BusyCalとは|何ができて、どこで詰まるか
BusyCal(ビジーカル)は、Mac と iPhone、iPad、Apple Watch で使える有料のカレンダーアプリです。iCloud、Googleカレンダー、Microsoft 365、Exchange などのカレンダーを1つの画面にまとめ、予定とタスクを並べて表示し、話し言葉の一文から予定を作れます。入手の方法は、開発元の公式サイトで買い切りのライセンスを買う、Mac App Store で無料版を入れて必要ならサブスクリプションに入る、Setapp の会員として使う、の3つで、料金の形がそれぞれ違います。
この記事では、2026年10月18日に開発元の公式サイト、Mac App Store、Setapp の掲載を開いて確かめた内容をもとに、BusyCal の概要、3つの入手経路と料金、できること、アカウントをつなぐ手順と詰まりやすい点を順に整理します。なお、このサイトは Caltimate の開発元が運営しています。
BusyCalの概要
BusyCal は、2007年から続く Mac 用のカレンダーアプリです。公式サイトの著作権表示は「Beehive Innovations, 2007-2026」で、Mac App Store での販売元の表示は Busy Apps FZE です。同じ開発元は、連絡先を管理する BusyContacts と、タスク管理アプリの 2Do も出しています。公式サイトには、2009年に米 Macworld 誌の Eddy 賞を受けたことが掲げられています。
更新は今も続いています。Mac App Store の更新履歴には、2026年10月4日付の 2026.4.1 で macOS 27 への対応が加わったことが書かれ、Setapp の掲載は 2026.4.2 になっていました。版の番号は、年と通し番号を組み合わせた形です。
対応する OS は、入手する経路によって表記が違います。公式サイトのストアでは Mac 版が macOS 12.0 以降、iOS 版が iOS 15.0 以降と書かれています。一方、Mac App Store と Setapp の掲載では、Mac 版の互換性は macOS 13.5 以降です。古い Mac で使う予定がある場合は、入手する経路の掲載で確かめてから試すのが確実です。
画面の言語は日本語に対応しています。Mac App Store の掲載では、日本語を含む11の言語が挙がっています。話し言葉で予定を入れる機能も日本語で使え、掲載文には「来週火曜12時30分にサムとランチ」のような入力例が載っています。
3つの入手経路と料金
BusyCal を調べる人がまず迷うのが、料金の形です。同じ BusyCal でも、どこから入手するかで支払い方が変わります。2026年10月18日に各ページで確かめた内容を表にまとめます。
| 入手経路 | 料金 | 試用 | Mac版の対応OS |
|---|---|---|---|
| 公式サイトのストア | 買い切り 49.99ドル(18か月分の更新つき) | 14日間の体験版 | macOS 12.0以降 |
| Mac App Store | 無料版あり。全機能は月額800円または年額6,000円のサブスクリプション | 14日間 | macOS 13.5以降 |
| Setapp | Setapp の会員料金に含まれる(掲載ページの表示は月額14.99ドルから) | 7日間 | macOS 13.5以降 |
出典は、公式サイトのストア、Mac App Store の掲載、Setapp の掲載です。料金は変わることがあるため、購入前にそれぞれのページで確かめてください。
Mac App Store の掲載文には、ふだんのカレンダーとしては無料で使え、14日間の体験版ですべての機能を試せ、その後はサブスクリプションになると書かれています。アプリ内課金の欄には月額800円と年額6,000円が並び、ファミリー共有にも対応しています。
Setapp は月ごとの会員料金で、BusyCal 以外の多数のアプリも使える形なので、BusyCal だけを使う場合と比べるときは、ほかのアプリを使うかどうかで評価が変わります。
公式サイトの買い切りライセンスのしくみ
公式サイトのストアで売られているのは「サブスクリプションが要らない」買い切りのライセンスです。ストアのページに書かれている条件を、そのまま並べます。
- ライセンスの期限はなく、アプリはずっと使える。ただし更新が受けられるのは購入日から18か月
- 18か月を過ぎて更新しなかった場合は、最後に受け取った版をそのまま使い続けられる。新しい機能や不具合の修正、互換性の改善は受けられない
- 更新を延長するときは、既存のライセンスに対して20〜40%の割引がある
- 個人用のライセンスは、1人の利用者が個人の Mac 5台まで使える
- 購入から30日以内なら返金を申し込める
- 教育機関の職員と学生には20%の割引がある
iPhone、iPad、Apple Watch 向けの iOS 版は、公式サイトのストアにも載っていますが、販売は App Store だけで、1回払いの9.99ドルです。1つの購入で3つの端末向けの版が入り、ファミリー共有で家族も追加料金なしに使えると書かれています。Mac 版と iOS 版は別の購入になります。
この形の要点は、「払ったあとに止まる」のではなく「払ったあとに更新が止まる」ことです。macOS の大きな更新が毎年秋に出るため、18か月を過ぎた版は、いずれ新しい macOS で不具合が出る可能性があります。長く使うなら、1年半ごとに割引価格で更新する費用も見込んでおくと、サブスクリプションとの比較がしやすくなります。
できること
Mac App Store の掲載文と公式サイトに書かれている機能を、使う場面ごとに分けて整理します。
表示
日、週、月、年、リストの各表示があり、月表示は1〜12週、週表示は2〜31日の範囲で変えられます。年表示はウォールプランナーやヒートマップのように使え、忙しい月やよく使うカレンダーが一目で分かる作りです。カレンダーセットと検索条件、表示設定をひとまとめにした「スマートフィルタ」を、クリックかショートカットで呼び出せます。
入力とタスク
話し言葉の一文から、繰り返し、アラーム、場所、出席者、タイムゾーン、カレンダーを読み取って予定にします。タスクは日付付き、時刻付き、日付なしのものがカレンダーに並び、完了するまで翌日に繰り越されます。タスクはリマインダー、iCloud、Google Tasks、Todoist、Microsoft To Do と同期できると書かれています。
つながるサービスと会議
iCloud、Googleカレンダー、Microsoft 365、Outlook.com、Exchange、Yahoo、Fastmail、CalDAV サーバーに対応しています。出席者の招待、返信、新しい時間の提案に加え、Exchange、Microsoft 365、Google、Fastmail では出席者の空き状況を確かめられます。Zoom、Microsoft Teams、Google Meet、Webex、GoTo のリンクは参加ボタンになります。公式サイトには、相手に空き時間を選んでもらう予約ページ「BusyCal Bookings」がベータ版として載っています。
移動時間とメニューバー
車、徒歩、公共交通機関での移動時間を確保し、交通状況に合わせて出発時間を知らせます。メニューバーのアプリにはミニ月表示、予定の一覧、天気、クイック入力があり、本体を閉じていても使えます。このほか、自動バックアップ、.ics や .csv への書き出し、AppleScript やショートカット、Raycast や Claude Desktop の拡張機能による自動化が挙がっています。
アカウントをつなぐ手順と詰まりやすい点
BusyCal を試してやめる人がつまずくのは、機能より手前の接続であることが少なくありません。BusyCal は macOS のカレンダー App に登録済みのアカウントを使うのではなく、サービスごとに BusyCal へ直接アカウントを追加する作りです。開発元のヘルプにある手順を、画面の名前どおりに並べます。
Googleカレンダーをつなぐ
Using BusyCal with Google によると、手順は次のとおりです。
- BusyCal の[Settings]を開き、[Accounts]を選ぶ
- 左下の[+]をクリックし、[Server Type]で Google を選んでアドレスを入れ、[OK]を押す
- ブラウザで Google にログインし、表示される権限の一覧で[Select all]を選んで[Continue]を押す
3番目が要注意です。ヘルプには、権限を1つでも外すと認証の流れが壊れ、同期できなくなると強い調子で書かれています。また、Mac の[システム設定]、[一般]、[日付と時刻]で時刻を自動で合わせる設定になっていないと、Google の認証が失敗するとも書かれています。複数の Google アカウントは、それぞれ別のアカウントとして追加します。
iCloudをつなぐ
Using BusyCal with iCloud では、Apple アカウントのふだんのパスワードではなく、Apple アカウントの管理ページで発行する App 用パスワードを使うよう求めています。ログインには主のメールアドレスを使い、エイリアスでは通りません。@mac.com のアドレスは @icloud.com に置き換えるよう書かれています。
会社のアカウントを直接追加できない場合
勤務先の方針で、外部のアプリにアカウントを追加できないこともあります。その場合のために、BusyCal は macOS のカレンダー App を読み取り専用で取り込む接続を用意しています。
BusyCal now supports direct syncing with Apple Calendar in read-only mode for those instances where adding your account directly to BusyCal is not feasible. 出典: busymac.com
同じページには、この接続は回避策であり、予定の編集ができないこと、会議の招待に出欠を返せないこと、BusyCal の多くの機能が使えないことが明記されています。会社の予定を BusyCal で編集したい場合は、この接続では足りません。
BusyCalが合う人、ほかを考えたい人
ここまでの事実を、よくある状況に当てはめると次のようになります。
| 状況 | 判断の材料 |
|---|---|
| iCloud、Google、Microsoft 365 のカレンダーを同じ画面で編集したい | 対応サービスが広く、1つの画面で扱える |
| タスクをカレンダーと同じ画面に並べたい | タスクの繰り越し、Todoist や Microsoft To Do との同期がある |
| 毎月の支払いを避けたい | 公式サイトの買い切り49.99ドル。更新は18か月ごとに割引価格 |
| 家族の iPhone でも使いたい | iOS 版は9.99ドルの1回払いで、ファミリー共有に対応 |
| 会社のアカウントを外部のアプリに追加できない | 読み取り専用の接続になり、編集と出欠の返答ができない |
| macOS 13.5 より古い Mac で使う | 公式サイト版(macOS 12.0以降)を選ぶ必要がある |
上の4行に当てはまる人には、BusyCal は設計の狙いに近い道具です。下の2行に当てはまる人は、入手経路や接続の方式が先に制約になります。
予定を置いているのが Googleカレンダーだけで、求めているのが入力の速さや移動の見込み方である場合は、ほかの Mac 用のカレンダーアプリも比較の対象になります。たとえば、どのアプリからでも ⌃⌥Space で入力欄を呼び出し、話し言葉と音声で予定を入れられるアプリがあります。このアプリは Googleカレンダーとの同期に絞った作りで、購入のページによると、14日間の無料体験のあとも予定の作成、変更、削除、移動時間、会議リンクは無料版のまま使え、ライセンスは月額600円(税込)、年額4,400円(税込)、買い切り7,400円(税込)で Mac 3台までです。iCloud の予定は、Mac のカレンダー App に入っているものを表示する形になります。機能の範囲はできることに、BusyCal を含むほかのアプリとの違いは他のカレンダーとの比較にまとまっています。
どちらを選ぶにしても、決め手になるのは自分の予定がどのサービスに置かれ、誰と共有されているかです。カレンダーを1本ずつ、置いているサービスと共有の相手に分けて書き出すと、上の表のどの行に当たるかが見えてきます。そのうえで、BusyCal の14日間の体験版で、自分のアカウントがつながるかを最初に確かめるのが近道です。
よくある質問
BusyCalは無料で使えますか?
Mac App Store 版は無料で入手でき、掲載文には、ふだんのカレンダーとしては無料で使え、14日間の体験版ですべての機能を試せると書かれています。すべての機能を使い続けるには、月額800円または年額6,000円のサブスクリプションが必要です。公式サイト版は14日間の体験版のあと、49.99ドルの買い切りライセンスを購入します。
公式サイトの買い切りとApp Storeのサブスクは何が違いますか?
公式サイト版は49.99ドルを1回払い、購入日から18か月の更新が含まれ、その後も最後の版を使い続けられます。個人用のライセンスで Mac 5台まで使えます。App Store 版は月額か年額の支払いで、支払っている間は最新版が使えます。対応 OS も、公式サイト版は macOS 12.0 以降、App Store 版は macOS 13.5 以降と表記が違います。
BusyCalはWindowsやAndroidで使えますか?
公式サイトと App Store で提供されているのは、Mac 版と、iPhone、iPad、Apple Watch 向けの iOS 版です。Windows 版と Android 版は提供されていません。予定そのものは iCloud や Google、Microsoft 365 などに保存されるため、ほかの端末からは各サービスのアプリで同じ予定を見られます。
BusyCalがGoogleカレンダーと同期しないのはなぜですか?
開発元のヘルプでは、Google のログイン時に表示される権限をすべて許可していない場合と、Mac の日付と時刻が自動設定になっていない場合に、認証が失敗すると説明しています。BusyCal の Settings の Accounts からアカウントを削除し、権限の画面で Select all を選んで追加し直すと解決することがあります。