Googleカレンダーの通知が来ない原因を上から順に切り分ける

Googleカレンダーの通知が来ない状態は、1つの原因で起きているとは限りません。通知が画面に出るまでには、予定ごとの設定、カレンダーごとの既定値、ブラウザの許可、パソコンやスマートフォン側の通知設定という4つの層があり、どこか1つが閉じていれば、その先には進みません。設定画面をやみくもに触ると、直った理由も分からないまま同じ症状が戻ってきます。

この記事では、通知の種類の違いを押さえたうえで、層ごとに確かめる場所を順番に並べます。パソコンで出ない場合とスマートフォンで出ない場合では見る場所が違うので、分けて整理します。

まず、通知には届く経路が3つある

Googleカレンダーの通知は、届き方が3つに分かれています。ヘルプの説明は次のとおりです。

  • メールによって受け取る
  • デスクトップ通知として受け取る。カレンダーを開いているときに、ウェブブラウザの外部に通知がポップアップ表示される
  • アラートとして受け取る。Googleカレンダーのウィンドウ内に表示される

この違いが分かっていないと、切り分けが進みません。デスクトップ通知は、ブラウザの外に出る通知です。アラートはカレンダーの画面の中だけに出るので、別のアプリを全画面で使っていれば気づけません。メールは確実に残りますが、受信箱に埋もれます。

重要なのは、デスクトップ通知が出るための条件です。ヘルプは、通知が届かない場合に確認する点として「Google カレンダーはウェブブラウザで開いたままです」と挙げています。タブを閉じていれば、ブラウザは通知を出しません。朝にタブを閉じて作業に入る人にとって、これは設定の問題ではなく使い方の前提です。

パソコンで来ないときに見る2か所

パソコンで通知が出ない場合、見る場所は2つです。1つはGoogleカレンダー側、もう1つはブラウザ側です。

Googleカレンダー側は、右上の設定アイコンから設定を開き、左の全般にある通知設定を見ます。ここで通知のプルダウンが「通知なし」になっていれば、予定ごとに何を設定しても画面には出ません。デスクトップ通知をオンにすると、スヌーズ中の通知を表示するタイミングも選べます。スヌーズはChromeでのみ受け取れる、という限定がヘルプに書かれています。

ブラウザ側は、サイトごとの通知の許可です。Chromeであれば、設定からプライバシーとセキュリティを開き、サイトの設定、通知と進み、通知の送信を許可するサイトに「calendar.google.com」を追加します。Firefox・Safari・Edgeでも、同じようにサイトの権限を追加します。ヘルプにも「calendar.google.com」に通知の表示を許可するよう求められた場合は許可する必要がある、と明記されています。

ここまでを通してもポップアップが出ないときは、パソコンのOS側で通知が止められている可能性があります。Macであれば、システム設定の通知でブラウザのアプリを選び、通知の許可がオンになっているか、表示形式がバナーになっているかを見ます。集中モードが入っていると、許可した相手以外の通知は保留されます。会議の直前だけ静かにするつもりで入れた集中モードが、翌日以降もそのままになっている例は珍しくありません。

スマートフォンで来ないときに見る場所

スマートフォンでは、確かめる層がもう1つ増えます。アプリに通知を出す許可が与えられているか、という層です。iPhoneでもAndroidでも、OSの通知設定にアプリごとの項目があり、そこがオフだと、カレンダー側で何を設定しても画面には出ません。

そのうえで、Googleカレンダー側の設定を見ます。通知設定はアカウントごとに保存されるため、仕事用と私用でアカウントを分けている場合、片方だけ通知が来ない状態が起こります。通知が来ない予定がどのアカウントのカレンダーに入っているかを確かめるのが先です。

通知の時刻そのものを設定していない、という単純な原因も一定数あります。実際に寄せられている相談にも、次のような声があります。

カレンダーアプリをインストールしてたんですが、通知が来ません。 前の日の日付が変わる2時間前に事前に通知が来てほしいのですが設定の仕方が分かりません。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

前日に知らせてほしい予定は、通知の時刻を1日前などに指定しておく必要があります。既定のままだと、予定の開始の数分前にしか出ません。

予定ごと、カレンダーごとに設定が分かれている

Googleカレンダーの通知設定は、3つの階層で持っています。全体の通知設定、カレンダーごとの既定値、そして個々の予定の設定です。

個々の予定は、予定を開いて編集画面に入り、通知のアイコンの横で、通知かメールかを選び、何分前に出すかを決めます。通知を足すこともでき、削除アイコンで消すこともできます。

カレンダーごとの既定値は、設定画面の左にあるマイカレンダーの設定から、対象のカレンダーを選び、予定の通知と終日の予定の通知で決めます。ここを直しておけば、今後そのカレンダーに作る予定の通知が自動で付きます。ヘルプも、特定の予定の通知をカスタマイズしない限り、カレンダーレベルの設定に応じて新しい予定の通知が決まる、と説明しています。

もう1つ、見落とされやすいのが「その他の通知」です。マイカレンダーの設定からカレンダー名を選び、その他の通知を開くと、予定の変更や出欠の返答といった種類ごとに、メールを受け取るかどうかを選べます。会議の時間が動いたことに気づけないときは、ここが「なし」になっていることがあります。

多すぎて気づけない、という逆の詰まり

通知が来ないと感じている人の一部は、実際には通知が多すぎて埋もれています。招待メールが大量に届く受信箱では、本当に出席する会議の知らせも同じ扱いで流れていきます。

この場合に効くのは、通知を増やすことではなく、種類で分けることです。Googleカレンダーの設定には、参加または未定と返信した予定だけ通知を受け取るという項目があり、通知設定の画面でチェックを入れると、返信していない予定の通知が止まります。自分が出る会議だけが鳴る状態になれば、鳴ったときに反応できます。

メール側も仕分けができます。ヘルプは、複数のカレンダーを管理している場合や招待メールが大量に届く場合の対処として、Gmailのカスタムフィルタを作り、特定の種類の更新を整理したりラベルを付けたりアーカイブしたりする方法を案内しています。出欠の辞退だけを検索したり、承諾された定型の招待をアーカイブしたりする使い分けです。

同じ予定に通知を何段も設定している場合の挙動も押さえておきます。スヌーズの選択肢は最後の通知にだけ表示される、とヘルプに書かれています。30分前と10分前の2段にしているなら、後ろにずらせるのは10分前の通知だけです。

通知設定は個人のもの、という前提

チームで同じカレンダーを見ていると、「相手には通知が出ているのに自分には出ない」という状況が起こります。これは不具合ではなく仕様です。

通知設定は個人用であり、個人用、仕事用、学校用のいずれのアカウントを使用している場合でも、ご自身のアカウントにのみ適用されます。カレンダーの共有相手や、カレンダーの予定を変更できるユーザーを含め、他のユーザーが通知設定を変更することはできません。 出典: support.google.com

予定を作った人が通知を厚く設定しても、それが参加者全員に配られるわけではありません。チームで運用するなら、設定そのものを配るのではなく、運用のルールを共有することになります。

通知設定はユーザーごとの個人設定です。共有カレンダーを利用していても、共有相手や編集権限を持つメンバーが他の人の通知設定を変更することはできません。チームで利用する場合は、重要会議は30分前と10分前、外出予定は1時間前など、予定の種類ごとの通知時刻を運用ルールとして共有するとよいでしょう。 出典: jicoo.com

なお、職場や学校のアカウントでは、管理者がカレンダーの予定を変更しても通知は届かない、という注意もヘルプに添えられています。予定の時刻が勝手に変わっていた、という事象の説明になる場合があります。

ブラウザを開いていないと出ない、という設計をどうするか

ここまでの確認を全部通しても、パソコンの通知には限界が残ります。デスクトップ通知はブラウザがカレンダーを開いていることを前提にした仕組みで、タブを閉じれば出ません。Googleはパソコン向けのカレンダーアプリを配っておらず、ヘルプも、パソコンにダウンロードしてインストールすることはできないと明記しています。

この前提を変える方法は2つあります。ブラウザのタブを常に開いたままにして、ウィンドウを閉じない運用に自分を合わせるか、通知をOSのアプリとして出す道具に替えるかです。後者であれば、ブラウザの状態とは無関係に、メニューバーやバナーで通知が出ます。

Macで同じGoogleカレンダーの予定を扱う道としては、Mac標準のカレンダーにGoogleアカウントを足す形と、Googleカレンダーと同期するMac用アプリを使う形があります。予定の保存先はGoogle側のままなので、通知の出し方だけを入れ替える形になります。出発すべき時刻を知らせる通知や、当日の予定をまとめて知らせる形まで含めてどこまでできるかはできることにまとまっています。接続の手順は使い方、対応環境はよくある質問で確認できます。

道具を比べるときは、通知の出方に加えて、料金の方式と対応するmacOSの版を見ます。Mac用のフル機能カレンダーを3年の総額で並べた表は他のカレンダーとの比較にあり、金額の内訳は購入にあります。

通知が来ない症状は、上から順に確かめれば原因は4層のどこかに収まります。触る順番を決めておくことが、いちばんの近道です。

よくある質問

パソコンの画面に通知が出ないのはなぜですか?

デスクトップ通知は、ブラウザでGoogleカレンダーを開いたままにしていることが前提です。タブを閉じていると出ません。あわせて、Googleカレンダーの設定で通知がオンになっているか、ブラウザのサイト設定で「calendar.google.com」からの通知が許可されているか、パソコン側の通知設定や集中モードで止まっていないかを順に確認します。

前日に通知を受け取るにはどうしますか?

予定の編集画面で通知の時刻を1日前などに指定します。既定のままでは開始の数分前にしか出ません。同じカレンダーに作る予定をすべて前日通知にしたい場合は、設定のマイカレンダーの設定から、そのカレンダーの「予定の通知」と「終日の予定の通知」の既定値を変更します。

共有カレンダーの通知を全員に同じ設定で配れますか?

配れません。通知設定は個人のもので、共有相手や編集権限を持つ人が他の人の設定を変えることはできない、と公式ヘルプに書かれています。チームで揃えたい場合は、重要な会議は30分前と10分前、外出は1時間前といった運用ルールを共有する形になります。

会議の時間が変わったことに気づけないのはなぜですか?

カレンダーごとの「その他の通知」で、変更された予定や予定への返答のメール通知が「なし」になっている可能性があります。設定のマイカレンダーの設定からカレンダー名を選び、その他の通知で種類ごとにメールを受け取るかどうかを選び直してください。職場のアカウントでは、管理者が予定を変更した場合に通知が届かない点も案内されています。

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