google カレンダー インポートの手順と、取り込めないときの直し方

google カレンダー インポートで検索する人の多くは、別のカレンダーや表計算ソフトに入っている予定を、手で打ち直さずに Googleカレンダーへ移したいと考えています。インポート自体は数回のクリックで終わりますが、つまずく場所はほぼ決まっていて、ファイルの形式、読み込み先のカレンダー、タイムゾーンの3つです。

この記事では、Google カレンダー ヘルプに書かれている手順を土台に、書き出しから読み込み、読み込んだあとの確認までを順番に並べます。エラーが出たときにどこを見ればよいかも、表示されるメッセージごとに整理しました。

インポートが必要になる場面は、移行と一括登録の2つ

予定をまとめて取り込みたくなる場面は、大きく2つに分かれます。1つは移行です。Outlook や Apple のカレンダー、別の Googleアカウントに入っている予定を、これから使う Googleカレンダーへ引っ越す場面です。もう1つは一括登録です。表計算ソフトで作ったシフト表や行事予定、研修の日程など、手で1件ずつ入れるには多すぎる予定を流し込む場面です。

どちらも使う機能は同じで、Googleカレンダーの設定画面にある「インポート / エクスポート」です。違うのは、読み込むファイルをどう用意するかです。移行なら元のアプリが書き出したファイルをそのまま使い、一括登録なら自分で CSV ファイルを作ります。

ここで先に知っておきたいのが、インポートは「その時点の写し」を取り込む機能だということです。Google カレンダー ヘルプには、別のアカウントから書き出して読み込んだ予定について、2つのアカウント間で同期されるわけではないと明記されています。元のカレンダーで予定を変えても、取り込んだ側は変わりません。両方を生かし続けたいなら、インポートではなく共有や購読を使うほうが目的に合います。

また、読み込むと予定の中身は入りますが、予定のゲストと会議のデータは読み込まれません。招待した相手や出欠の状況まで引っ越したい場合は、インポートでは足りないことを前提に計画を立てる必要があります。

手順1:元のカレンダーから予定を書き出す

最初の作業は、予定をファイルにすることです。Google カレンダー ヘルプでは、Outlook カレンダーや Apple カレンダーなど、ほとんどのカレンダーアプリから予定を書き出せると説明されています。アプリのメニューで「書き出す」や「エクスポート」を探し、ファイル形式を選べるなら CSV、Apple のデバイスなら vCard を選ぶよう案内されています。作業はスマートフォンよりパソコンのほうが簡単です。

別の Googleアカウントから移す場合は、書き出し元のアカウントでパソコンからログインし、カレンダーを書き出します。すべてのカレンダーを一度に書き出すと、ZIP ファイルがダウンロードされます。中にはカレンダーごとに1つずつ ICS ファイルが入っていて、読み込むときは1つずつ取り出して入れる必要があります。ZIP のまま読み込もうとしても、うまくいきません。

書き出すときに気をつけたいのは期間です。Googleカレンダーが受け付けるファイルは1MB 以下で、それを超えると「Google カレンダーは一時的にご利用いただけません」というエラーになります。何年分もの予定が入ったカレンダーを丸ごと書き出すと、この上限を超えやすくなります。元のアプリで期間を区切れるなら、1年ごとなど短い単位に分けて書き出しておくと、あとで迷いません。

手順2:Googleカレンダーに読み込む

ファイルが用意できたら、パソコンのブラウザで Googleカレンダーを開きます。スマートフォンのアプリからは読み込めません。手順は次の通りです。

  • 右上の設定アイコンから「設定」を開く
  • 左側のメニューで「インポート / エクスポート」を選ぶ
  • 「パソコンからファイルを選択」で、書き出した ICS または CSV ファイルを選ぶ
  • 読み込んだ予定を追加するカレンダーを選ぶ
  • 「インポート」を押す

このうち、いちばん見落とされやすいのが4つ目の「追加するカレンダー」です。既定ではメインのカレンダーが選ばれています。

「カレンダーに追加」のドロップダウンメニューで、インポート先のカレンダーを選択します。通常は自分のメインカレンダーですが、必要に応じて別のカレンダーを選択できます。 出典: note.com

取り込みは取り消しボタンで一度に戻せません。メインのカレンダーに数百件を流し込んだあとで間違いに気づくと、1件ずつ消すか、別の方法で片付けることになります。そこで勧められるのが、取り込み専用の新しいカレンダーを先に作っておくやり方です。「シフト 2026年」や「旧Outlookから移行」のような名前で空のカレンダーを作り、そこに読み込みます。内容が正しいと確認できたら使い続け、間違っていたらカレンダーごと削除すれば元に戻ります。

手順3:読み込んだあとに確かめる3か所

インポートが終わると、処理した予定の件数が表示されます。ここで終わりにせず、次の3か所を確かめておくと、あとで気づく手戻りを減らせます。

1つ目は件数です。「x/y 件の予定を処理しました」と、分母より分子が小さい表示が出たときは、ファイル内の一部の予定を読み取れなかったという意味です。ヘルプでは、Microsoft Outlook、Apple カレンダー、Yahoo カレンダーなど主要なアプリで作られたファイルを前提にしていると説明されています。書き出し直して、もう一度読み込むところから試します。

2つ目は時刻です。予定が数時間ずれて表示されたら、Googleカレンダーと元のアプリのタイムゾーンが食い違っている可能性があります。設定の「現在のタイムゾーン」を確かめ、元のアプリ側も同じ地域にそろえてから、書き出しと読み込みをやり直します。

3つ目は繰り返しの予定です。毎週の定例会議が、1回ずつの予定の集まりとして入ることがあります。ヘルプによると、元のアプリが繰り返しの予定を単発の予定の集合として書き出している場合、Googleカレンダーはそれをそのまま読み取るためです。CSV ファイルから読み込んだ繰り返しの予定も同じように扱われます。繰り返しを残したいときは、読み込んだ単発の予定を消し、Googleカレンダー側で繰り返しを設定し直すほうが確実です。

エラーの表示ごとに見る場所

エラーの文言は数種類しかなく、それぞれ原因の見当がつきます。Google カレンダー ヘルプの「読み込みに関する問題の解決方法」をもとに、表示と対処を並べます。

表示されたメッセージ よくある原因 対処
0 件の予定を処理しました インポートを2回押した、ZIP のまま読み込んだ カレンダーに予定が入っていないか確認し、ZIP は展開して1つずつ入れる
x/y 件の予定を処理しました 一部の予定を読み取れない 元のアプリから書き出し直す、形式を確認する
一時的にご利用いただけません ファイルが1MBを超えている 期間を短くして書き出し、ファイルを分ける
サーバーへの接続がリセットされました ファイルの形式が正しくない CSV の区切りや ICS の先頭と末尾の行を確認する

「0 件」の表示は慌てやすいのですが、ヘルプには、インポートを複数回押すと最初の1回で読み込みが済み、2回目は処理する予定が無いためにこの表示になると書かれています。まずはカレンダーを開いて、予定が入っているかを見てください。

形式の問題でいちばん多いのは CSV の区切り文字です。

Google カレンダーは、セミコロン(;)またはコロン(:)を使用してフィールドが区切られたファイルに対応していません。すべてのフィールドがカンマで区切られている必要があります。 出典: support.google.com

表計算ソフトの地域設定によっては、CSV で保存してもセミコロン区切りになることがあります。テキストエディタで開き、項目の間がカンマになっているかを一度見ておくと原因をすぐ切り分けられます。

CSVで自分で作るときの最低限のきまり

移行ではなく一括登録をしたい場合は、CSV ファイルを自分で作ります。必須の列は2つだけです。

GoogleカレンダーがインポートできるCSVファイルは、特定のヘッダー(列名)と形式に従っている必要があります。最低限必要なのは「Subject」(件名)と「Start Date」(開始日)です。 出典: note.com

1行目の見出しは英語で書く必要があります。「件名」「開始日」と日本語で書くと、Googleカレンダーは列を認識できません。使える見出しは Subject、Start Date、Start Time、End Date、End Time、All Day Event、Description、Location、Private の9つで、必須は最初の2つだけです。終日の予定にしたいときは All Day Event に True、時刻のある予定なら False を入れます。説明の欄にカンマを含めるときは、その文字列を引用符で囲みます。

日付の書き方は、ヘルプの例にある 05/30/2020 のような月、日、年の順の形が扱いやすく、時刻は 10:00 AM のように書きます。1行に1件の予定を書き、上から順に並べていけば、数十件でも数百件でも1回で取り込めます。列の作り方の詳しい例と、日付の書式でつまずく点は、CSV に絞った記事で別に扱っています。

インポートの前後で、予定の入れ方そのものを見直す

インポートは、すでにどこかにある予定をまとめて移すための機能です。一度移してしまえば、そのあとの毎日の予定は1件ずつ入ることになります。移行をきっかけに、日々の入力が何分かかっているかを一度数えておくと、時間を落としている場所が見えてきます。

たとえば、打ち合わせの連絡をメールで受けてから、件名、日付、開始と終了の時刻、場所を画面の欄へ1つずつ写していく作業は、1件あたりの手数が多くなりがちです。会議と会議の間に移動が入る日は、移動そのものも予定として置かないと、次の予定に間に合わない組み方をしてしまいます。

Mac用のカレンダーアプリの中には、話し言葉で書いた一文から日時や場所を読み取って予定にするものや、予定の場所をもとに移動の時間を見積もるものがあります。日々の入力をどう短くするかは予定の入れ方に、予定と予定の間の移動をどう置くかは移動時間にまとめてあります。Googleカレンダーの画面で入れる場合と何が違うのかは、他のカレンダーとの比較で並べて確認できます。

移行でまとめて取り込む作業と、日々の予定を入れる作業は、別々に最適化できます。インポートで過去と先々の予定を1回で移し、そのあとの入力は手数の少ない道具で続ける。この2段構えにしておくと、移行した直後から予定表が崩れにくくなります。

よくある質問

スマートフォンのGoogleカレンダーアプリからインポートできますか?

できません。Google カレンダー ヘルプでは、ICS や CSV ファイルの読み込みはパソコンのブラウザで行う手順として案内されています。スマートフォンしか手元にない場合は、パソコンを借りるか、ブラウザで Googleカレンダーのパソコン版表示に切り替えて作業する必要があります。読み込んだ予定は、あとでスマートフォンのアプリにも表示されます。

インポートした予定を一度にまとめて消せますか?

インポートには取り消しの機能がありません。そのため、取り込む前に専用の新しいカレンダーを作り、そこへ読み込む方法が勧められます。間違いに気づいたら、そのカレンダーごと削除すれば取り込んだ予定もまとめて消えます。メインのカレンダーに直接取り込んだ場合は、1件ずつ削除することになります。

別のGoogleアカウントの予定を移したあとも、自動で同期されますか?

同期されません。インポートはその時点の予定の写しを取り込む機能で、ヘルプにも2つのアカウント間で同期されるわけではないと書かれています。元のアカウントの変更を反映させ続けたい場合は、インポートではなく、元のアカウントからカレンダーを共有して、もう一方のアカウントで表示する形にします。

読み込んだ予定の時刻がずれているのはなぜですか?

Googleカレンダーと元のカレンダーアプリのタイムゾーンが一致していないことが主な原因です。Googleカレンダーの設定で「現在のタイムゾーン」を確認し、元のアプリ側も同じ地域にそろえてから、もう一度書き出して読み込み直します。ずれた予定を残したまま再度読み込むと重複するので、先に専用カレンダーごと削除しておくと整理しやすくなります。

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