Googleカレンダーを共有された側の操作|追加と非表示の手順
Googleカレンダーを共有された側は、共有した側とは別の手順を踏みます。設定を触るのは相手で、受け取る側の作業は「届いたリンクを開く」「自分の一覧に並べる」「見たくないときに隠す」の3つに分かれます。ところが、この3つがどこからできるのかが端末によって違うため、スマートフォンだけで試して行き詰まる例が後を絶ちません。ここでは受け取った側の画面で何が起き、何が起きないのかを、公開されている仕様に沿って順に整理します。
共有された側の入口は、届いたメールのリンク
相手が共有の設定を終えて送信を押すと、受け取る側にメールが届きます。このメールに入っているリンクを開いた時点で、そのカレンダーが自分の一覧に並びます。つまり、相手が設定を終えただけでは受け取る側の画面には何も出ません。「共有したと言われたのに出てこない」という食い違いは、ほとんどがこの一手が残っているだけです。
公式のヘルプでも、共有の手順は送信で終わらず、相手がリンクを押すところまでが1つの流れとして書かれています。共有した側から「送ったはずだ」と言われたときに確かめる順番は決まっています。
- 宛先のアドレスが自分の使っているアカウントと一致しているか。仕事用と個人用を持っていると、別のアカウントに届いていることがあります。
- 迷惑メールとゴミ箱に落ちていないか。共有の通知は自動送信なので振り分けられやすいです。
- それでも見つからないときは、相手に共有リストから自分を削除してもう一度追加してもらう。この操作でメールが再送されます。
ここで大事なのは、リンクを開くのは受け取る側の作業だという点です。相手側の設定画面には自分の名前とアクセス権が既に並んでいるため、共有した側からは完了して見えます。双方が「相手の作業待ち」になって止まるのがこの段階の典型です。
新しく登録できるのはパソコンのブラウザからだけ
受け取る側がつまずく最大の原因は、端末の違いです。新しいカレンダーを自分の一覧に登録する操作は、パソコンのウェブブラウザでしかできません。Android、iPhone、iPad向けのGoogleカレンダーアプリには、カレンダーを登録する機能そのものがありません。スマートフォンで届いたメールのリンクを開いても登録が終わらないのは、不具合ではなく仕様です。
実際に同じ場所で止まった相談が公開されています。
Googleカレンダーについてです。 スマホでのみカレンダーの共有がされません。 Gmailに届いたメールから共有カレンダーに参加を押したところ、Googleカレンダーで写真のメッセージが表示されました。 PCで同じアカウントにログインして試すとカレンダーの共有が出来ました。 しかし、スマホで同じアカウントにログインしても共有された内容が表示されません。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
順番を入れ替えるだけで解決します。まずパソコンのブラウザで一度登録し、そのあとスマートフォンのアプリを開く。登録が済んだカレンダーは、アプリ側にも自動的に表示されるようになります。外出先で共有の連絡を受けたら、その場で解決しようとせずパソコンに戻ってから片付けるほうが早いです。
登録数には目安の上限もあります。登録したカレンダーが400を超えると、閲覧時に動作が重くなる可能性があると公式に書かれています。部署ごと、会議室ごと、取引先ごとに共有を受け続けると、数年で近づく数字です。それから、この方法で登録できるのはGoogleのカレンダーに限られます。他社のカレンダーサービスをこの手順で追加することはできません。
見える範囲は、相手が選んだアクセス権で決まる
共有はオンとオフの2択ではありません。共有した側が5段階のアクセス権から1つを選んでいて、受け取る側にできることはその選択で決まります。自分の画面で何が見えないかを判断するには、この表のどこを渡されたのかを知る必要があります。
| 渡されたアクセス権 | 受け取った側にできること |
|---|---|
| 予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示) | 予定が入っている時間枠だけが見える。予定やタスクの名称や詳細は見えない |
| 予定の詳細の表示 | 予定の名称、日時、場所、説明などすべての詳細が見える |
| 変更可能(限定公開の予定を、予定の有無としてのみ表示) | 非公開ではない予定を編集できる。非公開の予定は編集できず、予定ありの場合は詳細のないブロックとして見える |
| 予定の詳細を変更、表示可能 | 予定を編集でき、その予定を共有している他のユーザーも確認できる |
| 予定の変更および共有の管理 | 開始時間と終了時間のある予定やタスクを完全に管理でき、そのカレンダーを別の人へ共有もできる |
「共有されたのに中身が空っぽで、予定ありとしか出ない」という状態は、いちばん上の段階を渡されているだけです。相手の設定ミスでもなければ自分の操作ミスでもありません。中身まで見たいなら、相手に「予定の詳細の表示」以上へ変えてもらう必要があります。
逆の向きも覚えておくと役に立ちます。共有してもらったカレンダーを、さらに別の人へ共有し直したい場合、いちばん下の「予定の変更および共有の管理」を持っていないとできません。引き継いだ部署のカレンダーを新しいメンバーへ回そうとして詰まるのは、たいていここです。
共有されていないカレンダーは、リクエストして承認を待つ
相手がまだ共有していない場合でも、受け取る側から動けます。パソコンでGoogleカレンダーを開き、左側の「他のカレンダー」の横にある追加のアイコンから、相手のメールアドレスを入力してリクエストします。
ここからの分岐は2つです。すでに自分と共有されているカレンダーなら、左側の「他のカレンダー」にそのまま並びます。まだ共有されていないカレンダーなら、持ち主に対してアクセスの許可を求めるメールが送られます。
承認する側の操作も知っておくと、相手に説明できます。届いたメールのリンクを開くと設定のページが開き、そこでアクセス権を選んでから送信します。このとき選べる権限は、共有の画面と同じ段階です。つまり、リクエストを承認する行為と、見せる範囲を決める行為は同じ操作の中にあります。相手に「承認だけしておいて」と頼むと、意図より狭い段階のまま通されることがあるため、どの段階が必要かを添えて頼むほうが手戻りが減ります。
なお、承認されると、そのカレンダーはGoogleカレンダーのアプリにも自動で表示されるようになります。承認の連絡が来たあとにアプリ側で操作を加える必要はありません。
リクエストが通らないときに、設定を疑って何度もやり直しても進みません。職場や学校のアカウントで使っているカレンダーは、共有できるかどうかを組織の管理者が決めています。個人のアカウント同士では問題なく通るのに会社のアカウントだけ止まる場合、利用者側の操作ではなく組織の方針で閉じられていると考えるのが先です。もうひとつ、共有していなくても管理者があなたのカレンダーとすべての予定の詳細を確認できる可能性があることも公式に書かれています。受け取る側として社外の相手と予定を見せ合うときは、この前提を踏まえて中身の粒度を決めるほうが安全です。
一般公開されているカレンダーはURLから追加できる
共有の依頼を出す相手がいない場合にも道があります。相手のカレンダーが一般公開されているときに限り、URLを入れて追加できます。パソコンでGoogleカレンダーを開き、「他のカレンダー」の横の追加アイコンからURLで追加を選び、公開済みのカレンダーのURLを入れて追加を押すと、左側の「他のカレンダー」に並びます。
この道が使えるのは、相手が一般公開を選んでいる場合だけです。一般公開されたカレンダーは、検索結果やインターネット上から見つけられる状態になり、他のアプリからも利用できるようになります。裏を返せば、URLを入れて追加できなかったカレンダーは公開されていないということで、そこはリクエストの経路に戻るしかありません。
団体の行事予定や公開されている日程を自分の画面に重ねたいだけなら、個別の共有を待つよりこの方法が早いです。相手の権限設定を待つ必要がなく、読み取りだけで済みます。
消したいときは、非表示と登録解除を分けて考える
受け取ったカレンダーが増えると、自分の予定が埋もれます。このとき使う操作は2つあり、混同すると相手に不要な連絡をしてしまいます。
1つは非表示です。パソコンでGoogleカレンダーを開き、左側の「他のカレンダー」で対象のカレンダーのチェックボックスをオフにします。これは自分の画面での表示だけを切る操作で、共有そのものは切れません。必要なときにチェックを戻せば、また並びます。会議の週だけ見たい共有カレンダーは、この扱いが向いています。
もう1つは登録解除です。自分の一覧から外す操作で、公式のヘルプでは削除と登録解除が非表示とは別の項目として立てられています。共有を打ち切ってほしいのであれば、こちらではなく共有した側に依頼する話になります。「消しておいたつもりが、実は隠しただけだった」という取り違えが起きるのは、この3つが並んでいるからです。自分の画面を整えたいだけなのか、関係そのものを終わらせたいのかを先に決めると迷いません。
受け取った側が予定を入れると、どこまで相手に見えるか
共有された側がよく気にするのが、自分が入れた予定が相手に見えるのかという点です。判断の基準は、どこに予定を作ったかです。
共有されたカレンダーの上に予定を作れるのは、「変更可能」以上のアクセス権を渡されている場合だけです。この場合に作った予定は、そのカレンダーに属するため、同じカレンダーを見ている人からも見えます。共同運用している部署のカレンダーに会議を入れる、というのはこの動きです。
一方、自分のカレンダーに予定を作った場合、それは自分の持ち物です。相手がその中身を見られるかどうかは、自分が相手に何を共有しているかだけで決まります。片方向に共有されているだけなら、相手には見えません。ここを混同すると、見られたくない予定を消してしまったり、逆に共有されていると思い込んで相手が読んでいない予定を残したままにしたりします。作業の前に、いま自分が開いているのはどのカレンダーなのかを一度だけ確かめる価値があります。
共有が通ったあとに残る、時間の落ち方
アクセス権が整い、相手の予定が自分の画面に並び、必要なものだけ表示されている状態になっても、予定が回らないという問題は残ります。共有は「誰がいつ埋まっているか」を映す仕組みで、「その予定を実行できるか」までは見ていないからです。
実際に落ちる時間は、予定と予定の隙間に出ます。相手の空き時間を見て会議を入れたが、その直前の予定が別の場所で行われていて移動が入らない。オンラインと対面が交互に並んでいて、移動中に接続する形になる。共有カレンダーの上では矛盾がないので、当日まで誰も気づきません。住所から車、徒歩、電車の所要時間を出して移動の枠を作り、出発すべき時刻に通知する仕組みがどう動くかは移動時間に書いてあります。
入力の側にも落ちる時間があります。共有された側の運用では、メールやチャットで来た候補日を読んで、自分のカレンダーに手で写す作業が毎回発生します。文面を貼り付けて日時と場所と出席者を抜き出す方法や、話し言葉のまま予定にする方法は予定の入れ方にまとめてあります。複数のGoogleアカウントを1つの画面に並べる扱いや、共有カレンダーの色分けについてはできることに一覧があります。Mac用のカレンダーアプリごとに、複数アカウントの扱いと移動の計算がどう違うかを並べたものは他のカレンダーとの比較にあります。判断に必要な条件だけ先に知りたい場合はよくある質問から当たると早いです。
よくある質問
共有されたと言われたのに、自分のカレンダーに何も出てきません?
相手が送信しただけでは表示されません。受け取る側に届いたメールのリンクを開く一手が残っています。メールが見つからないときは、アドレスが自分の使っているアカウントと一致しているか、迷惑メールとゴミ箱に落ちていないかを確かめ、それでも無ければ共有リストから削除して再度追加してもらうと再送されます。
スマートフォンだけで共有されたカレンダーを追加できますか?
できません。新しいカレンダーの登録はパソコンのウェブブラウザでしかできず、Android、iPhone、iPad向けのGoogleカレンダーアプリには登録する機能がありません。パソコンで一度登録すれば、そのあとはアプリ側にも自動的に表示されるようになります。
共有されたのに予定の名前や場所が見えないのは不具合ですか?
設定どおりの動作です。渡されたアクセス権が「予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示)」だと、予定が入っている時間枠だけが見え、名称や詳細は見えません。中身まで必要なら、共有した側に「予定の詳細の表示」以上へ変えてもらう必要があります。
共有された側が予定を書き込むと、相手にも見えますか?
共有されたカレンダーの上に予定を作れるのは「変更可能」以上を渡されている場合で、そこに作った予定は同じカレンダーを見ている人にも見えます。自分のカレンダーに作った予定は自分の持ち物で、相手に見えるかどうかは自分が相手へ何を共有しているかだけで決まります。