BusyCalの使い方|最初に決めておくことと設定の順番

BusyCalの使い方は、入手する経路を決め、アカウントを追加し、既定のカレンダーを決めてから、文章で予定を入れる「Quick Entry」と、表示を切り替える「Smart Filter」を覚える、という順番で進めると迷いません。 BusyCalはMacの標準の「カレンダー」に登録したアカウントを自動では読み込まないため、iCloudやGoogleのアカウントはBusyCalの中であらためて追加する必要があります。 この点を知らずに始めると、最初の画面に予定が1件も出ずに戸惑うことになります。 この記事では、2026年10月18日に確かめたBusyMacの公式ヘルプと販売ページをもとに、あとから直しにくい設定から順に手順を並べ、入手経路ごとの料金の違い、Todoistとの連携、バックアップの扱いまでを整理します。

手順1:入手する経路を先に決める

BusyCalには入手の経路が3つあり、どこで手に入れたかによって支払いの形と更新の仕方が変わります。 途中で経路を変えると購入をやり直すことになるので、最初に決めておきます。

経路 支払いの形 対応するmacOS
BusyMacの直販 買い切り49.99米ドル、更新は購入から18か月 macOS 12.0以降
Mac App Store 無料でダウンロード、14日間の体験版のあとサブスクリプション macOS 13.5以降
Setapp 月額14.99米ドルからの定額で、ほかのアプリと一緒に使う Setappの条件による

BusyMacの販売ページによると、直販の個人ライセンスは1人で最大5台のMacで使え、購入から18か月の間は機能の追加や不具合の修正を受け取れます。 18か月を過ぎても、最後に更新した版はそのまま使い続けられ、更新を延長するときは20〜40%の割引が受けられると書かれています。 iPhone版は別売りで、App Storeでの買い切り9.99米ドルです。

Mac App StoreのBusyCalのページでは、無料でダウンロードでき、14日間の体験版ですべての機能を試せて、その後はサブスクリプションになると説明されています。 ファミリー共有に対応しているので、家族で使う場合はこちらが向いています。 Setappは月額の定額で多くのアプリが使えるサービスで、BusyCalのSetappのページでは月額14.99米ドルからと表示されていました。

どの経路でも中身はほぼ同じですが、更新の方法が違います。 公式ヘルプでは、App Store版はApp Storeから、直販版はメニューの「Check for Updates」から、Setapp版はSetappのアプリから更新すると案内されています。

手順2:初回の許可と、Macの時計を整える

BusyCalを初めて開くと、セットアップアシスタントが表示され、連絡先、位置情報、リマインダーへのアクセスを順に求められます。 公式のはじめにのヘルプによると、それぞれの使い道は次のとおりです。

  • 連絡先:誕生日の表示、会議の招待、住所の自動補完に使う
  • 位置情報:現在地の天気を表示するために使う
  • リマインダー:タスクを同期して表示するために使う

うっかり飛ばしてしまった場合は、Macの「システム設定」の「プライバシーとセキュリティ」から、あとでBusyCalに許可を与えられます。

もう1つ、Googleのアカウントを追加する前に確かめておくのがMacの時計です。 BusyCalのGoogle連携のヘルプには、Macの時刻が正しくないとGoogleの認証が失敗すると書かれています。 「システム設定」の「一般」から「日付と時刻」を開き、日付と時刻を自動で設定する項目が有効になっているかを見ておきます。

手順3:アカウントをBusyCalの中で追加する

BusyCalは、安全上の理由から、Macの「システム設定」に登録済みのアカウントを自動では読み込みません。 アカウントは、BusyCalのメニューから設定を開き、「Accounts」の画面の左下にある「+」を押して1つずつ追加します。 種類ごとの注意点は次のとおりです。

  • iCloud:Appleの決まりで、外部のアプリからiCloudにつなぐときはApp用パスワードが必要です。先にAppleアカウントの管理画面でApp用パスワードを作っておきます
  • Google:サインインしたあとに許可の一覧が表示されたら、「すべて選択」を押してから進みます。公式ヘルプでは、1つでも外すと同期が動かなくなると強調されています
  • Microsoft 365やExchange:会社のアカウントは、それぞれの種類を選んで追加します
  • Todoist:種類の一覧から「Todoist」を選んで追加します。同時に追加できるTodoistのアカウントは1つだけです

GoogleとiCloudは、同じ種類のアカウントを複数追加できます。 仕事用と個人用のGoogleアカウントを並べて見たい場合は、それぞれを別のアカウントとして追加します。

ここで1つ注意があります。 Macの標準の「カレンダー」で「このMac内」に作ったカレンダーは、BusyCalでは同期も自動の読み込みもできません。 公式ヘルプでは、標準の「カレンダー」から書き出して、BusyCalに読み込む手順が案内されています。 また、「このMac内」のカレンダーはiPhoneとは同期されないので、iPhoneでも見たい予定は最初からiCloudかGoogleのカレンダーに入れておきます。

手順4:既定のカレンダーと入力の書き方を決める

アカウントがつながったら、予定を入れる前に、設定の「General」で予定の既定のカレンダー(Default calendar for Events)を決めます。 タスクの既定のリストは「Tasks」の設定にあります。 文章で予定を入れたとき、カレンダーを指定しなければここで決めたカレンダーに入るので、いちばん多く使うカレンダーにしておきます。

BusyCalで予定を速く入れるには、「Quick Entry」を使います。 本体の窓の左上の「+」を押すか、⌘とOptionとNを押すと入力欄が開き、メニューバーの小窓からは⌘とControlとBで呼び出せます。 公式のQuick Entryのヘルプには、日本語版でも「毎週火曜日 9時」のような繰り返しの書き方が認識されると書かれています。 Appleが日本のMac App Storeで紹介した記事でも、BusyCalは予定とタスクを1か所にまとめて確かめられるアプリとして次のように説明されています。

「BusyCal: Calendar & Reminders」では、iCloud、Google、Outlook、Exchangeなどのカレンダー、「Todoist」やリマインダーアプリのタスク、または近々予定されているビデオ通話へのリンクなど、複数のアプリに散らばっているあなたが注目すべき情報をまとめて確認できます。 出典: apps.apple.com

日常で効く書き方は次の5つです。

  • カレンダーの指定:スラッシュに続けてカレンダー名か、その一部を書く(例:「/work」や「/w」)
  • 予定の長さ:角かっこで長さを書く(例:「[45m]」で45分の予定)
  • 通知:「alarm 15m」のように書くと15分前に通知が付く
  • タスク:文頭に「-」か「todo」を付けるとタスクになり、末尾の「!」の数で優先度が上がる
  • 件名の保護:繰り返しと取り違えられたくない言葉はダブルクォーテーションで囲む

手順5:Smart Filterでカレンダーセットを作る

BusyCalでは、表示するカレンダーの組み合わせを保存する「カレンダーセット」を、「Smart Filter」という仕組みで作ります。 公式のSmart Filterのヘルプに沿った作り方は次のとおりです。

  1. 左のサイドバーで、表示したいカレンダーにだけチェックを入れる
  2. メニューの「Filter」から「New Smart Filter」を選ぶ(⌘とControlとN)
  3. 「Remember calendar set (visible calendars)」を選び、「仕事」などの名前を付けて「OK」を押す

作ったセットは画面上部のフィルタバーに並び、押すだけで切り替わります。 フィルタバーが見えないときは、「表示」のメニューから「Show Filter Bar」を選びます。 Smart Filterはカレンダーの組み合わせだけでなく、タグやキーワードでの絞り込みや、時間帯の設定まで保存できます。 出張が多い人は、出張先の時間帯で表示するセットを1つ作っておくと便利です。

勤務時間だけを表示したいときは、ツールバーの日付の切り替えの隣にある「Working Hours」のボタンを押すと、1日の始まりと終わりの外側が折りたたまれます。 この設定はSmart Filterごとに記憶されるので、「仕事」のセットを選んだときだけ勤務時間の表示にする、という使い方ができます。

手順6:移動時間と、別のカレンダーへのブロックを設定する

場所のある予定が多い人は、移動時間を設定します。 公式ヘルプによると、移動時間の欄は最初は予定の詳細を表示する「Info Panel」に表示されていないことがあり、その場合は設定の「Info Panel」で「Travel Time」を有効にします。 場所を入力するときに候補の一覧から選ぶと、住所が正しく入り、車・徒歩・公共交通機関での所要時間が自動で計算されます。

もう1つ、仕事と私用でカレンダーを分けている人に効くのが、別のカレンダーへのブロックです。 予定をControlキーを押しながらクリックし、「Block on calendar」から写す先のカレンダーを選ぶと、その時間を別のカレンダーにも「予定あり」として載せられます。 「Show as busy」を選ぶと、件名やメモ、場所は写されず、時間だけが載ります。 2026.2.3以降の版では、カレンダーごとに最大3つの規則を作り、条件に合う予定を自動で写すこともできます。

公式ヘルプには、写した予定は元の予定を作ったMacで自動的に更新され、写した側を手で直しても次の更新で上書きされると書かれています。 写した予定を直したいときは、元の予定のほうを直します。

手順7:バックアップの場所と、2台目のMac

BusyCalは、初期の設定で24時間ごとにカレンダーを自動でバックアップし、直近の10回分を残します。 保存の間隔、残す数、保存先は設定の「Backup」で変えられます。 予定を誤って削除したときは、「ファイル」のメニューからバックアップを選んで戻せますが、カレンダーを丸ごと戻すとバックアップのあとに作った予定が失われます。 公式ヘルプでは、戻す前に「このMac内」のカレンダーとして復元し、必要な予定だけを元のカレンダーへドラッグして移す方法が勧められています。

2台目のMacで使い始めるときは、設定の「Accounts」に、別のMacで追加したアカウントの一覧が表示されることがあります。 その場合は「Use Account」を押し、求められたらパスワードを入力し直します。 直販の個人ライセンスなら、同じ登録コードで最大5台まで使えます。

予定を入れる手間をさらに減らす選択肢

BusyCalは、表示の自由度とSmart Filter、別のカレンダーへのブロック、自動のバックアップがそろったカレンダーアプリです。 一方で、Quick Entryの書き方は英語の例が中心で、日本語の例はヘルプにごく一部しか載っていません。 日本語の一文で予定を入れることを重視するなら、ほかのMac用のカレンダーアプリも比べる価値があります。

その一例が、Googleカレンダーと同期するMac用のカレンダーアプリで、「明日15時 商談 @渋谷 zoom 10分前に通知」のような日本語の一文から、日時・場所・会議のリンク・通知を読み取ります。 どのアプリからでも ⌃⌥Space で入力の欄を呼び出せ、移動時間の計算と出発の通知は無料版で使えます。 有料の機能は書類やWebページからの取り込み、予約ページ、複数カレンダーへの同時登録の3つで、買い切りは7,400円(税込)、日本国外からの購入では49米ドルです。 書き方の例は予定の入れ方に、BusyCalを含む他のアプリとの違いは他のカレンダーとの比較に、料金の詳細は購入のページに整理されています。

どのアプリを選ぶ場合も、最初に決めるべきなのは、入手する経路と既定のカレンダーの2つです。 この2つが決まれば、表示や移動時間の設定は使いながら1つずつ追加していけます。

よくある質問

BusyCalは無料で使えますか?

Mac App Storeでは無料でダウンロードでき、14日間の体験版ですべての機能を試せます。その後も使い続けるには、App Storeのサブスクリプションか、BusyMacの直販の買い切り(49.99米ドル)、Setappの定額のどれかが必要です。2026年10月18日時点の公式の販売ページとApp Storeの説明にもとづきます。

Macの「カレンダー」に登録したアカウントが表示されないのはなぜですか?

BusyCalは安全上の理由から、Macの「システム設定」に登録済みのアカウントを自動では読み込みません。BusyCalの設定の「Accounts」で、iCloudやGoogleのアカウントをあらためて追加してください。iCloudはApp用パスワードが必要で、Googleは許可の一覧で「すべて選択」を押してから進みます。

BusyCalでTodoistのタスクを表示できますか?

できます。設定の「Accounts」で「+」を押し、種類の一覧から「Todoist」を選んで追加します。同時に追加できるTodoistのアカウントは1つだけです。同期でエラーが出たときは、公式ヘルプが勧めるとおり、まずBusyCalを最新の版に更新してから試してください。

直販版とApp Store版はどちらを選べばよいですか?

1人で複数のMacを使い、毎月の支払いを避けたいなら直販の買い切りが向いています。個人ライセンスで最大5台まで使え、購入から18か月は更新を受け取れます。家族で使いたい場合や、まず少額で始めたい場合は、ファミリー共有に対応したApp Store版が向いています。

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