Jicooの評判を確かめる前に知っておきたい向き不向き
jicoo 評判で検索して出てくるのは、レビューサイトの点数と、細かな機能への感想が並んだページです。点数だけを見ても判断できないのは、日程調整ツールの評価が「どんな使い方をしているか」でほぼ決まるからです。1人で商談の予約を受けるだけの人と、チームで担当者を振り分けている人では、同じツールへの評価が逆になります。
この記事では、レビューサイトに集まっている評価の傾向と、公式サイトの料金プランに書かれている機能の線引きを突き合わせて、Jicooが向く使い方と向かない使い方を整理します。数字は公開されている範囲のものだけを扱います。
日程調整ツールの評判はどこを見れば足りるか
レビューサイトの点数は、投稿者の職種や会社の規模で大きくぶれます。日程調整ツールの場合、評価が分かれる原因はだいたい次の3つに集まります。
1つ目は、使う人数です。1人で使う機能はどのツールもほぼ同じなので、差がつくのはチームで使い始めてからです。担当者の自動割り振り、代理での調整、チーム共通のカレンダーといった機能が必要になった時点で、ツールの作りの差が表に出ます。
2つ目は、設定の細かさです。細かく設定できるツールは、条件を詰めたい人には高く評価され、すぐ使い始めたい人には「複雑」と評価されます。同じ機能が、立場によって長所にも短所にもなります。
3つ目は、既存のシステムとの連携です。営業支援システムや顧客管理システムにつなぐ前提なら、その連携が有料プランのどこから使えるかが評価を決めます。
したがって、評判を読むときは総合点よりも、自分と近い規模と職種の人が何を書いているかを見たほうが役に立ちます。
レビューサイトでの評価の傾向
Jicooはレビューサイトで一定量の投稿が集まっているツールです。ITreviewの製品ページには全78件のレビューが掲載され、総合評価は4.3と表示されています。件数が二桁後半あるので、極端な1件に引っ張られにくい状態です。
投稿の中身を見ると、価格に対する機能の充実を評価する声があります。
3人までの利用の場合、チーム内でのORやANDでの予約管理ができるツールとしては、最も安価で、機能自体も必要十分と感じています。 出典: itreview.jp
ここで言うORとANDは、「参加者の誰か1人が空いている時間」と「参加者全員が空いている時間」の2通りの条件です。少人数のチームでこの2つを使い分けたい場合に、費用を抑えやすいという評価です。
一方で、設定の複雑さを挙げる声もあります。
・細かな機能が多く便利な反面、設定が複雑に感じる部分もあるため、様々な利用場面を想定したテンプレートやテンプレート作成サービスがあるとありがたい ・詳しいマニュアルがあるとありがたい ・連携したOutlookカレンダーへ予定を登録する際に、登録するメンバーを選択できると良い 出典: itreview.jp
この2つは矛盾していません。設定できる項目が多いことが、安さの評価と複雑さの指摘の両方を生んでいます。導入するときは、最初に作る予約ページの型を1つ決めて、それを複製して増やす進め方にすると、設定の負担を分散できます。
Outlookカレンダーへの予定登録でメンバーを選びたいという要望も、実務から出てきた声です。人事や秘書のように他の人の代わりに調整する立場では、誰のカレンダーに予定を入れるかを都度変えたい場面があります。こうした細かい要望が投稿に並ぶのは、実際に日々使われている裏返しでもあります。導入前に社内で洗い出すべきは、こうした「誰のカレンダーに、どの粒度で入れたいか」という条件です。
なお、会社としての評判を扱う口コミサイトもあります。ただしそちらは働く人の視点の投稿で、件数も少ないため、ツールの使い勝手を判断する材料にはなりません。
公式の料金プランから見える線引き
評判を読むときは、その人がどのプランを使っているかで話が変わります。公式の価格ページに載っているプランは次のとおりです。金額は税抜で、1ユーザーあたりの月額です。
| プラン | 料金 | 位置づけ |
|---|---|---|
| Individual | 0円 | 個人の基本的な日程調整 |
| Team | 1,200円 | チームの日程調整、ルーティング、決済、外部連携 |
| Business | 1,600円 | セキュリティ設定、監査ログ、チーム全体の制限 |
| Enterprise | 問い合わせ | 高度な要件、30人以上のチーム |
年払いにすると20%の割引が適用されます。プランごとの上限で数値が明記されているものもあります。1人あたりのカレンダー接続数は Individualが3、Team以上が6です。外部のパートナーを接続できる Jicooコネクトの人数上限は、Individualが0、Teamが10、Businessが20、Enterpriseは無制限です。監査ログの保持日数は Teamが30日、Business と Enterpriseが366日です。
予約ページの数と予約の受付数は、すべてのプランで無制限と書かれています。ここが上限になっているツールもあるので、比べるときの違いになります。
追加の課金として、アドオンも用意されています。ミーティングの文字起こしと議事録を自動化するミーティングAIが1時間あたり150円、予約前後のリマインドをSMSで送る機能が1通あたり33円です。使った分だけの課金なので、月額に含まれない部分として見積もりに足しておく必要があります。
無料で試せる範囲と、その後の切り替え
Jicooは無料アカウントのままでも日程調整に使えます。加えて、価格ページには無料アカウントに Businessプランの14日間のトライアルが付いており、トライアルが終わると自動的に無料プランに戻ると書かれています。
この形は、試すときの進め方を決めやすくします。最初の14日は有料の機能を含めて触り、そのまま放置しても課金されずに無料プランへ戻ります。トライアル中に確かめるべきは、自分が使うつもりの機能が Teamと Businessのどちらに入っているかです。担当者の自動割り振りやルーティングを使うなら Team、監査ログを1年分残したい、またはチーム全体の制限をかけたいなら Businessという分かれ方になります。
費用を抑える制度も案内されています。創業3年以内のスタートアップ企業を対象に Teamプランを6か月間無償で提供するプログラム、教育機関を対象に Teamプランを85%割引で提供するプログラムがあります。さらに、IT導入支援事業者として登録済みで、有料プランは補助の対象になるとも書かれています。ただし審査があり、採択を保証するものではないと注記されています。
向いている使い方と、向かない使い方
ここまでの内容を整理すると、Jicooが力を発揮しやすいのは次のような場合です。
- 少人数のチームで、誰か1人または全員が空いている時間を使い分けて予約を受けたい
- 予約ページを用途ごとにいくつも作りたい。ページ数に上限がないため分けやすい
- フォームの回答に応じて予約ページを出し分けたい
- オンライン決済や、外部の顧客管理システムとの連携を予約の流れに組み込みたい
- 外部のパートナーの予定も踏まえて日程を出したい
逆に、次のような場合は他の選択肢と比べたほうがよいでしょう。
- 設定に時間をかけられない。まず1本のURLを配って終わらせたい
- 全社規模で使い、監査ログの長期保存や細かな権限管理が最初から必要
- 1人で月に数件の打ち合わせを決めるだけ。この用途なら無料プランで足り、有料にする理由がない
判断の順番としては、まず無料プランで1対1の予約ページを1つ作り、実際に相手へ送ってみるのが早いです。そこで不足を感じた点を書き出し、それが Teamの機能で埋まるのか、Businessまで必要なのかを価格ページの比較表で確かめます。先に上位プランで試すと、どの機能が有料分なのか区別がつかなくなります。
評判の中の「複雑」という指摘は、設定できる項目の多さから来ています。自社の運用が単純なら、その多さは利点になりません。逆に、担当者や条件が入り組んでいるなら、同じ多さが必要な道具になります。
日程調整ツールを入れても残る、時間の落とし方
日程調整ツールを導入すると、候補日を探してメールに書き写す往復は消えます。ただし、1日の忙しさが丸ごと解決するわけではありません。残りやすいのは次の3つです。
1つ目は、カレンダーに入っていない予定です。予約ページはカレンダーの空きを読んで候補を出すため、電話や立ち話で決めた予定を入れ忘れていると、そこに予約が入ります。ツールの精度は、カレンダーの記入の正確さを超えません。
2つ目は、移動時間です。予約の前後にバッファを入れる設定はありますが、自分で入れた外出や私用の前後までは面倒を見てくれません。実際には移動に40分かかるのに予定が隙間なく並ぶ、という状態は残ります。
3つ目は、予定を入れる手間そのものです。予約ページ経由の予定は自動で入りますが、それ以外は自分で入力する必要があります。入力が後回しになるほど、1つ目の問題が起きやすくなります。
カレンダーの側で整えておくと効くこと
日程調整ツールが担うのは、相手と日時を決めるところまでです。決まった予定を1日の中にどう並べ、移動や準備の時間をどう確保するかは、カレンダーアプリの仕事です。評判を読んで迷っているなら、自分の困りごとがどちら側にあるのかを先に切り分けると判断が早くなります。
Mac用のカレンダーアプリには、短い文章や声で予定を入れられるものや、住所から車や徒歩、電車の所要時間を計算して移動の枠を自動で置けるものがあります。機能の全体像はできることに、入力、表示、連携、段取りの役割ごとにまとまっています。移動の枠を作る流れは移動時間で確認できます。
入力の手間で予定に抜けが出ているなら、予定の入れ方が参考になります。短い一文から日時や場所を読み取って予定にする手順が載っています。ほかのカレンダーアプリとの違いを並べたいときは他のカレンダーとの比較を、細かい疑問はよくある質問を見るとよいでしょう。
評判は、投稿者の使い方を通した評価です。点数ではなく、自分と近い規模の人が何を長所と短所に挙げているかを読み、無料の14日間で自分の運用に当てて確かめる。この順番なら、判断を人任せにせずに済みます。
よくある質問
Jicooのレビューの評価はどのくらいですか?
ITreviewの製品ページでは、全78件のレビューで総合評価4.3と表示されています。価格に対する機能の充実を評価する声と、設定できる項目が多いために複雑に感じるという指摘の両方が投稿されています。総合点よりも、自分と近い人数と職種の投稿を読むほうが判断の材料になります。
Jicooの料金はいくらですか?
公式の価格ページでは、税抜の1ユーザーあたり月額で、Individualが0円、Teamが1,200円、Businessが1,600円です。年払いにすると20%の割引が適用されます。30人以上のチームや高度なセキュリティ要件がある場合はEnterpriseとして問い合わせる形です。ミーティングAIは1時間150円、SMSは1通33円のアドオンです。
無料のまま使い続けられますか?
使い続けられます。Individualプランは0円で、予約ページの数と予約の受付数に上限はありません。1人あたりのカレンダー接続数は3つまでで、外部パートナーを接続するJicooコネクトは使えません。無料アカウントにはBusinessプランの14日間トライアルが付き、終了すると自動で無料プランに戻ります。
設定が複雑という評判は気にしたほうがよいですか?
運用の複雑さによります。担当者の割り振りや条件分岐が必要な現場では、設定項目の多さは必要な機能です。逆に、1本のURLを配って終わらせたい使い方では負担に感じます。導入するときは最初に予約ページの型を1つ作り、それを複製して増やすと設定の手間を分散できます。