Numbers は、10/05/2026 と入力すると日付として認識し、保存時に自分の地域の形式に書き換えることがあります。画面では 10/05/2026 と見えていても、保存したファイルでは 2026/10/05 になっていた、ということが起こります。日付の列はセルの書式を「文字列」にしてから入力するか、保存したあとにテキストエディタで中身を確かめておくと安心です。
ファイルの大きさにも上限があり、Googleカレンダーが受け付けるのは1MB 以下です。件名と日付だけなら数千行でも収まりますが、説明の欄に長い文を入れている場合は、月ごとにファイルを分けて読み込みます。
読み込んだあとに確かめること
CSV を読み込むときは、パソコンのブラウザで Googleカレンダーを開き、設定の「インポート / エクスポート」からファイルを選びます。このとき、読み込み先のカレンダーを選ぶ欄があります。既定ではメインのカレンダーです。
CSV で入れた予定は、まとめて取り消す方法がありません。書式の間違いで予定が数百件ずれて入った場合、メインのカレンダーからは1件ずつ消すことになります。先に「CSV取り込み用」のような新しいカレンダーを作り、そこへ読み込んでおけば、間違っていたときはカレンダーごと削除するだけで元に戻ります。正しく入ったことを確かめたら、そのまま使い続けても、予定を移し替えてもかまいません。
読み込みが終わると、処理した件数が画面に表示されます。この数字は、用意した行数と突き合わせるために使います。120行書いたのに100件しか処理されていないときは、20行のどこかに読み取れない書式が混ざっています。多いのは、日付の欄が空のまま残っている行、説明にカンマが入っているのに引用符で囲んでいない行、表計算ソフトで途中の行を消したあとに残った空行の3つです。ファイルをテキストエディタで開き、列の数が見出しと合っているかを上から順に見ていくと、崩れている行が見つかります。
読み込んだら、最初と最後の数件を開いて、日付、時刻、場所が意図どおりかを確かめます。特に月と日が入れ替わっていないかは要注意です。10月5日のつもりの予定が5月10日に入っていたら、日付の書式の解釈がずれています。1日から12日までの日付は入れ替わっても有効な日付になるため、エラーが出ずに間違った日に入ってしまいます。13日以降の予定が入っていない、という症状も同じ原因のことがあります。
CSVで入れたあとの予定を、どう扱うか
CSV は、まとまった予定を最初に流し込むための道具です。いったん入れた予定は、その後の変更や追加を1件ずつ画面で行うことになります。シフトの交代や会議の延期が多い職場では、CSV を作り直して入れ直すより、変わった予定だけを直すほうが早い場面も少なくありません。
そのときに効いてくるのが、1件の予定を入れたり直したりする手数です。Mac用のカレンダーアプリの中には、「来週水曜の14時から渋谷で打ち合わせ」のような話し言葉の一文から、日時と場所を読み取って予定にするものがあります。表の形で準備できる予定は CSV、日々の細かい追加は話し言葉、と使い分けると、どちらの作業も短くなります。入力のしかたの違いは予定の入れ方に、アプリごとの対応範囲は他のカレンダーとの比較にまとめてあります。
また、取引先訪問のように場所が決まった予定を CSV で入れた場合、その前後の移動の時間はファイルには書かれていません。予定と予定の間に移動をどう置くかは移動時間で扱っています。CSV で予定を入れたあと、カレンダーを週の表示で眺め、移動が入る箇所に余白が足りているかを一度確かめておくと、当日になって慌てる場面を減らせます。
よくある質問
CSVの見出しは日本語で書いてもよいですか?
読み込めません。Google カレンダー ヘルプでは、見出しは英語で書く必要があると明記されています。Subject、Start Date など決まった英語の見出しを1行目に置き、2行目以降の件名や場所、説明は日本語で書いてかまいません。見出しだけを英語にしておけば、予定の中身の言語は自由です。
CSVで入れた予定の件名が文字化けします。
文字コードが原因のことが多いです。Excel の標準の「CSV」形式で保存すると、日本語の環境では UTF-8 以外で書き出されることがあります。「CSV UTF-8」を選んで保存し直すか、Googleスプレッドシートに貼り付けてから CSV としてダウンロードすると、文字化けせずに読み込めることが多くなります。
CSVで繰り返しの予定を登録できますか?
繰り返しを設定する列はありません。同じ予定を複数行に書けば入りますが、それぞれが別の予定として登録されるため、あとで時間を変えるときに全件を直すことになります。毎週や毎月の予定は Googleカレンダーの画面で1件作って繰り返しを設定し、CSV には単発の予定だけを入れる形が扱いやすくなります。
日付が1日から12日までの予定だけ、違う日に入っています。
月と日の順番が逆に解釈されています。10/05 を5月10日と読まれるような状態です。13日以降は月として有効でないためエラーになったり、読み込まれなかったりします。Google カレンダー ヘルプの記入例に合わせて、月、日、年の順で書き直し、専用のカレンダーを削除してから読み込み直すと整理しやすくなります。