Macでカレンダーの通知が来ないときに見る4つの層
mac カレンダー 通知 こない状態は、設定を1つ直せば済むこともあれば、4か所を順に確かめないと原因にたどり着かないこともある。予定を作るときに通知を設定したのに画面に出ない場合、止めている場所はカレンダーアプリの中だけではない。この記事では通知が画面に出るまでに通る層を分け、上から順に確認する手順と、確認しても直らなかったときに次に見る場所を示す。
通知は4つの層を通って画面に出る
カレンダーの通知は、次の4つをすべて通過したときだけ画面に出る。途中のどこか1つで止まっていれば、他の3つがどれだけ正しくても鳴らない。
- 予定ごとの通知: その予定に「15分前」などの通知が設定されているか
- カレンダーアプリの通知設定: 新しく作る予定に既定で何分前の通知を付けるか、共有や出席依頼の知らせを出すか
- システム設定の通知: macOS全体として、カレンダーというアプリに通知を出す許可を与えているか
- 集中モード: その時間帯に通知そのものを抑えていないか
相談として多いのは、1つ目だけを見て「設定してあるのに来ない」と判断してしまう形だ。実際には3つ目と4つ目で止まっている例が多い。確認の順番は、上からではなく下から、つまりシステム設定と集中モードから見る方が早く終わる。どちらもオンオフが1か所で、確認に数十秒しかかからないためだ。
既定の通知時刻が「なし」になっていないか
まず、予定を新しく作ったときに通知が付くかどうかは、カレンダーアプリの設定で決まっている。ここが「なし」のままだと、作った予定には最初から通知が存在しない。通知を設定した覚えがあるのに来ない、という状態の一部はこれに当たる。
予定通知の時刻が正しく設定されていることを確認します。「カレンダー」>「設定」と選択し、「通知」をクリックしてから、「予定」、「終日の予定」、または「誕生日」について、「なし」以外の通知時刻を選択します。 出典: support.apple.com
予定、終日の予定、誕生日の3種類は別々に設定する形になっている。終日の予定は前日の何時に知らせるかという形で指定するため、当日の朝に出ると思い込んでいると、来ていないように見える。同じ画面には、共有カレンダーのメッセージと出席依頼のメッセージを通知センターに表示するかどうかの項目もある。人から送られてきた参加依頼に気づけない、という相談はここが外れていることが多い。
なお、この設定は既定値であって、既に作ってある予定にさかのぼって適用されるものではない。過去に「なし」の状態で作った予定は、設定を変えても通知が付かないままになる。大事な予定については、予定を開いて通知の欄を個別に確認する。
システム設定でカレンダーの通知が止まっていないか
macOSはアプリごとに通知を出すかどうかを管理している。ここでカレンダーがオフになっていれば、アプリ側でどれだけ細かく設定しても画面には出ない。
macOSではアプリごとに通知の許可を設定する仕組みになっています。カレンダーアプリの通知がシステム設定でOFFになっていると、OS側で通知が拒否されてしまいます。 出典: chunlog.jp
確認は、アップルメニューからシステム設定を開き、サイドバーの通知をクリックして、アプリケーションの通知の一覧からカレンダーを選ぶ。「通知を許可」がオンになっているかを見る。
ここで一緒に見ておきたいのが、通知の出方の指定だ。バナーは数秒で自動的に消え、通知パネルは操作するまで残る。会議の直前に席を外していると、バナー方式では見逃したまま消えてしまう。確実に気づきたい予定があるなら通知パネル側を選ぶ。サウンドの項目が外れていれば音は鳴らず、音量を絞っていても同じことになる。
同じ画面には、ディスプレイがスリープしているとき、画面がロックされているとき、画面をミラーリングまたは共有しているときに通知を許可するかどうかの項目も並んでいる。表示中の会議で通知を出したくないという理由で切った設定が、そのまま残っていることがある。項目の名称と並び順はmacOSのバージョンによって変わるため、見当たらないときは通知の設定画面を下までたどる。
集中モードは時間帯ごとに通知を止めている
集中モードがオンの間は、許可したアプリ以外の通知が抑えられる。業務時間だけ、あるいは就寝時間だけといった形で自動的に切り替わる設定にしていると、本人がオンにした自覚がないまま止まっていることがある。
macOSの「集中モード」は設定した時間帯に特定アプリの通知を抑制します。業務時間外に集中モードを有効にしていると、カレンダーの通知も止まってしまうことがあります。 出典: chunlog.jp
集中モードは、同じApple IDでサインインしている端末の間で共有される設定がある。iPhoneでオンにしたつもりのモードがMacにも伝わり、Mac側の通知まで止めている、という形も起こりうる。通知が来ない時間帯に規則性があるなら、集中モードのスケジュールを疑うと早い。
カレンダーの通知だけは通したいなら、集中モードそのものを切るのではなく、その集中モードの設定でカレンダーを許可するアプリに追加する。時間帯の設定と許可するアプリの一覧は、集中モードごとに別々に持っているため、仕事用と就寝用の両方に同じ設定を入れる必要がある点に注意する。
繰り返しの予定や複数の通知は挙動が揃わないことがある
毎週の定例のように繰り返しで作った予定と、1件に2つ以上の通知を付けた予定では、設定どおりに出ないという報告がある。
Apple Communityで長年にわたって似たような報告が上がっているようで、macOSカレンダーの複数アラート周りは根本的な挙動の問題を抱えているようです。 出典: chunlog.jp
設定の見直しで直らない領域が残っている以上、重要な予定を通知1本に頼り切らない組み方が現実的になる。具体的には、繰り返しの予定でも通知は1つに絞る、どうしても二段構えにしたいときは前日の確認用の予定を別に1件作る、という形にすると挙動が読みやすくなる。
繰り返しの予定を途中から変更した場合も、通知の設定がその回だけに適用されているのか、以降すべてに適用されているのかで結果が変わる。変更したときに出る確認の選択肢を、この予定だけにするか以降すべてにするかで選び分ける。心当たりがあるなら、繰り返しを1度削除して作り直す方が状態がはっきりする。
Googleカレンダー側で設定した通知はMac経由では動かない
見落とされやすい原因がもう1つある。Googleカレンダーで予定を作るとき、通知の方法として画面上の通知とメールのどちらかを選べる。ここでメールを選んでいる予定は、MacのカレンダーアプリにGoogleアカウントを接続していても、Apple側からは扱えない。
Googleのヘルプは、Appleのカレンダーで利用できないGoogleカレンダーの機能として、予定のメール通知、新しいGoogleカレンダーの作成、会議室の予約機能の3つを挙げている。つまり、Google側でメール通知だけを設定した予定は、Macのカレンダーの画面には通知として出てこない。ブラウザでGoogleカレンダーを開いて、その予定の通知を画面上の通知に変えるか、Mac側で改めて通知を付け直す必要がある。
同じ理屈で、職場のカレンダーの既定通知がGoogle側で一括設定されている場合も、その内容がそのままMacに反映されるとは限らない。接続したアカウントの予定だけ通知が来ない、という症状が出たときは、Mac側の設定ではなく、予定が置かれているサービス側の通知方法を確認する。
そもそも予定がMacに届いていないことがある
通知の設定をいくら見直しても直らない場合、予定そのものがMacに入っていない可能性を先に消しておく。ブラウザやiPhoneでは見えている予定が、Macのカレンダーには届いていないという状態だ。
判断の材料はカレンダーリストにある。カレンダー名の横に警告の記号が出ているときは、そのアカウントへの接続に失敗している。接続が切れている間に追加された予定はMacの中に存在しないため、通知の出しようがない。表示メニューから「カレンダーを更新」を選んで手動で取りに行き、記号が消えるかを見る。
更新の間隔も効いてくる。カレンダーの設定のアカウントタブにある「カレンダーを更新」で、プッシュか一定の間隔かを選ぶ。15分おきの設定にしている場合、直前に誰かが入れた会議は、開始時刻を過ぎてからMacに届くことがある。当日に予定が動く働き方なら、プッシュを選んでおく方が取りこぼしが減る。
出たはずの通知を後から確かめる
通知が本当に出なかったのか、出たのに気づかなかったのかは、後から確かめられる。メニューバー右上の日付と時刻をクリックすると通知センターが開き、まだ消していない通知が残っている。ここにカレンダーの通知が並んでいれば、macOSは仕事をしており、原因は気づき方の側にあると分かる。
切り分けとしては、次の順で見る。通知センターに残っていれば出方や音の設定を見直す。残っていないなら、集中モードで抑えられたか、アプリの許可が外れているか、予定に通知が付いていないかのどれかになる。1回の予定で判断せず、テスト用に数分後の予定を1件作って試すと、設定を変えるたびに結果を確認できる。
気づける形になっているかまで確かめる
設定が正しくても、通知が画面に出た瞬間に気づけなければ結果は同じになる。確認しておきたいのは、通知の出方が通知パネルになっているか、音が鳴る設定か、そして通知の要約でまとめて後回しにされていないかの3点だ。
通知の要約は、指定した時刻にまとめて届ける仕組みで、対象のアプリに入っていると予定の直前に出なくなる。カレンダーを要約の対象から外しておくと、届く時刻が予定に合う。
通知の数が多いほど、1件あたりの重みは下がる。メールもメッセージも会議も同じ強さで鳴っている状態では、カレンダーの通知だけを見分けるのが難しくなる。カレンダーだけ音を別のものに変える、あるいは他のアプリの通知をバナーに下げる、という形で差を付けておくと、耳で判断できるようになる。1日に何十件も鳴る環境では、通知の設定を直すより、鳴る対象を減らす方が結果が早い。
仕組みで取りこぼしを減らすなら、通知の数そのものを減らす方向も効く。予定を入れる段階で、通知が要るものと要らないものを分けておけば、本当に必要な通知が埋もれない。入力時の考え方は予定の入れ方に、日々の操作の流れは使い方にまとめてある。
会議の通知に間に合っても移動が間に合わない日があるなら、原因は通知ではなく予定の組み方になる。移動時間を予定に持たせる考え方は移動時間で整理している。通知の作りはカレンダーアプリごとに差があるため、乗り換えを検討する段階なら他のカレンダーとの比較が出発点になり、機能の範囲はできること、細かい疑問はよくある質問で確認できる。
通知が来ない原因は、4つの層のどこか1か所にある。下から順に確かめて、それでも残る挙動については通知に頼らない形に組み替える。この2段構えにしておけば、macOSの更新のたびに同じ切り分けをやり直さずに済む。
よくある質問
カレンダーの通知が来ないとき、最初に確認する場所はどこですか?
システム設定の通知でカレンダーの「通知を許可」がオンになっているか、そして集中モードがオンになっていないかの2か所です。どちらも確認に数十秒しかかからず、ここで止まっている例が多いためです。その後にカレンダーアプリ側の通知設定を見てください。
設定を変えたのに、前から入っている予定に通知が付きません?
カレンダーの設定にある通知の時刻は、これから作る予定に適用される既定値です。過去に通知なしで作った予定にはさかのぼって適用されません。大事な予定は個別に開いて、通知の欄に時刻が入っているかを確認してください。
Googleカレンダーで設定した通知がMacで鳴りません?
Googleのヘルプでは、予定のメール通知はAppleのカレンダーでは利用できない機能として挙げられています。Google側でメール通知だけを設定している予定は、Macの画面に通知として出ません。ブラウザで画面上の通知に変えるか、Mac側で通知を付け直してください。
繰り返しの予定だけ通知が安定しません。どうすればよいですか?
繰り返しや複数の通知を設定した予定で挙動が揃わないという報告が続いています。通知は1件につき1つに絞り、二段構えにしたいときは前日の確認用の予定を別に作る形にすると読みやすくなります。設定を変えても直らないときは、繰り返しを削除して作り直してください。