googleカレンダーがスマホで同期されない|端末側の設定を順に見る

googleカレンダーがスマホで同期されない状態は、パソコン側では起きにくい。パソコンのブラウザには予定が出ているのに、手元の端末だけ古いままという形で現れる。つまり原因は端末側に集まっていて、見る場所も端末の設定に絞られる。この記事では、AndroidとiPhoneで確かめる順番、アカウントを入れ直すときの手順、そして設定では動かせない仕様の範囲を、公開されている資料をもとに整理する。

「Googleカレンダーの予定がスマホやパソコンで同期されない…」仕事やプライベートの予定管理に支障が出るととても不便ですよね。ここでは初心者でもできる対処方法を整理しました。 出典: note.com

スマホ側で止まる要因は、パソコンには無いものが多い

端末で同期が止まる理由は、パソコンの環境には存在しない条件から来ている。通信が切れる、容量が尽きる、省電力の設定で背後の通信が抑えられる、アカウントが複数入っている。どれもパソコンではまず起きない。

まず確かめるのは通信である。モバイルデータ通信またはWi-Fiがオンになっていて、機内モードになっていないこと。ブラウザアプリを開いてウェブ検索が通るかを見れば、この段階は数秒で判別できる。次にアプリの版である。アプリストアでカレンダーアプリを更新しておく。古い版のまま長く使っていた端末で、ある日から予定が降りてこなくなる症状は、更新で解消することがある。

3つめが、予定を入れたアカウントである。Googleのヘルプは、Googleアカウントに関連付けられていないカレンダーに予定を追加した場合、その予定はカレンダーアプリにも calendar.google.com にも表示されないことがあると記している。仕事用と個人用のアカウントを両方入れている端末で、最も起きやすい取り違えがこれである。予定を作るときに、上部に表示されているカレンダーの名前を見る習慣を付けておくと、この事故は起きなくなる。

4つめが、画面に出す設定である。アプリの左上のメニューを開き、カレンダー名の左側にあるチェックボックスがオンになっていることを確かめる。ここが外れているだけの場合、同期は正常に動いていて、表示だけが消えている。

この4つは順番に意味がある。上から見ていけば、下の手順に進む前に終わることが多い。逆に、アプリの入れ直しやアカウントの削除から始めると、同期されていない予定を落とす危険を抱えたうえに、原因の切り分けもできないまま元の状態に戻る。手順の重さと危険の順に並べると、通信とアプリの版、表示の設定、アカウントの確認、端末の同期の設定、空き容量、アカウントの入れ直し、アプリの入れ直しという並びになる。

Androidで確かめる順番

Androidでは、端末の設定アプリとカレンダーアプリの2箇所に同期の設定がある。両方を上から見る。

端末側は、設定アプリの「パスワードとアカウント」を開き、Googleアカウントを選んで「アカウントの同期」に入る。そこで「カレンダー」がオンになっているかを確かめる。機種によっては「デバイス情報」から「Googleアカウント」に入る形になる。ここが切れていると、アプリ側で何をしても予定は降りてこない。なおこの手順の一部はAndroid 9.0以降でのみ動作するとヘルプに明記されており、それより古い端末では画面の並びが違う。

アプリ側は、Googleカレンダーアプリのメニューから設定に入り、表示されないカレンダーを選ぶ。カレンダーが一覧に見つからないときは「さらに表示」をタップする。ページ上部の「同期」がオンになっているかを確かめる。ここで押さえておきたいのは、この「同期」の設定が出るのは自分が作成したカレンダーだけで、メインカレンダーには表示されない点である。メインカレンダーは名前を変更していなければ「予定」と表示されている。

手で追いつかせたいときは、アプリのメニューから「更新」をタップする。設定を変えた直後は、予定が表示されるまでに時間がかかることがあるとヘルプに書かれているので、1回の操作で判断せず少し待つ。

  • 「カレンダー ストレージ」がオンになっているかを、設定アプリのアプリ一覧から確かめる(システムアプリを表示する必要がある)
  • 端末の空き容量が不足すると、カレンダーアプリは同期を停止する
  • カレンダーアプリのデータ消去は、同期されていないデータが失われる可能性があるため最後に試す

空き容量は見落としやすい要因である。写真や動画で埋まった端末で、ある日を境に予定が止まる場合はこれに当たる。使っていないアプリを消すか、ファイルや写真を端末から移して空きを作れば、同期は再開する。

iPhoneとiPadで確かめる順番

iPhoneとiPadでは、Googleカレンダーアプリを使う場合と、端末に付属のカレンダーアプリを使う場合で、見る場所が別になる。

Googleカレンダーアプリを使っている場合、まずアプリを終了してもう一度開く。それで変わらないときは、アプリに入れたアカウントを外して入れ直す。手順は、アプリを開いて右上のプロフィール写真をタップし、「このデバイスのアカウントを管理」から「このデバイスから削除」を選び、削除する。そのうえでアプリを開き直してアカウントを追加する。ここまでで直らない場合は、アプリをアンインストールし、App Storeから入れ直す。

端末付属のカレンダーアプリにGoogleアカウントを繋いでいる場合は、設定アプリ側を見る。設定を開いて「カレンダー」をタップし、「アカウント」から対象のアカウントを選んで「カレンダー」がオンになっているかを確かめる。新しく繋ぐ場合は「アカウントを追加」から「Google」を選んでメールアドレスとパスワードを入れる。

ここで注意が要るのが認証である。Googleのヘルプは、使っているオペレーティングシステムの版が最新ではなく、2段階認証プロセスを使っている場合は、通常のパスワードではなくアプリパスワードを入れる必要があると記している。パスワードが合っているのにアカウントが追加できないという症状は、たいていこれである。

なお、この繋ぎ方ではメール、連絡先、カレンダーの予定が同時に同期される。カレンダーだけを同期したい場合は、他のサービスをオフにする。既存のアカウントを繋ぎ直すときは、そのアカウントをタップして「カレンダー」をオンにする。メールと連絡先も入れたままにしておくと、同期の対象が増えるぶん確認する場所も増えるので、カレンダーだけを使う端末では他をオフにしておくほうが切り分けが楽になる。

Appleのカレンダーに繋いでいるときの追加の確認

端末付属のカレンダーアプリを使う場合、Googleカレンダー側のすべてのカレンダーが自動で同期されるわけではない。

自動的に同期されるのは、パソコンのGoogleカレンダーの「マイカレンダー」に表示されているすべてのカレンダーと、誕生日である。他のユーザーから共有されて「他のカレンダー」に入っているものは、この自動同期に含まれない。含めたいときは、パソコンでカレンダーの同期のページを開き、対象のカレンダーの名前をオンにして保存する。スマホの画面だけを見ていても、この設定には届かない。

さらに、Appleのカレンダーでは使えないGoogleカレンダーの機能がある。ヘルプが挙げているのは、予定のメール通知、新しいGoogleカレンダーの作成、会議室の予約機能の3つである。端末付属のカレンダーで新しいカレンダーを作ってもGoogle側に現れないのは、この制限によるものである。新しいカレンダーはブラウザからのみ作成できる、というのがGoogle側の仕様である。

設定では直らない範囲を先に押さえる

端末側の設定を全部見直しても変わらない症状がある。仕様の範囲を先に知っておけば、無駄な入れ直しを避けられる。

もっとも多いのが、古い予定が出てこないという訴えである。Googleのヘルプは、カレンダーアプリでは過去の予定を1年前まで遡って同期し、それ以前の予定は同期されないと明記している。1年以上前の記録を見たい場合は、ブラウザで calendar.google.com を開くほかない。端末でデータを消して入れ直しても、この範囲は変わらない。

購読しているカレンダーの本数も効く。400個を超えるカレンダーを購読すると、カレンダーを閲覧する際にパフォーマンスの問題が起きることがあるとヘルプに記されている。表示が重い、スクロールが詰まるという症状が同期の遅さと混同されやすい。使っていないカレンダーは購読を解除しておく。

共有設定を変えたときの反映も即時ではない。一般公開の設定を外した場合、通常は数分だが、最大で4時間かかることがあるとヘルプに書かれている。相手の端末で見え方が変わらないのは、この待ち時間の範囲内である。

繰り返しの予定も、端末の設定では揃わないことがある。毎月31日に繰り返す予定は、Outlookでは31日のない月でもその月の最終日に表示されるが、Googleカレンダーでは31日がある月にしか表示されない。スマホに入れた2つのカレンダーで同じ予定の回数が違って見えるのは、同期の抜けではなく、この解釈の差である場合がある。

他社のサービスとまたいで招待をやりとりしている場合は、期間の制限も効く。繰り返しの予定について正しい情報が入った招待メールが届くのは、過去30日間ぶんまでとされている。それより古い回について相手側の表示が食い違っていても、招待の再送では揃わない。端末側で直せる範囲を超えているので、個別に予定を作り直すほうが早い。

同期が通ったあとに残るもの

端末の同期が通っても、その日の予定が回るようになるわけではない。同期は入っている予定を別の画面へ運ぶ仕組みであって、入っていない予定を作り出すものではない。

スマホで予定が崩れる場面の多くは、移動時間が予定として存在しないことから来ている。10時に終わる会議と11時に始まる会議があれば、その間の移動はどの端末でも空き時間として表示される。同期を直しても、この空白は埋まらない。埋めるには、移動そのものを1件の予定として残す運用に変えるしかない。会議と会議の間の扱いは移動時間にまとめてある。

移動ぶんの予定が省かれる原因は、入力の手数にある。小さい画面でタイトル欄と開始と終了の時刻と場所を順に埋めるのは、移動1件のために払う手間としては大きい。Mac用のカレンダーアプリで話し言葉と音声で予定を入れられる形にしておくと、移動を含めた3件を入れる手間が1件ぶんに近づく。入力の具体的な流れは予定の入れ方で扱っている。

スマホとパソコンで役割を分けるという整理も効く。スマホは確認と軽い追加、机の前では週の組み立て、という分け方にすると、端末ごとの設定を全部そろえる必要がなくなる。パソコン側で扱える範囲はできること、他のカレンダーとの違いは他のカレンダーとの比較、動作条件はよくある質問で確かめられる。

確認の順番としては、通信とアプリの版、予定を入れたアカウント、端末とアプリの同期の設定、最後にアカウントの入れ直し。ここまでで直らないものは仕様の範囲内である。そのうえで同期が通っても崩れる日が残るなら、見る場所は同期ではなく予定の入れ方に移る。

よくある質問

スマホだけ同期されないとき、最初に見る場所はどこですか?

通信とアプリの版を確かめたうえで、予定を入れたアカウントを見ます。Googleアカウントに関連付けられていないカレンダーに追加した予定は、カレンダーアプリにも calendar.google.com にも表示されないことがあるためです。そのあとで端末の設定アプリとカレンダーアプリの同期の設定を順に確かめます。

Androidで「同期」の設定が見つからないのはなぜですか?

カレンダーごとの「同期」の設定が表示されるのは自分が作成したカレンダーだけで、メインカレンダーには表示されません。メインカレンダーは名前を変更していなければ「予定」と表示されます。また一部の手順はAndroid 9.0以降でのみ動作するため、それより古い端末では画面の並びが異なります。

iPhoneでGoogleアカウントを追加できないときは何を確かめますか?

オペレーティングシステムの版が最新ではなく、2段階認証プロセスを使っている場合は、通常のパスワードではなくアプリパスワードを入れる必要があります。パスワードが合っているのに追加できない症状はこれに当たります。端末の更新か、アプリパスワードの発行のどちらかで通ります。

アプリのデータ消去や再インストールは、いつ試すべきですか?

最後です。カレンダーアプリのデータ消去は、同期されていないデータが失われる可能性があるとヘルプに書かれています。通信、アプリの版、アカウント、同期の設定、空き容量を順に確かめて、それでも変わらないときに、アカウントの削除と再追加、次にアプリの入れ直しという順番で進めます。

記事一覧へ戻る