Fantasticalの費用|無料でできる範囲
Fantasticalの料金を調べると、月額の数字はすぐに見つかります。 ただ、仕事とプライベートでカレンダーが分かれていて、会議と移動のやりくりに追われている人にとって、判断に効くのは金額そのものより「無料のままだと、どこで何件までに止まるのか」です。 この記事では、料金の形が今の姿になった経緯、3つのプランの表示価格、無料版に付いている上限の数字を並べ、自分がどの上限に先に当たるのかを見極められるようにします。
料金の形が今の姿になるまでの4つの出来事
Fantasticalは、米国のFlexibits Inc.が開発しているカレンダーアプリです。 最初の版は2011年5月にMacのメニューバーに常駐する小さなアプリとして出ています。 長く買い切りで売られてきましたが、料金の形は2020年から2023年にかけて大きく変わりました。
- 2020年1月29日:Fantastical 3の公開と同時に定期購入(当時の名前はFantastical Premium)に移り、初めて無料版が用意された
- 2020年8月:家族で共有できるプランが追加された
- 2021年5月:定期購入の名前がFlexibits Premiumに変わり、連絡先アプリのCardhopの有料機能が同じ料金に含まれた
- 2023年1月3日:料金が改定された
公式ブログは、2022年11月の告知でこの改定に触れています。
We will be making adjustments to our pricing on January 3, 2023 due to the current trajectory of rising prices across the globe. 出典: flexibits.com
保存されている過去の料金ページを見ると、2022年10月時点のドル建て表示は、年払いで月あたり3.33ドル、月払いで4.99ドルでした。 改定後は、年払いで月あたり4.75ドル、月払いで6.99ドルです。 2026年9月時点で、サービスの終了や新規受付の停止は告知されておらず、App Storeの販売元も引き続きFlexibits Inc.です。 検索で古い金額が出てくるのは、この改定の前後で書かれた記事が混ざっているためです。
現在の表示価格を、個人・家族・チームで並べる
2026年9月に日本から公式の料金ページを表示したときの金額は次のとおりです。 年払いの欄は、年額を12で割った月あたりの金額で表示されています。
| プラン | 月払い | 年払い(月あたり) | 対象 |
|---|---|---|---|
| Free | 0円 | 0円 | 個人 |
| Individual | 1,000円 | 834円 | 個人 |
| Family | 1,500円 | 1,167円 | 最大5人、個人利用のみ |
| Team | 1人あたり1,000円 | 1人あたり834円 | 人数制限なし、商用利用 |
Mac App Storeのアプリ内課金の一覧には、個人向けとして1,000円と10,000円、家族向けとして1,500円と14,000円が並んでいます。 年払いの個人向けは年10,000円なので、月払いを12か月続けた12,000円との差は2,000円です。 一覧には「Premium (2020 Upgrade)」という項目も同じ金額で並んでいます。 これはFantastical 2を買い切りで持っていた人向けの項目で、新しく始める人が選ぶものではありません。
有料の3プランには、どれも14日間の無料試用が付いています。 Teamプランだけに含まれるのは、シングルサインオンと、複数の担当者で空き時間を公開する機能です。 家族向けは「個人利用のみ」と明記されているので、少人数の事務所で使う場合はTeamプランが対象になります。
使う人数ごとに年額を並べると、分かれ目が見える
1人あたりの金額だけを見ていると、家族やチームで使うときの負担が読みにくくなります。 上の表示価格をもとに、年払いを選んだ場合の年額を人数ごとに計算すると次のようになります。
| 使う人数 | 個人向けを人数分 | 家族向け(個人利用) | チーム向け(商用) |
|---|---|---|---|
| 1人 | 10,000円 | 対象外 | 約10,008円 |
| 2人 | 20,000円 | 14,000円 | 約20,016円 |
| 3人 | 30,000円 | 14,000円 | 約30,024円 |
| 5人 | 50,000円 | 14,000円 | 約50,040円 |
家族向けは5人まで金額が変わらないので、2人で使う時点で個人向けを2つ契約するより6,000円安くなります。 チーム向けは年払いの月あたり834円を12か月分と人数で掛けた概算で、人数に比例して増えます。 夫婦で予定を共有したい、子どもの習い事の予定を家族で見たい、という使い方なら家族向けが候補になります。 仕事の同僚と使う場合は家族向けを選べないため、比べる相手は個人向けを人数分契約する形と、Teamプランの2つです。
無料版は「使える・使えない」ではなく上限で区切られている
無料版を調べる人の多くは、機能が丸ごと使えないのか、少しだけ使えるのかを知りたがっています。 公式の機能比較表を見ると、無料版の線は機能の有無だけでなく、数や期間の上限でも引かれています。
| 項目 | 無料 | 有料 |
|---|---|---|
| カレンダーセット | 1つ | 無制限 |
| カレンダーのミラーリング | 2週間先まで | 6か月先まで |
| 1件の予定に招待できる人数 | 1人 | 無制限 |
| 相手の空き時間を見る機能 | 1人 | 無制限 |
| 天気予報 | 3日分 | 10日分 |
| メールでの問い合わせ | 通常 | 優先 |
一方で、アカウントの追加、話し言葉での予定の入力、タスク、通知、日・週・月・四半期・年の表示は無料の範囲に入っています。 iCloud、Google、Exchange、Microsoft 365などのアカウントをアプリに直接登録して1つの画面に重ねる使い方も、無料のまま行えます。 逆に、移動時間、出発時刻の通知、テンプレート、予定ごとの色、プッシュ同期、会議URLの自動判別、Apple Watch対応は有料の側にあります。
この表から分かるのは、無料版が「少し使ってみるための体験版」ではなく、「件数が少ない人ならそのまま使い続けられる版」として作られていることです。 判断の分かれ目は、自分の使い方がどの上限に先に触れるかにあります。
複数のカレンダーを抱える人が最初に当たる上限
仕事用のGoogleアカウント、個人のiCloud、チームの共有カレンダーを1つの画面に重ねている人が最初に触れやすいのは、カレンダーセットとミラーリングの2つです。
カレンダーセットは、表示するカレンダーの組み合わせに名前を付けて保存し、切り替える仕組みです。 無料版では1つしか作れないので、「仕事だけ」「家族を含めた全部」を行き来するには、そのたびにカレンダーのチェックを付け外しすることになります。 時刻や場所で自動的に切り替える機能と、セットを他の端末と同期する機能は有料側です。
ミラーリングは、あるカレンダーの予定を別のカレンダーに「予定あり」の枠として写す機能です。 個人の予定を仕事用のカレンダーにも写しておけば、同僚が空き時間を見て会議を入れたときに、私用の予定と重なりにくくなります。 無料版では2週間先までが写す範囲で、有料では6か月先まで広がります。 直近2週間の重複だけを防げればよい人は無料で足ります。 3週間以上先の出張や通院まで同僚の画面に反映させたい人は、ここで上限に触れます。
会議を組む人が当たる上限
自分から会議を呼びかける立場の人は、別の場所で上限に当たります。 無料版では1件の予定に招待できるのが1人までで、相手の空き時間を重ねて見られるのも1人までです。 2人との打ち合わせを入れる場面が週に何度もあるなら、ほぼ毎回この線に触れることになります。
空き時間をリンクで配って相手に選んでもらう機能、候補日を複数出して投票してもらう機能、参加の締め切りや人数を決めて出欠を取る機能は、どれも有料の側です。 ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsの会議URLを予定から自動で見つけて参加ボタンを出す機能も有料に含まれます。
一方、他人から届いた招待に返事をするだけの立場なら、これらの上限はほとんど効きません。 支払うかどうかは、会議を「受ける」側か「組む」側かで大きく変わります。 1週間に自分から組んだ会議の件数と、そのうち2人以上を呼んだ件数を数えると、判断の材料が揃います。
支払う前に決めておく3つのこと
金額以外で、契約の前に決めておくと後で困らない点が3つあります。
1つ目は、どこで払うかです。 公式サイトから契約する方法と、Mac App Storeのアプリ内課金で契約する方法があり、請求の管理や解約の手続きをする場所が変わります。 過去には公式サイトからの購入に限った割引が行われたこともあります。
2つ目は、誰の分を払うかです。 家族向けは最大5人までで、各メンバーはそれぞれ自分のFlexibitsアカウントを持ちます。 仕事で使う場合は家族向けの対象外で、Teamプランを1人あたりで契約します。 学生や軍の関係者向けの割引は、証明書類を添えて問い合わせる形で案内されています。
3つ目は、途中で変える可能性です。 個人向けから家族向けやチーム向けへの切り替えはいつでもでき、請求期間の残りに応じて日割りで精算されると公式のよくある質問に書かれています。 まず個人向けの試用で上限に当たる場面を確かめ、必要になった時点で広げる順番にすると、無駄な支払いが出にくくなります。
14日間の試用で数えておく4つの回数
試用期間は、有料の機能を全部触ってみる期間として使うと判断材料が残りません。 試用が終わると有料の機能は手元から消えるので、「便利だった」という印象だけが残り、どの上限に払うのかが決まらないからです。 始める前に、次の4つの回数をメモに書き出しておきます。
- カレンダーの組み合わせを切り替えた回数(2つ目以降のカレンダーセットを使った回数)
- 2週間より先の予定を、別のカレンダーに写したくなった回数
- 2人以上を招待する予定を作った回数
- 移動を挟む予定が入った日数
14日目にこの4つを見て、ゼロに近い項目はその機能に払う理由がないと判断できます。 逆に、2人以上を招待する予定が週に5件を超えるような使い方なら、招待人数の上限は日常的な障害になっています。 年払いの個人向けは1日あたりに直すと約27円です。 記録した回数とこの金額を並べておくと、試用のあとで契約を見直すときにも同じ物差しで判断できます。
移動と作業時間の穴は、料金表の上限とは別の場所にある
料金表を細かく読んでも、1日が回らない原因がそこに書かれているとは限りません。 会議と会議の間に移動を挟む人の場合、詰まりの多くは「移動にかかる時間が予定として画面に出ていない」ことから生まれます。 10時に終わる会議のあと11時に別の場所で次の会議があり、移動に40分かかるなら、実際に使える余白は20分しかありません。 この20分が画面上では空いて見えるため、そこに短い電話や作業が入り、1日の後半が崩れます。
Fantasticalでは移動時間と出発時刻の通知が有料の側に置かれているので、この穴を埋める目的で課金を検討する人は少なくありません。 移動を予定として置く考え方そのものは、移動時間で手順の形にまとめてあります。 話し言葉で予定を入れる操作は予定の入れ方に、Mac用のカレンダーアプリとして備えている機能の全体はできることと使い方に整理しました。
複数のカレンダーアプリの料金や買い切りかどうかは、他のカレンダーとの比較で並べています。 価格の一覧は購入に、支払い方法や試用の扱いといった周辺の疑問はよくある質問にまとめています。 どのアプリを選ぶにしても、先に1週間分の予定を見返し、移動の時間と2人以上を呼んだ会議の件数を数えておくと、どの上限が自分に効くのかがはっきりします。
よくある質問
Fantasticalは無料でどこまで使えますか?
アカウントの追加、話し言葉での予定の入力、タスク、通知、日・週・月・四半期・年の表示は無料で使えます。ただしカレンダーセットは1つ、ミラーリングは2週間先まで、1件の予定に招待できるのは1人まで、天気予報は3日分という上限があります。移動時間やテンプレート、プッシュ同期は有料の側です。
Fantasticalの料金は月いくらですか?
2026年9月に日本から公式の料金ページを表示した時点で、個人向けは月払い1,000円、年払いで月あたり834円です。家族向け(最大5人)は月払い1,500円、年払いで月あたり1,167円、チーム向けは1人あたり月払い1,000円です。Mac App Storeでは個人向けの年額が10,000円で表示されています。
以前より値上がりしたのはいつですか?
公式ブログは2022年11月の告知で、2023年1月3日に料金を改定すると案内していました。保存されている過去の料金ページでは、ドル建ての月払いが4.99ドルから6.99ドルに、年払いの月あたりが3.33ドルから4.75ドルに変わっています。検索で古い金額が出るのは、改定前の記事が残っているためです。
仕事で数人と使う場合は家族プランでよいですか?
家族向けプランは最大5人までで、個人利用に限ると料金ページに明記されています。仕事で使う場合はTeamプランが対象で、1人あたりの料金で契約します。Teamプランにはシングルサインオンと、複数の担当者で空き時間を公開する機能が含まれます。個人向けからの切り替えは日割りで精算されます。