Jicooに日程調整を任せる前に|無料の範囲と向き不向き
Jicooで日程調整を始めようとして、無料でどこまで使えるのか、どこから費用がかかるのかが分かりにくいという声はよくあります。予約ページを何枚も作れるのに、無料プランでは1対1の調整に限られる。この境目を知らずに導入すると、チームで使い始めた段階で作り直しになります。ここでは2026年9月25日時点の公式ページの内容に沿って、無料の範囲、有料プランの料金、連携できるカレンダー、そして向いている使い方と向いていない使い方を順に整理します。
Jicooが何をするサービスなのか
Jicooは、カレンダーと接続した予約ページを軸にした日程調整のサービスです。公式サイトは仕組みを次のように説明しています。
カレンダーと接続して予約ページにリアルタイムに空き状況反映。担当者を自動で割り当てて自動で日程調整。 出典: jicoo.com
候補日をメールで送り合う方式ではなく、URLを1本送って相手に枠を選ばせる方式です。ゲスト側は会員登録が不要で、予約するときに名前とメールアドレスを入力します。
もう1つの軸がフォームです。公式サイトは、フォームの回答内容によって担当者や部署を自動で振り分け、日程調整から決済までを一気通貫で自動化できると説明しています。問い合わせを受けてから商談に入るまでの流れを1本にまとめたい組織向けの作りです。
一般的な日程調整ツールの紹介記事も、この立ち位置を同じように見ています。
日程調整ツールの「Jicoo(ジクー)」は、日程調整はもちろん、チームでの情報共有に便利な日程調整ツールです。魅力的なツールなので、実際の使い勝手や料金プランの詳細が気になりますよね。 出典: b-book.run
無料プランで使える範囲
無料のプランはIndividualという名前で、月額は0円です。公式サイトのよくある質問は、個人向けの無料プランであれば1対1の調整で利用でき、利用期限は特にないと案内しています。
使える範囲を整理すると次の通りです。
- 1対1の日程調整。1人のホストと1人のゲストで調整する標準的な予約ページを作れます。
- 予約ページの作成数。公式サイトは、どのプランも作成数は無制限と案内しています。
- キャンセル、日程変更、リマインド。予約後の連絡を自動化できます。
- タイムゾーン対応。ゲストのタイムゾーンに合わせて予約可能時間を表示できます。
- 埋め込み。発行されたタグを自社サイトに設置して、予約受付フォームを埋め込めます。
- Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsとの連携。予約の受付と同時にURLを発行します。
無料プランで使えないのは、チームでの運用にかかわる部分です。候補提案型の調整、投票機能、担当者の自動割り当て、ホストが複数人の予約ページ、CRM機能、ルーティングフォーム、決済機能などが有料の範囲になります。外部パートナーの予定を連携するJicooコネクトの接続メンバー上限も、Individualでは0人です。
初期費用は不要で、支払いはクレジットカードです。請求書払いについては担当へ相談する形になっています。
有料プランの料金と、どこで線が引かれるか
有料プランは2つあり、上に問い合わせ型のEnterpriseが置かれています。いずれもユーザーあたりの月額で、表示は税抜です。
- Team。月額1,200円。チームの日程調整、ルーティング、決済、外部連携をまとめて使える範囲です。
- Business。月額1,600円。Security Rule、監査ログ、チーム全体の制限を含みます。
- Enterprise。より高度なセキュリティや機能の要件がある場合、または30人以上のチームでの導入を考えている場合の問い合わせ先です。
年払いを選ぶと20%の割引が適用されます。5人のチームでTeamプランを年払いにする場合、月額換算で1人960円という計算になります。
無料アカウントにはBusinessプランの14日間トライアルが付いており、クレジットカードの登録は不要です。トライアルが終わると自動的に無料プランに戻るため、放置しても課金されません。有料の機能を一度試してから決めたい場合は、この14日間で確かめる順番になります。
割引の制度も2つ公開されています。創業3年以内のスタートアップ企業を対象にTeamプランを6か月間無償で提供するプログラムと、教育機関を対象にTeamプランを85%割引で提供するプログラムです。該当する組織なら費用の前提が変わります。
アドオンは従量です。ミーティングAIが1時間あたり150円、SMSの送信が1通あたり33円です。SMSは予約の前後のリマインドをゲストへ確実に届け、無断欠席を抑える目的の機能です。
連携できるカレンダーと外部サービス
接続できるカレンダーは3種類です。Googleカレンダー、Outlookカレンダー、Apple iCloudカレンダーです。複数のカレンダーアカウントを接続すると、予定を統合して空き時間を判定し、予約の重複を防ぎます。
1人あたりに接続できるカレンダーの数には上限があり、プランによって変わります。仕事用と私用の両方を空き時間の判定に使いたい場合は、契約するプランで何個まで接続できるかを申し込み前に確かめておくと安全です。
外部サービスとの連携は幅があります。HubSpot、Salesforce、Notion、Googleスプレッドシート、LINE公式アカウント、reCAPTCHAのv3が並びます。開発者向けにはREST APIとAPIキー、Webhook、そして生成AIのツールと接続するMCPサーバーが用意されています。決済はStripeと接続し、予約時にオンライン決済を受け付けられます。
サポートの範囲はプランで分かれます。公式サイトのよくある質問は、AIチャットサポートはTeamプラン以上で利用できると案内しています。
向いている使い方と、向いていない使い方
Jicooが強いのは、外部の相手から予約を受け付ける導線です。
- 採用の面接。候補者へURLを送り、面接官の予定から空き枠を出す使い方です。
- 商談の受付。問い合わせフォームの回答で担当者を振り分け、そのまま予約へ繋げる使い方です。
- サービスの予約。決済を挟む場合はStripeとの接続が効きます。
- セミナーの受付。同じ時間帯に複数のゲストから予約を受け付ける席数指定の予約ページが用意されています。
一方で、向かない使い方もあります。
1つは、自分の予定を組み立てる作業そのものです。Jicooは相手からの予約を受け付ける仕組みで、自分の作業時間を先に確保したり、移動時間を計算したりする機能は持ちません。カレンダーの空きを判定するために接続しているだけで、予定の組み立てはカレンダー側の仕事です。
もう1つは、社内だけの調整です。社内のメンバー同士なら共有カレンダーで空きが見えるため、予約ページを経由する必要が薄くなります。ユーザーあたりの月額が発生する製品なので、社内の調整だけを目的に人数分を契約すると費用が見合いません。
3つ目は、1回だけの飲み会や同窓会の出欠です。この用途は出欠表型の無料サービスのほうが軽く、参加者にも説明が不要です。
他の日程調整サービスと並べて見る
同じ日程調整という括りでも、課金の考え方が製品ごとに違います。並べてみると、自分の使い方に合う形が見えます。
出欠表型は無料が基本です。調整さんは公式サイトで「ログインなしでもご利用いただけます」と案内しており、URLをメンバーに送るだけで出欠表を作れます。2006年から提供されているサービスで、幹事の作業を想定した作りです。参加者に登録を求めずに候補日への回答だけを集めたい場面に向きます。
回数で課金する製品もあります。eeasyは基本サービス料を「月間の調整回数が6回以上のユーザー数 × 850円」と定義しており、月5回までの調整しか行わないユーザーは課金対象から外れます。GoogleカレンダーとOutlook予定表に連携し、移動や予備時間の自動確保、会議室の自動確保まで含む作りです。調整の件数が人によって大きく違うチームでは、この課金方式のほうが総額が下がることがあります。
Jicooのようにユーザーあたりの月額で課金する方式は、1人が何回調整しても金額が変わりません。毎日のように予約を受け付ける職種が中心なら、こちらのほうが予算を組みやすくなります。
どの方式がおすすめかは、調整の回数と、調整する人の人数の掛け算で決まります。人数が少なく回数が多いならユーザー課金、人数が多く回数がばらつくなら回数課金、出欠を集めるだけなら無料の出欠表型です。
導入前に確かめておく5つの点
申し込みの前に、次の5つを自分の環境で確かめておくと、導入後の作り直しが起きにくくなります。
- 調整するのは1対1か、複数人か。1対1だけなら無料プランの範囲で足ります。
- 接続するカレンダーは何個か。仕事用と私用を両方使うなら、プランごとの接続上限を確かめます。
- 課金するユーザーは何人か。ユーザーあたりの月額なので、予約を受ける人数がそのまま費用になります。
- 決済やフォームの振り分けが必要か。必要ならTeamプラン以上です。
- 監査ログやIPアクセス制限が必要か。必要ならBusinessプラン以上です。
この5つを埋めると、無料で始めるのか、14日間のトライアルで確かめるのか、最初からTeamプランを契約するのかが決まります。
日程調整の手前にあるカレンダー側の問題
予約ページを導入しても、予定が回らないことがあります。原因は日程調整の側ではなく、カレンダーの中身にあります。
予約ページは、カレンダーに入っている予定を根拠に空き時間を出します。つまりカレンダーに入っていない予定は、空き時間として相手に見えます。移動時間、準備の時間、締め切り前の作業時間をカレンダーに登録していないと、予約ページは埋まっているはずの時間を空きとして提示します。結果として、予約は自動で入るのに当日は回らないという状態になります。
この問題は、カレンダーへ登録する手間が重いことから生まれています。場所と通知まで含めて1件を作ると、フォームを何度も操作することになるため省略されます。Mac用のカレンダーアプリの側では、話し言葉と音声で予定を入れられる形に対応した製品もあります。「明日15時 商談 @渋谷 zoom 10分前に通知」と1行書くと、日時と場所と会議リンクと通知に分解される仕組みです。解釈の実例は予定の入れ方に並んでいます。
移動時間についても、場所のある予定から所要時間を地図のデータで計算し、移動のブロックを直前に自動で作る動きがあります。出発すべき時刻に通知を出す仕組みとあわせて移動時間で説明されています。予約ページの機能を自分のMacの側に持たせる製品もあり、機能の全体像はできること、接続と設定の手順は使い方に書かれています。
費用の比較を見ておきたい場合は、Macで使えるフル機能のカレンダーアプリ10本を3年間の総額で並べた他のカレンダーとの比較が目安になります。ユーザーあたりの月額と買い切りでは、3年の総額が大きく変わります。価格そのものは購入、対応環境やデータの保存先はよくある質問にあります。
日程調整に費用をかける前に、自分のカレンダーが実態を映しているかを確かめる順番が効きます。映していないカレンダーに予約ページを繋ぐと、自動で入る予約の精度もそのぶん落ちるためです。
よくある質問
Jicooは無料でどこまで使えますか?
個人向けのIndividualプランが月額0円で、1対1の日程調整に使えます。公式サイトのよくある質問は利用期限が特にないと案内しています。予約ページの作成数はどのプランも無制限で、キャンセルや日程変更、リマインド、タイムゾーン対応、Zoomなどの会議リンクの発行も使えます。担当者の自動割り当てや決済、ルーティングフォームは有料の範囲です。
Jicooの有料プランはいくらですか?
ユーザーあたりの月額で、Teamプランが1,200円、Businessプランが1,600円です(いずれも税抜)。年払いを選ぶと20%の割引が適用されます。30人以上のチームやより高度なセキュリティ要件がある場合はEnterpriseの問い合わせになります。初期費用は不要で、支払いはクレジットカードです。請求書払いは担当への相談となっています。
有料の機能を試してから決められますか?
できます。無料アカウントにはBusinessプランの14日間トライアルが付いており、クレジットカードの登録は不要です。トライアルが終わると自動的に無料プランへ戻るため、放置しても課金されません。創業3年以内のスタートアップ企業向けにTeamプランを6か月間無償で提供するプログラムと、教育機関向けに85%割引で提供するプログラムも公開されています。
予約を受ける相手にも登録が必要ですか?
必要ありません。公式サイトのよくある質問は、ゲストは会員登録不要で利用でき、予約をするときに名前とメールアドレスを入力する形と案内しています。また連携したカレンダーの予定が予約ページに表示されることはなく、チームのメンバーへの表示は設定で公開するかどうかを選べます。