Macのカレンダーに予定が表示されないときの切り分け手順
mac カレンダー 表示 されないという相談は、実際に見ていくと症状が分かれている。カレンダーが丸ごと消えているのか、特定の予定だけ出ないのか、iPhoneやブラウザには出ているのにMacだけ抜けているのか。どれに当たるかで見る場所が変わる。この記事では症状ごとに確認する順番を決めて、設定の確認から接続の直し方、直らなかったときに次に見る場所までを並べる。
症状を3つに分けると見る場所が決まる
最初にやることは、失われているものの範囲を決めることだ。
- サイドバーからカレンダーの名前ごと消えている: アカウントの接続、またはカレンダーの表示設定が原因になりやすい
- カレンダーの名前は出ているのに、中の予定が一部だけ出ない: 終日の予定、辞退した予定、時間帯の扱いが関係する
- 他の端末やブラウザには出ているのにMacだけ出ない: 同期の対象と更新の頻度を見る
3つ目に該当する場合、Mac側の表示設定をいくらいじっても直らない。逆に1つ目なら、チェックマーク1つで戻ることもある。順番を決めずに設定をまとめて変えると、何が効いたのか分からなくなり、次に同じ症状が出たときにまた最初からやり直すことになる。
Appleのユーザガイドは、予定が表示されない場合に確認する項目を並べている。上から順に当たっていくと、Mac側で起きる原因のほとんどはこの範囲に収まる。
予定があるカレンダーの名前の横にチェックマークが付いていることを確認します。カレンダーアカウントが設定中であることを確認します。例えば、iCloud設定または「インターネットアカウント」設定でiCloudカレンダー機能をオフにすると(または、iCloud設定でiCloudからサインアウトすると)、iCloudカレンダーは「カレンダー」に表示されません。 出典: support.apple.com
チェックマークは、左のカレンダーリストで確認する。リストそのものが出ていないときは、表示メニューから「カレンダーリストを表示」を選ぶ。集中モードのフィルタを設定している場合は、その時間帯だけ特定のカレンダーが隠れる。通知が来ない時間帯と表示されない時間帯が重なっているなら、集中モードの設定を先に見る。
特定の予定だけ出ないときに効く3つの設定
カレンダーは見えているのに、ある種類の予定だけが抜ける場合がある。よくあるのは次の3つだ。
1つ目は終日の予定になる。画面の上部にまとめて表示される枠で、表示メニューの「終日の予定を表示」にチェックが付いていないと出てこない。休暇や出張のように日をまたぐ予定がまるごと消えて見えるため、驚きやすい。
2つ目は辞退した予定になる。参加依頼に対して欠席を返した予定は、既定では画面から消える。
辞退した予定が「カレンダー」に表示されていない場合、再度表示するには、「表示」>「欠席する予定を表示」と選択します。 出典: support.apple.com
3つ目は時間帯になる。カレンダーの設定で別の時間帯を使う指定をしていると、予定が表示される位置がその時間帯に合わせて動く。出張先に合わせて切り替えたまま戻し忘れると、朝の予定が前日の夜に見えるといったずれ方をする。Mac本体の日付と時刻の設定が自動になっていない場合も同じことが起きるため、システム設定側の日付と時刻も一度確認する。
このほか、単純に表示している期間から外れているだけ、という場合もある。週表示で朝の時間帯を見ているとき、深夜に入っている予定は上下にスクロールしないと見えない。
iPhoneやブラウザには出ているのにMacだけ抜ける
端末ごとに見え方が違うときは、表示ではなく同期の問題になる。確認は、両方の端末で同じアカウントが有効になっているかから始める。
MacとiPhoneのカレンダー同期設定を確認する ※Apple標準のカレンダーの話です。 出典: zenn.dev
Mac側は、システム設定でApple IDを開き、iCloudの項目でカレンダーがオンになっているかを見る。iPhone側も同じで、設定アプリの名前の部分からiCloudへ進み、カレンダーがオンになっているかを確認する。片方でオフになっていると、その端末の予定は相手に渡らない。
次に、更新の頻度を見る。カレンダーの設定のアカウントタブにある「カレンダーを更新」で、プッシュか一定の間隔かを選べる。間隔を長く取っていると、相手の端末で足した予定がしばらく届かない。すぐに合わせたいときは、表示メニューから「カレンダーを更新」を選んで手動で取りに行く。
それでも片方にしか出ない予定があるなら、その予定がどのカレンダーに入っているかを開いて確かめる。サイドバーの「このMac内」にあるカレンダーは、そのMacの中だけに存在する。ここに入れた予定は、設計上どの端末にも同期されない。仕事の予定がここに入っていると、外出先で予定表が空に見えることになる。移したいときは、予定をドラッグしてiCloudやGoogleのカレンダーに入れ直す。
共有されたGoogleカレンダーがMacに出てこない理由
MacのカレンダーアプリにGoogleアカウントを追加したのに、同僚から共有されたカレンダーだけ出てこない、という症状には明確な理由がある。Googleのヘルプによると、Appleのカレンダーに自動で同期されるのは、Googleカレンダーの「マイカレンダー」に並んでいるカレンダーと誕生日カレンダーで、それ以外は同期の対象を選び直す必要がある。
手順としては、パソコンのブラウザでGoogleカレンダーの同期設定のページを開き、同期したいカレンダーの名前をオンにして保存する。そのあとMac側で更新をかけると現れる。Mac側で何度アカウントを消して追加し直しても出てこないのは、原因がGoogle側の設定にあるためになる。
過去にAppleのカレンダーの委任機能を使っていた場合も、その設定が残っていると同期がうまく動かないことがある。カレンダーの設定のアカウントタブにある委任の一覧をすべてオフにしてから、あらためて接続し直す。なお、Appleのカレンダー経由では新しいGoogleカレンダーの作成ができないため、共有用のカレンダーを新しく作る作業はブラウザ側で行う。
接続に失敗している合図を見逃さない
カレンダー名の横に警告の記号が出ているときは、そのアカウントやカレンダーへの接続に失敗している。この状態では、相手側で予定が追加されてもMacには届かない。
公開/共有/照会しているカレンダーの横に警告記号 が表示されている場合は、カレンダーアカウントに接続できませんでした。インターネット接続を確認して、カレンダーのアップデートまたはアップデートを再度実行してください。 出典: support.apple.com
URLを登録して購読している照会カレンダーでは、配布元がアドレスを変えたり配信をやめたりすると、この記号が出たまま古い内容が残る。祝日やシフト表のように年に1回しか更新されないカレンダーだと、止まっていること自体に気づきにくい。カレンダー名を副ボタンでクリックして情報を見るを開き、登録してあるアドレスが今も生きているかを確かめる。
祝日が表示されないという症状は、祝日カレンダーが有効になっていない場合にも起きる。カレンダーの設定には祝日カレンダーを表示するかどうかの項目があるため、そこを確認する。国や地域の設定が実際の居住地と違っていると、別の国の祝日が入ることもある。
ここまでで直らないときの順番
設定を一通り見ても戻らない場合は、データ側の問題かどうかを分ける段階になる。
先にやるのは控えを取ることだ。カレンダーリストで対象を選び、ファイルメニューの書き出しからカレンダー書き出しを選ぶと、予定一式をファイルとして保存できる。とくに「このMac内」にあるカレンダーは同期されていないため、この操作をしていないと戻せなくなる。
控えを取ったら、Macに新しいユーザアカウントを作り、そちらでログインしてカレンダーを開き、問題のアカウントを1つだけ追加してみる。ここで正しく表示されるなら、原因は普段使っているユーザアカウントの中の設定に絞られる。新しい側でも同じなら、アカウントやサーバー側を疑う番になる。
最後の手段として、カレンダーの設定から該当のアカウントを削除し、追加し直す。サーバーにあるデータは消えないが、書き出した控えが手元にあることを確認してから実行する。ここまでやって再現するなら、症状と試した手順をまとめてサポートに伝える段階になる。
消えたのか、見えていないだけなのかを先に確かめる
表示されないと感じたとき、その予定がMacの中にまだ存在しているかどうかは検索で確かめられる。カレンダーの右上にある検索欄に、予定のタイトルか出席者の名前を入れる。結果に出てくるなら、予定は残っていて、画面に出ていないだけだと分かる。この一手で、削除してしまった可能性を先に外せる。
検索で見つかった予定をクリックして開くと、どのカレンダーに入っているかが表示される。ここが自分の想定と違う箱になっていることが多い。既定のカレンダーの設定が仕事用以外になっていると、急いで作った予定が家庭用の箱に入り、その箱を非表示にしていると画面から消える、という順で起きる。既定のカレンダーはカレンダーの設定の一般の項目で変えられる。
検索しても出てこないなら、予定そのものがこのMacに届いていないか、削除されている。削除された予定については、直後であれば編集メニューの取り消しで戻せることがある。時間が経っている場合は、同じアカウントを使っている他の端末に残っていないかを確かめる方が早い。
相手の画面に出ていない場合は権限を見る
自分のMacではなく、共有した相手の画面に出ないという相談もある。この場合に見るのは表示設定ではなく権限になる。
共有カレンダーは、相手に与えた権限の強さによって見える範囲が変わる。予定の内容まで見える権限と、空きと埋まりだけが見える権限では、後者の相手には予定のタイトルが出ない。相手から中身が見えないと言われたときは、共有の設定を開いて権限を確かめる。
参加依頼を送った場合も、相手が受け取っていなければ相手のカレンダーには入らない。依頼のメッセージを通知センターに表示する設定が相手側で外れていると、依頼が届いていても気づかれないまま残る。会議室や機材の予約は、Appleのカレンダー経由では扱えないため、その枠だけが相手の画面に出ないという形にもなる。共有の設定と、どのサービス側で操作したかの2つを合わせて確認する。
表示のずれを前提にした予定の持ち方
表示されないという症状の多くは、設定か同期のどちらかで説明が付く。それでも、端末が複数あり、サービスも複数使っている以上、どこかでずれる前提で組んでおく方が業務は止まりにくい。
具体的には、仕事の予定を「このMac内」に置かない、共有が絡むカレンダーは色を分けておく、当日動く予定は更新をプッシュにしておく、の3点が効く。日々の操作の流れは使い方に、予定を書き込むときの考え方は予定の入れ方にまとめてある。
会議が続く日は、予定表の上では空いて見える時間に移動が入る。移動時間を予定として持たせる考え方は移動時間で整理している。複数のカレンダーを1つの画面にまとめる作りはアプリごとに差があるため、乗り換えを検討する段階なら他のカレンダーとの比較が出発点になる。機能の範囲はできること、費用の形は購入、細かい疑問はよくある質問で確認できる。
よくある質問
カレンダーの名前ごとサイドバーから消えました。何を見ればよいですか?
まずカレンダーリストが表示されているかを、表示メニューの「カレンダーリストを表示」で確認します。次に、システム設定のApple IDからiCloudを開き、カレンダーがオンになっているかを見てください。iCloudのカレンダー機能をオフにすると、その中のカレンダーはMacに表示されなくなります。
出張や休暇の予定だけが見えません?
日をまたぐ予定は終日の予定として画面上部にまとめて表示されます。表示メニューの「終日の予定を表示」にチェックが付いていないと出てきません。辞退した予定も既定では消えるため、必要なときは「欠席する予定を表示」を選んでください。
同僚から共有されたGoogleカレンダーがMacに出てきません?
Appleのカレンダーに自動で同期されるのは、Googleカレンダーの「マイカレンダー」にあるカレンダーと誕生日カレンダーです。共有されたカレンダーは、ブラウザでGoogleカレンダーの同期設定ページを開き、対象の名前をオンにして保存してから、Mac側で更新をかけてください。
iPhoneには出るのにMacに予定が出てきません?
その予定がサイドバーの「このMac内」ではなく、iCloudやGoogleのカレンダーに入っているかを確認してください。あわせて、両方の端末でカレンダーの同期がオンになっているか、更新の頻度が長すぎないかを見ます。その場で合わせたいときは表示メニューの「カレンダーを更新」を選びます。