Googleカレンダーの毎月の予定|末日と第何曜日の決め方

Googleカレンダーの毎月の予定を作ったのに、2月だけ出てこない。月末の締め作業を月末に入れたはずなのに、31日のない月では姿を消している。第2月曜の定例が、ある月だけ1週ずれる。こうした崩れは操作の失敗ではなく、繰り返しの指定が日付を見ているか曜日を見ているかの違いから来ています。

この記事では、毎月の繰り返しが持つ2つの型を分けたうえで、末日を狙うときの書き方、第何曜日の数え方、回数の上限、途中の1回だけを動かすときの決まりを順に整理します。読み終えたときに、自分の毎月の予定をどちらの型で組むかが決められる状態を目標にしています。

毎月の予定は日付型と曜日型の2つに分かれる

毎月繰り返す予定は、実務では次の2つに分かれます。

  • 日付型。請求書の発行、家賃の引き落とし、月次の締め。「毎月25日」のように日付そのものに意味がある
  • 曜日型。定例会議、全体朝会、月初の面談。「毎月第2火曜」のように曜日と週の位置に意味がある

この2つは見た目が似ていて、運用上の性質がまったく違います。日付型は月の長さに引っかかります。曜日型は月の並びに引っかかります。同じ「毎月」という言葉で括ってしまうと、どちらの落とし穴に入ったのか分からなくなります。

繰り返しそのものの利点は、登録の手間が減ることだけではありません。入れ忘れが構造的に消えることが本題です。

Googleカレンダーでは単発のスケジュールだけでなく、毎週決まった日に実施するスケジュールや月間で行う予定など繰り返し発生する予定をあらかじめ登録しておくことができます。この方法をとることで、毎週・毎月わざわざ予定を作成する手間も発生しないので予定の登録漏れなどを防ぐことが出来ます。 出典: apps-adviser.com

言い換えると、繰り返しは記憶に頼る運用を仕組みに置き換える道具です。だからこそ、どの型で組んだかを本人が把握していないと、抜けたことにも気づけません。

繰り返しの設定はどこにあるか

Googleの案内では、パソコンのGoogleカレンダーで予定を作り、タイトルや詳細を入れたあと、「繰り返さない」の横の下向き矢印を押して、繰り返す間隔と終了日を選ぶ流れが示されています。すでにある予定を後から定期的な予定に変えるときも、予定を開いて編集アイコンを押し、同じ「繰り返さない」の場所から指定します。手順の出どころはGoogleカレンダー ヘルプにあります。

ここで押さえておきたいのは、繰り返しの候補が予定の開始日から作られる点です。9月8日の予定を開いて繰り返しの候補を出すと、その日が第2月曜であることを前提にした候補が並びます。つまり、第何曜日で組みたいのなら、狙う曜日の日付に予定を置いた状態で繰り返しを指定するほうが速く済みます。先に適当な日で作ってから繰り返しを足すと、意図しない候補を選びやすくなります。

スマートフォンのアプリからも繰り返しは指定できますが、細かい条件を詰めるときはパソコンの画面のほうが迷いません。書き出しや読み込みなど、周辺の作業がパソコン限定になっているものもあるため、毎月の予定の設計はパソコンでまとめて済ませるほうが手戻りが少なくなります。

毎月31日が2月に出てこない理由

日付型でいちばん多い詰まりがこれです。31日に置いた予定を「毎月」で繰り返すと、31日のない月では回が発生しません。これはアプリの不具合ではなく、カレンダーの標準仕様に書かれている動きです。

予定の繰り返しは、iCalendarという標準形式の繰り返し規則で表されます。この規則を定めた文書には、繰り返し規則が2月30日のような存在しない日付を作ってしまった場合、その回は無視され、繰り返しの集合にも数えないと明記されています。実際の例として、毎月15日と30日を指定した規則が、2月は15日だけを生成する様子が載っています。

つまり、31日を指定すると2月・4月・6月・9月・11月では回が消え、年間で5回抜けます。30日を指定した場合でも2月では消えます。締めや支払いのように抜けてはいけない予定を、月の後ろのほうの日付で組むのは、この点で危うい選び方です。

対処は3通りあります。1つ目は、どの月にも存在する28日以前に寄せること。2つ目は、後述する末日の指定を使うこと。3つ目は、抜ける月だけ単発の予定を足すことです。3つ目は忘れやすいので、最後の手段に置いておくのが無難です。

末日を狙うときの書き方

「毎月末日」は、日付を数字で指定する方法では表せません。月の長さが変わるからです。標準形式には、これを表すための書き方が用意されています。

繰り返し規則の日付指定には、1から31のほかに、マイナス31からマイナス1までの値を使えます。マイナス1が月の最後の日、マイナス3なら月の終わりから3日目です。標準を定めた文書には、毎月1日と末日に繰り返す規則の例が載っており、9月30日から始めると10月1日、10月31日、11月1日、11月30日と、月ごとに違う日付で末日が生成されていく様子が示されています。

Googleカレンダー側でも、予定の繰り返しはこの標準の規則で持たれています。Googleのカレンダーの開発者向け資料では、予定の繰り返し欄に、標準形式で定義された繰り返し規則や追加日・除外日の文字列が入ると説明されています。したがって、末日の指定を含む規則を書き出しファイルとして読み込ませたり、プログラムから登録したりすれば、末日で繰り返す予定を作ることはできます。

画面の候補から選ぶだけで済ませたい場合の現実的な折り合いは、末日そのものではなく「月末の平日」で組む方法です。締め作業は土日に動かせないことが多く、末日が日曜なら結局その前の金曜に寄せることになります。だとすれば、最初から最後の平日を狙う型にしたほうが、後からの手直しが減ります。この型の書き方は次の節で扱います。

第何曜日と最後の平日を指定する

曜日型は、曜日の記号に順番の数字を添えて表します。標準の文書では、毎月の規則の中で1MOが月の第1月曜、マイナス1MOが月の最後の月曜を表すと説明されています。マイナス2MOのように、後ろから2番目を指定することもできます。第2火曜の定例なら第2を数え、月末の振り返りなら後ろから数える、と使い分けます。

ここで効いてくるのが、前から数えるか後ろから数えるかの違いです。前から数える第4金曜と、後ろから数える最後の金曜は、同じ月もあれば1週ずれる月もあります。金曜が5回ある月では、第4金曜は月末より1週早い日になります。定例の意味が「月の終わりに締める」であれば、後ろから数える指定のほうが意図に合います。

「月の最後の平日」も標準の中で表せます。文書には、月曜から金曜を対象にして、その集合の最後の1つを取る書き方が例として挙げられています。給与の締めや月次の請求のように、土日を避けたい予定にはこの型が向きます。

Macのカレンダーアプリ側では、繰り返しの候補にない条件を組むためのカスタムの指定が用意されています。Appleの利用ガイドには、頻度を選んで独自の設定を入れられること、さらに「On the」を選ぶと、予定が発生する月の最後の平日のようなパターンで繰り返せることが書かれています。Googleの画面で候補から選ぶより、こちらのほうが条件を細かく決められる場面があります。

730回の上限と、終わり方を決めておく理由

Googleの案内には、Googleカレンダーの定期的な予定は最大で730回繰り返すように設定できると書かれています。毎月の予定であれば60年分を超えるので、実務では上限に当たりません。ただし毎日の繰り返しに換算すると2年で尽きる数字なので、毎月から毎日へ設定を変えたときには意識しておく値です。

上限より先に効いてくるのは、終わり方を決めているかどうかです。終了日を入れずに作った毎月の予定は、担当が変わっても、その業務が無くなっても、カレンダーに居座り続けます。しばらく経つと、誰も出ない定例が残り、空き時間の計算を歪めます。

決め方は業務の性質で分かれます。期限が読めるもの(半年のプロジェクトの定例、年度内の報告)は終了日を入れます。期限が読めないもの(月次の締め、定期の点検)は、終了日ではなく見直しの時期を別の予定として置きます。「この定例を続けるか決める」という予定を半年後に1つ入れておくだけで、放置された繰り返しは減ります。

一部の回だけ動かすときの決まり

毎月の予定は、途中の1回だけ動かす場面が頻繁に起きます。祝日と重なる、出張が入る、相手の都合で1週ずれる。このとき何を選ぶかで、後の月の形が変わります。

Googleの案内では、予定を開いて編集し、保存したあとに、その変更を一連の予定のうちどの回に当てるかを選ぶ流れが示されています。選択肢は、この回だけ、これ以降、すべての回に分かれます。

判断の目安は次の通りです。

  • その月だけの事情(祝日、出張、相手の都合)であれば、この回だけを選ぶ
  • 体制が変わった(曜日を変える、時間帯を変える、隔月にする)のであれば、これ以降を選ぶ
  • 最初の設定そのものが間違っていた(時間を1時間ずらすべきだった)のであれば、すべてを選ぶ

「これ以降」を選ぶと、そこから先が別の系列として扱われます。何度も「これ以降」で分けていくと、同じ名前の繰り返しが何本も並び、どれが生きているのか分からなくなります。3回以上分岐させたくなったら、元の繰り返しを終わらせて新しく作り直したほうが見通しがよくなります。

毎月の予定を組み直すときに効く3つの観点

毎月の予定が回らなくなっている原因は、設定の細かさではなく、次の3点のどれかに集まります。

1つ目は、日付型と曜日型を混ぜていることです。同じ月次の作業のうち、締めは日付型、定例は曜日型で持つのが本来の形です。両方を「毎月」という言葉で一括りにしていると、抜けが起きたときにどちらの原因か切り分けられません。

2つ目は、移動の時間を勘定に入れていないことです。毎月の訪問や現場の点検は、予定の枠だけを置いても現実には回りません。往復の時間が別の予定に食い込むためです。住所から車・徒歩・電車の所要時間を計算して移動のブロックを自動で作る作りであれば、繰り返しの回ごとに移動も一緒に生まれます。この考え方は移動時間に整理してあります。

3つ目は、入れるまでの手間です。条件が細かい繰り返しは、画面を開いて候補を探す作業そのものが負担になり、結局その場のメモで済ませてしまいます。話し言葉と音声で予定を入れられる形であれば、「毎週火曜10時 定例」のような一文から繰り返しまで解釈されるため、条件を決めた時点でそのまま登録まで進めます。毎週・毎月第N曜日・複数のルールを組み合わせた繰り返しに対応した作りもあり、細かい条件を画面の候補に頼らず指定できます。入力の考え方は予定の入れ方、扱える繰り返しの範囲はできることにまとめてあります。

複数のGoogleアカウントを併用している場合は、毎月の予定をどのアカウントのどのカレンダーに置くかを先に決めておくほうが後が楽です。仕事用と個人用で同じ月次の作業を二重に持ってしまうと、片方を直したときにもう片方が古い条件で残ります。アカウントをまたいだ見せ方の違いは他のカレンダーとの比較に、動作環境と対応する範囲はよくある質問に載せてあります。有料になる範囲を先に確かめたい場合は購入で切り分けられます。

よくある質問

毎月31日で繰り返すと2月に予定が出ません。設定が間違っているのですか?

設定の誤りではありません。繰り返しの標準仕様では、存在しない日付になる回は無視され、繰り返しの回数にも数えられません。31日を指定すると2月・4月・6月・9月・11月で回が消えます。抜けてはいけない予定であれば、どの月にもある28日以前に寄せるか、月の最後の平日を狙う形に組み替えてください。

毎月末日の繰り返しは作れますか?

繰り返しの標準仕様には、月の終わりから数える指定があり、マイナス1が末日を表します。Googleカレンダーの繰り返しもこの標準の規則で持たれているため、書き出しファイルの読み込みやプログラムからの登録であれば末日の指定を使えます。画面の候補から選ぶ場合は、末日そのものより「月の最後の平日」で組むほうが実務に合います。

第4金曜と最後の金曜は同じではないのですか?

金曜が4回の月は同じ日になりますが、5回ある月ではずれます。第4金曜は前から数えるため月末より1週早い日になり、最後の金曜は後ろから数えるため月末側に寄ります。定例の意味が「月の終わりに締める」であれば、後ろから数える指定を選んでください。

定期的な予定は何回まで作れますか?

Googleの案内では、Googleカレンダーの定期的な予定は最大で730回まで繰り返すよう設定できるとされています。毎月の予定なら60年分を超えるため実務では届きませんが、毎日の繰り返しでは2年で上限に達します。回数よりも、終了日か見直しの時期を決めておくかどうかのほうが運用に効きます。

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