タスク時間割アプリ無料の選び方|やることを時間帯に落とす手順
やることを並べただけのリストは、ある時点から役に立たなくなります。締め切りが15件あって、1日に入る量は6件なのに、リストはどの6件かを教えてくれないからです。タスク時間割アプリ無料で探している人が欲しいのは、リストを予定表の時間帯に落として、1日が無限にあるふりをやめさせる仕組みです。
これは、いまなら無料でできます。ただし「無料」という言葉が指しているものは3種類あり、それぞれ壊れる場所が違います。
無料の3類型を先に見分ける
無料と書いてあっても、成り立ちが違えば後で困る場所が変わります。
- OSに付いてくるから無料。Macのカレンダーとリマインダーがこれにあたります。あとから有料の壁が現れることはありません。最近のmacOSではリマインダーがカレンダーの画面に並び、時間帯に落として予定と同じように扱えます。天井は価格ではなく、表示の融通の利かなさです
- 有料製品の無料枠だから無料。カレンダー表示を持つタスク管理の多くがこれです。無料枠は本物ですが、時間割として使ううえで肝心な部分、たとえばカレンダーとの双方向同期や、予定とタスクを1つの画面に並べる機能が有料側に置かれていることがよくあります。プランは無料でも、用途は無料ではありません
- 別の収益があるから無料。無料で配られているカレンダーの一部はこの形です。会社の戦略が続くかぎり安定していますが、危険なのは費用ではなく提供終了です
どれに当たっているかが分かると、将来どう困るかが読めます。1つ目は使い込むと窮屈になり、2つ目は途中で有料へ誘導され、3つ目はある日終わります。
無料でどこまでできるかを並べる
時間割として使えるかどうかを決めるのは、機能の数ではありません。タスクが予定表の枠に入るか、その配置が他人にも見える形で共有カレンダーへ書き戻るか、無料の線がどこに引かれているかの3点です。
| ツール | 費用 | 予定表の枠にタスクが入るか | 共有カレンダーに書き戻るか |
|---|---|---|---|
| macOS標準のカレンダーとリマインダー | macOSに同梱 | 入る。最近の版ではカレンダー画面にリマインダーが並ぶ | カレンダーのアカウント経由で反映される |
| GoogleカレンダーとGoogle ToDoリスト | アカウントがあれば無料 | 入る。日時を付けたタスクが枠に出る | タスクは本人だけに見える層で、他人には見えない |
| Notionカレンダー | 無料で導入、Googleアカウントと接続 | 予定は入る。タスクは連携先の表を通す | 接続したGoogleカレンダー経由で反映される |
| TickTick | 無料枠あり、上位は有料 | 無料枠でもカレンダー表示は使える | 同期の範囲は加入している区分による |
| Structured | 無料、一部機能は有料 | 入る。1日の流れとして並ぶ | 読み取りは無料、書き戻しは有料側 |
ここから2つのことが読めます。無料のツールは計画を見せるのは得意で、公開するのは苦手です。タスクアプリの中だけに置いた作業時間は同僚から見えないため、その時間に会議を入れられます。無料の時間割がうまくいかない理由の大半がこれです。
もう1つは、Macの標準の組み合わせが評判より強いという点です。独自の保管場所ではなくアカウントを使うため、カレンダーに書いたものは同じアカウントを読む他のアプリからも見えます。
無料のツールが壊れる場所
無料の時間割アプリは、だいたい同じ壊れ方をします。枠は作れるのに、その枠を誰も守らないのです。
個人のタスクアプリの中だけにある作業時間は、同僚がその時間に会議を入れるのを止められません。共有カレンダーに書いた予定は止められます。これが計画と予定表の決定的な差であり、どの無料ツールを設定する価値があるかを決めます。カレンダーがチームに公開されている人は、集中する時間をリストではなくカレンダーのアカウント側に書く必要があります。
2つ目の壊れ方はもっと静かです。予定表で白く見える時間にタスクを詰めた結果、街の反対側での会議の直前1時間や、長い通話の直後の30分にも作業が入ります。空白は容量ではありません。予定の前に確保する時間はタスク側ではなくカレンダー側の仕事で、Macでの扱い方は移動時間に整理されています。
3つ目は入れすぎです。15件のリストに全部枠を与えると、午前10時には崩れ、その週はもう見なくなります。無料のツールはこれを止めてくれません。止められるのは自分で決めた規則だけで、使える時間の半分しか埋めない、というやり方が現実的です。
時間外労働の上限は、原則として月45時間・年360時間となり、臨時的な特別の事情がなければ、これを超えることはできません。 出典: 厚生労働省
はみ出した分を夜に回して帳尻を合わせる運用は、そもそも制度の側で認められていません。会議も、移動も、予定表に書かれていない自分の作業も、同じ有限の枠を奪い合っています。無料の時間割アプリの本当の役目は、やることを詰め込む場所を増やすことではなく、入り切らない事実を先に見せることです。
お金をかけずに組む手順
以下の組み方は、Macなら追加の費用も新しいアカウントも要りません。
- タスクと予定を同じアカウントの中に置く。リマインダーかGoogle ToDoリストを使えば、カレンダー側がそのまま表示できる。独自の保管場所を持つ3つ目のサービスを足すと、後で同期の不具合として現れる
- 守りたい時間はタスクではなく予定として書く。集中作業、移動、毎回削られる定例の1時間。他人から守る必要があるものはリストではなくカレンダーに置く
- 枠には動詞と終わりの条件を書く。「事務作業」ではなく「提案書を料金の節まで書く」。曖昧な枠から先に動かされる
- 配置は毎朝ではなく週1回にまとめる。金曜の15分で翌週分を置いたほうが、毎朝その日と交渉するより速い
- 1日の最後の1時間は意図的に空けておく。ここが超過分を吸収する。無いと、遅れた会議1件が計画全体を押し流す
どれも定期購入は要りません。要るのは、予定を書く動作が十分に速いことです。予定を1件入れるのにフォームを埋めて40秒かかるなら、週1回の配置作業は1か月で続かなくなります。時間割が続くかどうかを決めているのは、タスク管理の機能より入力の速さで、その考え方は予定の入れ方にまとまっています。
入力が速いと時間割は続く
無料のツールを比べるとき、比較表に出てこないのに効いている要素があります。1日に何回、予定を書き換えるかです。会議が動けば作業の枠も動きます。動かすたびに画面を切り替えてフォームを開くなら、数日で更新をやめます。更新されない時間割は、ただの古い計画です。
だから見るべきは機能の数ではなく、入力にかかる時間です。文で書いた内容をそのまま日時として解釈できるか、話し言葉と音声で予定を入れられるかどうかで、続くかどうかが変わります。標準のカレンダーでも文からの解釈はできるため、まずそこを試して、自分の書き方でどこまで通るかを確かめてください。
何がどこまでできるのかを先に把握したい場合はできること、日々の運用の型を作りたい場合は使い方を見ておくと、無料の範囲で何を組めるかの見当が付きます。
見積もりが崩れると時間割は崩れる
無料の時間割アプリはどれも、使う人が所要時間を分かっている前提で作られています。この前提が、ソフトより多くの仕事をしています。
「資料を仕上げる」と書いたタスクに1時間を割り当てるのは、測ったからではなく、画面の上で1時間がちょうどよく見えるからです。実際に2時間30分かかると、その日の残りが全部ずれ、計画が間違って見え、道具のせいにされます。自動で並べ替える仕組みを足しても、根拠のない見積もりは直りません。
お金をかけずに直す方法は3つです。
- 終わった時刻を予定の欄に書き残す。専用の計測アプリは要りません。10営業日ぶんためると傾向が見えます。ある種類の仕事だけ、いつも同じくらいの倍率で短く見積もっていることが分かり、その倍率を掛けるだけで計画が壊れにくくなります
- 現実に合う単位で枠を切る。集中して進む作業は90分前後で質が落ちます。30分刻みの枠は画面上は効率的に見えて、実際は再開の時間で消えます。数を減らして長くし、終わりの条件を書いたほうが進みます
- 繰り返しの予定を固定費として先に置く。定例会議、移動、通話前の準備の10分。ここを計画に入れないまま組むから、半分空いて見えた日が埋まります
これらはすべて無料のツールで実行できます。必要なのは定期購入ではなく、希望的な時間ではなく実測した時間で計画を組むことです。続くカレンダーと2週目で放置されるカレンダーの差は、そこにあります。
有料を検討する境目
無料で足りなくなるのは3つの場面で、いずれも機能の多寡ではありません。
1つ目は自動の組み直しです。会議が動いて40分ぶんの枠をずらす必要が出たとき、手で並べ替えるのは時間がかかるため、たいていの人はやめてしまいます。枠を自動で並べ替える仕組みは、現状では有料側にあります。
2つ目は他人との日程調整です。空き時間を送る、相手に枠を選ばせる、その予約が確保済みの作業時間を避ける、という流れは無料枠が止まる場所です。簡易版を含む無料のカレンダーもありますが、安定して使える形は有料に置かれています。
3つ目は量です。カレンダーが2本でタスクが1日8件の人に、標準以上のものは要りません。2つの組織にまたがって共有カレンダーが6本ある人は、表示の切り替えと絞り込みに実時間を使っています。その時間には値段が付きます。どの有料ツールが何に効くのかは他のカレンダーとの比較で価格の形と対応OSを並べると判断しやすく、支払う前に残る疑問はよくある質問で潰せます。
無料のまま、壊れにくい形に保つ
無料の組み合わせは放っておくと増えます。タスクアプリを1つ、カレンダーを1つ、その2つを繋ぐ連携サービスを1つ。1か月もすると、自分の予定が3社の存続と、1本の連携が静かに壊れないことに依存しています。
これを避ける方法は、どこを正とするかを先に決めることです。カレンダーのアカウントに枠を置いておけば、同じアカウントを読むどのアプリでも同じ1日が見えます。途中のアプリを入れ替えても計画は消えません。逆に、独自の保管場所を持つタスクアプリの中に枠を置くと、そのアプリをやめた時点で予定表を組み直すことになります。
判断の基準は1つで足ります。他人に見える必要があるもの、アプリを変えても残したいものは、カレンダーのアカウント側に書く。それ以外は好きな場所に置いてよい、というものです。失っても損がないからです。
新しいツールを足すかどうかも同じ基準で決まります。同じアカウントに書き込むツールなら危険は小さく、合わなければ消せば済みます。予定を自分の中に抱えて、外へは複製を同期するだけのツールなら、予定表が2か所に存在することになります。2か所あれば、どちらかは必ず古くなります。無料枠のツールでこれが起きやすいのは、外へ書き戻す機能が有料側に置かれていることが多いためです。
新しいアプリを入れる前に5日試す
この手の記事を読んだ直後の反応は、候補を3つ入れて比べることです。それをやると、設定に1週間を使って何も分からないまま終わります。もっと確実なのは、いま入っているカレンダーだけで5日手で回してみることです。タスクのリストはそのままにして、守りたい作業だけを予定として書きます。
その5日で壊れた部分が、本当に必要な機能です。だいたいは比較表が示すよりずっと小さく、多くの場合は「枠を作る手間」ではなく「枠を守れないこと」に集約されます。守れないことが問題なら、必要なのは新しいタスクアプリではなく、共有カレンダーに書く習慣です。作る手間のほうが問題なら、入力の速いカレンダーに移ることが解決になります。無料のツールを何本入れ替えても、この2つの区別が付くまでは同じ場所で止まります。
よくある質問
Googleカレンダーだけで無料の時間割は作れますか?
作れます。Google ToDoリストは無料のアカウントに含まれていて、日時を付けたタスクはカレンダーの枠に出て、予定と同じようにドラッグできます。制約は見え方で、タスクは本人だけの層のため、共有カレンダーを見た同僚にはその時間が空きに見えます。
Mac標準のカレンダーでリマインダーを時間帯に置けますか?
最近のmacOSでは置けます。リマインダーがカレンダーの画面に並び、時間帯に落として扱えるため、この目的で別のアプリを入れる理由は以前より小さくなりました。古い版のmacOSでは2つのアプリが分かれたままです。
無料のアプリで足りますか、それとも有料が必要ですか?
計画を立てて枠を置くところまでは無料で足ります。有料の価値が出るのは、会議が動いたときに枠を自動で並べ替えたい場合と、相手に空き時間を選ばせて予約を受けたい場合です。この2つは有料側に置かれていることが多い機能です。
タスクを予定表に入れるときの失敗で多いのは何ですか?
空いている時間をすべて埋めてしまうことです。1日8時間ぶん働ける前提の計画は最初の割り込みで崩れ、その後は見られなくなります。使える時間の半分ほどに絞り、1日の最後の1時間を超過分の吸収用に空けておくと、忙しい週でも運用が続きます。