GoogleカレンダーをPCのデスクトップで開く|ブラウザを介さない方法
google カレンダー pc デスクトップで検索する人が探しているのは、ブラウザのタブを探さずに予定を開ける状態だ。ところがインストーラーを探しても見つからず、解説ページを読むと方法がいくつも並んでいて、どれが自分の環境に合うのか分からないまま時間が過ぎる。この記事では、なぜ公式のアプリが見つからないのかをはっきりさせたうえで、取れる方式を4つに整理し、それぞれで何が使えて何が使えなくなるかを並べる。
公式のデスクトップアプリは配られていない
まず前提を1つ潰しておく。Googleは、パソコンにインストールして使うGoogleカレンダーのアプリを配っていない。これは推測ではなく、公式ヘルプのスタートガイドに書かれている。
ヒント: パソコンにカレンダーをダウンロードしてインストールすることはできませんが、オフラインで使用することは可能です。 出典: support.google.com
つまり、探しても見つからないのが正しい状態だ。それでも「デスクトップに表示する方法」を扱う記事が多いのは、ブラウザの機能やOS側のカレンダーを使えば、見かけ上はアプリのように使えるからだ。
大前提として、Google公式からパソコン向けにインストールして使う専用デスクトップアプリは提供されていません。そのため、サードパーティ製の非公式アプリを探す方もいるかもしれませんが、Google Chromeなどのウェブブラウザ機能を使えば、Google カレンダーをデスクトップに表示させることができます。 出典: googleworkspace.tscloud.co.jp
ここで分かれ道になるのが、欲しいものが「単独のウィンドウ」なのか、「ブラウザから切り離された動作」なのかという点だ。前者ならブラウザの機能で足りる。後者は別の道具が要る。
方式は4つ。使えるものと使えないものが違う
取れる方式は大きく4つに分かれる。順番に試すのではなく、自分が困っている点で選ぶほうが早い。
| 方式 | 単独ウィンドウ | オフラインでの編集 | 費用 |
|---|---|---|---|
| Chromeでアプリとしてインストール | できる | できない | 無料 |
| デスクトップにショートカットを作る | ブラウザのタブで開く | できない | 無料 |
| OS標準のカレンダーに接続する | できる | できる | 無料 |
| 別のカレンダーアプリを入れる | できる | できる | アプリによる |
この4つのうち、上の2つはブラウザの機能、下の2つはパソコン側のアプリに予定を持ってくる方式だ。見た目の話で済むなら上、動作そのものを変えたいなら下になる。
おすすめの選び方としては、タブを探す手間だけが不満ならChromeのウェブアプリ、通知や起動の速さまで変えたいならパソコン側のアプリ、というのが実務的な分かれ目になる。
Chromeでアプリとしてインストールする手順
いちばん手数が少ないのがこれだ。Chromeを開いてGoogleカレンダーを表示し、右上のその他アイコンから「キャスト、保存、共有」を開き、「ページをアプリとしてインストール」を選ぶ。サイトによってはアドレスバーの右側にインストールのアイコンが出るので、そこからでもよい。
入れたあとは、パソコンのランチャーやタスクバーからアイコンで起動できるようになり、アドレスバーやタブの並んでいないウィンドウで開く。タスクバーのアイコンを右クリックすると、機能ごとのショートカットメニューが使えるアプリもある。管理は chrome://apps から行える。
外したいときは、そのウェブアプリを開いた状態で右上のその他アイコンからアンインストールを選ぶ。Chromeからデータも消すかどうかを選べる。
ショートカットだけが欲しい場合は、同じメニューにある「ショートカットを作成...」を選ぶ。こちらは名前を付けて作るだけで、開くとブラウザのタブになる。アプリとして入れる方式との差はここで、見た目が変わるのはウェブアプリのほうだ。
OS標準のカレンダーにGoogleアカウントを足す
もう1つの方式が、パソコンに最初から入っているカレンダーに予定を持ってくる形だ。Macなら、カレンダーアプリを開いてメニューバーの「カレンダー」から設定を開き、「アカウント」タブの追加ボタンから「Google」を選んでサインインする。
接続すると、Googleカレンダーの「マイカレンダー」に並んでいるカレンダーと誕生日カレンダーが自動で同期の対象になる。共有されたカレンダーや購読しているカレンダーは自動では入らないことがあり、その場合はGoogleカレンダーの同期設定のページで対象をオンにしてから更新をかける。同じアカウントタブの「カレンダーを更新」で、同期の頻度も選べる。
この方式の注意点として、Apple側の「委任」ツールで表示していた履歴が残っていると、新しい接続が動かないことがある。委任の一覧をすべてオフにしてから接続し直す。
もう1つのデメリットは、Google側の機能が一部使えなくなることだ。公式ヘルプは、予定のメール通知、新しいGoogleカレンダーの作成、会議室の予約機能の3つが使えないと明記している。色分けの箱を増やすときや、会議室を押さえるときだけブラウザへ戻る運用になる。
読み取りだけでよければ、Googleカレンダーの設定にあるiCal形式の非公開URLを購読として登録する道もある。編集はできないが、相手の予定を横に置いて眺めるには足りる。この非公開URLは他人に渡さないこと、渡してしまったらリセットして作り直すことが公式ヘルプに書かれている。
通知とオフラインには、はっきりした限界がある
デスクトップで開きたい理由が通知なら、先に仕組みを確かめておいたほうがよい。Googleカレンダーの通知の届き方は3つあり、そのうちデスクトップ通知は、カレンダーを開いているときにブラウザの外にポップアップする形だと説明されている。つまりタブを閉じてしまうと、この通知は前提から外れる。ブラウザ側で通知の表示を許可する操作も必要になる。
オフラインについても線が引かれている。オフラインカレンダーをオンにすると、Chromeで開いたときに過去4週間と今日以降の予定を見られる。ただし、その間にできないことが明記されていて、予定の作成と編集、ゲストへのメール送信、タスクへのアクセスは使えない。パソコンのキャッシュに保存された画像とファイルを消すと、オフラインの設定そのものが無効になる。
つまり、ブラウザの機能で作れるのは「見るための常駐」までだ。移動中に思い出した予定をその場で書き込みたい、電波が切れても操作を続けたい、という要望はここでは満たせない。ここが、方式を上の2つから下の2つへ切り替える判断の分かれ目になる。
開いた瞬間の画面を決めておく
デスクトップで開けるようにしたあと、意外に効くのが既定の表示だ。Googleカレンダーの表示は、日、週、月、年、スケジュール、4日の6種類から選べる。新しいビューを選ぶと、次に変えるまでそれが既定になる。アイコンから起動したときに毎回切り替えているなら、その切り替えは一度で済ませられる。
週の開始曜日やカスタムビューは、設定の「ビューの設定」で変えられる。月曜始まりで週を組む人が日曜始まりのままだと、週の区切りが1日ずれた感覚で予定を置くことになる。単独のウィンドウにする作業よりも、こちらのほうが毎日の読み違いを減らす。
注意点として、週ビューと月ビューでは複数のカレンダーを横に並べて表示できない。人ごとの空きを並べたいときは日ビューになり、対象の共有カレンダーが自動承諾の設定になっている必要がある。デスクトップで並べて見比べる運用を考えているなら、この制約を先に知っておく。
キーボードショートカットも合わせて有効にしておくとよい。設定の全般で「キーボード ショートカットを有効にする」にチェックを入れて保存すると、t で今日へ戻り、数字キーや頭文字でビューを切り替えられる。単独ウィンドウとの組み合わせで、開いてから目的の画面に至るまでの操作がほぼ消える。
無料の範囲でどこまで試せるか
費用をかけずに試せる範囲を整理しておく。Chromeのウェブアプリ、デスクトップのショートカット、OS標準のカレンダーへの接続、オフラインカレンダーは、いずれも追加の支払いなしで使える。アンインストールの手順も公式ヘルプに書かれているので、合わなければ戻せる。
順番としては、負担の小さいほうから当たるのがよい。ステップとしては、Chromeでアプリとしてインストールして1日使ってみる、次にオフラインカレンダーをオンにして電波が切れた状態で何ができるかを確かめる、それでも足りなければOS標準のカレンダーにGoogleアカウントを接続する、という3段だ。ここまでで満たせなかった条件が、別のアプリを検討するときの要件そのものになる。
たとえば、通知がブラウザ任せで困る、移動中に予定を書き込めなくて困る、次の予定が常に目に入っていないと困る、といった形で残る。この要件が決まっていれば、アプリを比べるときに機能の一覧を眺めて迷う時間が短くなる。
Windowsでも、Macでも、Chromeのウェブアプリという方式自体は共通で使える。公式ヘルプはアンインストールの手順をWindows、Mac、Linuxとしてまとめており、Chromebookは別の手順になっている。
常駐させて使うなら、何が要るか
毎日カレンダーを開いて動く人が本当に欲しいのは、単独のウィンドウそのものではなく、数秒で開いて数秒で閉じられる状態だ。この観点で見ると、必要なものは3つに絞られる。1つはキーボードから直接呼び出せること、1つは次の予定が常に目に入っていること、もう1つはブラウザの状態に左右されずに通知が届くことだ。
ここで言う常駐は、アプリを起動したままにしておくことではない。画面のどこかに次の1件が出ていて、必要なときだけ広げられる状態のことだ。ブラウザのウィンドウを1枚占有させておく形だと、他の作業でウィンドウを重ねた瞬間に見えなくなり、結果として通知に頼ることになる。通知だけに頼る運用は、通知を切りたくなった日に崩れる。
もう1つ、見落とされやすいのが起動のコストだ。ブラウザの機能で作ったウェブアプリは、初回の表示でネットワークの往復が入る。数秒の違いだが、1日に十数回開くなら体感として積み上がる。パソコン側のアプリはローカルに予定を持っているため、開いた瞬間に描画が終わる。この差は、予定の件数が増えるほど広がる。
ブラウザの機能で作ったウェブアプリは1つ目までは満たせるが、残りの2つはブラウザが開いていることが前提になる。パソコン側のカレンダーアプリを入れる方式なら、メニューバーに常駐させて次の予定を出しておく形が取れる。Mac用のカレンダーアプリで実際に何が変わるのかはできることに機能ごとに並べてあり、ブラウザで開く方式との違いは他のカレンダーとの比較で確認できる。
次に手を動かすなら、まずChromeでアプリとしてインストールしてみて、タブを探す手間が消えたことで満足するかを確かめるのがよい。それでも通知とオフラインが引っかかるなら、パソコン側のアプリに移る番だ。予定の入れ方そのものを速くしたい場合は予定の入れ方、移動を含めて段取りを組みたい場合は移動時間が判断の材料になる。
よくある質問
GoogleカレンダーのPC用アプリはどこからダウンロードできますか?
配布されていません。公式ヘルプのスタートガイドに、パソコンにカレンダーをダウンロードしてインストールすることはできないと書かれています。デスクトップで開きたい場合は、Chromeでページをアプリとしてインストールするか、パソコンのカレンダーアプリにGoogleアカウントを接続する形になります。
Chromeでアプリとして入れると、タブと何が違いますか?
アドレスバーやタブの並んでいない単独のウィンドウで開き、ランチャーやタスクバーのアイコンから起動できます。管理は chrome://apps から行えます。ショートカットを作成する方法とは違い、開いてもブラウザのタブにはなりません。
ブラウザを閉じていても通知は届きますか?
Googleカレンダーのデスクトップ通知は、カレンダーを開いているときにブラウザの外へポップアップする仕組みだと説明されています。閉じている間も通知を受け取りたい場合は、メールでの通知を使うか、パソコン側で常駐するカレンダーアプリを使う形になります。
オフラインでも予定を追加できますか?
できません。オフラインカレンダーをオンにするとChromeで過去4週間と今日以降の予定を見られますが、その間は予定の作成と編集、ゲストへのメール送信、タスクへのアクセスが使えません。キャッシュの画像とファイルを削除すると設定も無効になります。