デスクトップにカレンダーのショートカットを置く方法と限界
calendar shortcut on desktopという言葉で探しているとき、たいていは同じ小さな詰まりが1日に何度も起きています。カレンダーがウインドウの下に隠れていて、Dockを探すかタブを探すかで数秒使う。1回なら気にならない手間が、1日15回になると「後で見ればいい」に変わり、その日のうちに二重予約が1件通ります。
Macはこの要望の半分を簡単に叶え、もう半分ははっきり断ります。先にこの2つを分けておくと、システム設定の中を無駄に探し回らずに済みます。
この検索語には2つの別々の要望が混ざっている
1つは、目に見えるアイコンが欲しいという要望です。デスクトップに置いてあって、ダブルクリックすればカレンダーが開く。もう1つは、キーの組み合わせが欲しいという要望です。どのアプリを使っていても、手をマウスに移さずにカレンダーを前面に出したい。
どちらも日本語では「ショートカット」と呼ばれますが、Macの中では別々の仕組みで、それぞれ別の制限を持っています。
- アイコンはファイルです。ホームフォルダの中の「デスクトップ」フォルダに置かれるもので、アプリのエイリアス、Webページのリンク、フォルダなど、ファイルとして表せるものは何でも置けます
- キーの組み合わせはシステムの設定です。置き場所は「システム設定」の「キーボード」の中で、後述するとおり見た目より用途が狭くなっています
3つ目に、この検索語を打った人が本当に欲しがっているものがあります。アイコンもキーも「開く」ための道具であって、カレンダーを見えたままにしてはくれません。Appleはアプリの開き方について、デスクトップとは別の場所を勧めています。
Macでアプリを最も速く開く方法は、Dockでアプリのアイコンをクリックすることです。 出典: support.apple.com
この一文は補足ではなく、この記事の結論に直結します。デスクトップは、開いているすべてのウインドウの一番下にある層です。そこに置いたアイコンは、何も重なっていないときだけ届く場所にあり、仕事中のMacでその状態はほとんど発生しません。
標準のカレンダーアプリをデスクトップに置く手順
Finderのウインドウを開き、サイドバーで「アプリケーション」をクリックしてカレンダーを探します。OptionキーとCommandキーを押しながらデスクトップへドラッグすると、エイリアスという小さな参照ファイルが作られ、本体はアプリケーションフォルダに残ります。本体そのものを移動したりコピーしたりすると、ソフトウェア・アップデートが想定している場所から外れるため、この2つのキーを押しながら操作する点だけは外せません。
メニューからでも同じことができます。アプリを選んだ状態で「ファイル」から「エイリアスを作成」を選び、できたエイリアスをデスクトップへ移動します。エイリアスは元のファイルが移動しても追随しますが、単純な複製は追随しません。
Web上のカレンダーが対象なら、置くのはリンクのファイルです。ブラウザのアドレス欄からアドレスをドラッグしてデスクトップに落とすと、小さなリンクファイルが書き出されます。ダブルクリックすると既定のブラウザが開き、そのページが読み込まれます。この記事の中でいちばん手軽ですが、結果もいちばん弱く、そのとき前面にあるブラウザのウインドウの中に、他のタブと並んで開くだけです。
デスクトップのアイコンが使われなくなる理由
画面が埋まった時点で、上の2つのファイルは同じ振る舞いになります。ウインドウの下に沈むということです。
画面を素早く空ける方法はあります。Mission Controlはすべてのウインドウを脇へどけますし、ホットコーナーにその動作を割り当てればポインタを角に振るだけで同じことが起きます。ただし手数の計算は変わりません。デスクトップのアイコンに届くには「デスクトップを出す」と「ダブルクリックする」の2手が要り、Dockのアイコンなら1手です。1回だけならどうでもいい差ですが、この差が数か月続くと、カレンダーを確認する習慣そのものが残るかどうかを決めます。
置き場所を選ぶときの基準は「見た目が整うか」ではなく「他のウインドウに覆われない層にあるか」です。その条件を満たすのはDockとメニューバーで、デスクトップは条件から外れます。
もう1つ、デスクトップに置く方式が長続きしない理由があります。デスクトップは書類の一時置き場としても使われるため、時間が経つとファイルが増え、アイコンが並びの中に埋もれます。置いた直後は目立っていたものが、2週間後には他の20個のファイルと同じ見た目になり、探す対象に変わります。Dockやメニューバーは並ぶ数がそもそも少なく、位置も動かないので、この劣化が起きません。
Webのカレンダーを独立したウインドウにする
ブラウザのタブはカレンダーの置き場所としては不利です。タブは他のタブに押し出されるからで、探す手間はデスクトップと変わりません。Chromeにはページをアプリとしてインストールする機能があり、これを使うとタブ列のない専用のウインドウとDockのアイコンが手に入ります。
手順はChromeのヘルプに書かれているとおりです。対象のサイトを開き、右上の「その他」から「キャスト、保存、共有」を選び、「ページをアプリとしてインストール」を選びます。サイトによっては、アドレスバーの右にインストールのボタンが出ます。インストール後は、アプリ切り替えの一覧にも並び、専用のデスクトップ空間に置くこともでき、ブラウザを再起動しても残ります。
デスクトップのアイコンはその後です。新しいタブで chrome://apps を開き、対象を右クリックして「ショートカットを作成」を選ぶと、どこに置くかを選ぶ画面が出ます。同じ右クリックのメニューには「ログイン時に起動」があり、サインインした時点でウインドウが開いた状態になります。毎朝いちばんにカレンダーを開く使い方なら、この設定は「開く手間を短くする」のではなく「開く手間をなくす」もので、アイコンよりも効きます。
キーの組み合わせでアプリは起動できない
「システム設定」の「キーボード」には「キーボードショートカット」があり、その中の「アプリケーションショートカット」は、いかにもカレンダーに好きなキーを割り当てられそうに見えます。しかしここは用途が違います。
キーボードショートカットは既存のメニューコマンドに対してのみ作成できます。アプリの起動などの一般的な目的のタスクに対してキーボードショートカットを作成することはできません。 出典: support.apple.com
ここで割り当てられるのはメニューの項目だけで、しかも「メニュータイトル」の欄には、アプリに表示されているとおりの文字を、三点リーダーや記号まで含めて正確に入力する必要があります。深い階層に埋まったコマンドを手前に出すには便利ですが、アプリを起動する用途には使えません。
回り道は2つあります。1つはSpotlightで、CommandキーとSpaceキーを押して頭の数文字を打ち、Returnを押すだけです。どのアプリの中からでも使え、設定も要りません。注意点は、Spotlightが何でも探してしまうことで、2文字だと書類や連絡先が先に出ることがあります。3文字から4文字打てばたいてい落ち着きます。
もう1つは「ショートカット」アプリです。アプリを開く動作を1つだけ入れたショートカットを作り、それにキーの組み合わせを割り当てます。ショートカットの実行はキーボードから呼べる仕組みとしてAppleが挙げているもので、同じ設定画面にはメニューバーに常駐させる項目もあります。メニューバーに置いた場合、どのウインドウにも覆われない位置に的が常にある状態になります。
Googleカレンダー側のショートカットキーは初期状態でオフ
Macとは別に、カレンダー側にもキー操作の層があり、こちらは初期状態では無効です。パソコンでGoogleカレンダーを開き、設定を開いて「キーボード ショートカットを有効にする」にチェックを入れ、ページの下にある保存をクリックします。その後で疑問符を打つと、使えるキーの一覧が出ます。
一覧は長く見えますが、日々の操作で使うのは5個から6個です。覚える価値があるのは少数です。dとwとmで日・週・月の表示が切り替わり、tで今日に戻り、cで新しい予定の作成に入り、rで再読み込みします。ただしこれらはカレンダーのタブが入力の対象になっている間だけ効きます。別のタブやアプリに移った瞬間に反応しなくなるため、「開いた後の移動」は速くなっても、「開くまで」は1ミリも短くなりません。デスクトップのアイコンで埋めようとしていたのは、この後者の穴です。
手段ごとの向き不向き
| 手段 | 開くもの | 他のウインドウが開いていても届くか | 準備 |
|---|---|---|---|
| デスクトップのエイリアス | アプリのウインドウ | 届かない。下に隠れる | ドラッグ1回 |
| デスクトップのリンクファイル | 前面のブラウザのタブ | 届かない | ドラッグ1回 |
| アプリ化してDockに置く | 専用のウインドウ | 届く | Chromeで1分 |
| ログイン時に起動 | 専用のウインドウ(開いた状態) | 届く | メニュー1項目 |
| Spotlight | インストール済みのもの全部 | 届く | 不要 |
| ショートカットにキーを割り当て | インストール済みのもの全部 | 届く | 数分 |
表の3列目だけを縦に読むと、デスクトップが候補から落ちます。作業中に実際に機能する選択肢は、Dock、メニューバー、キーボード、あるいは朝から開きっぱなしのウインドウのいずれかにあり、どれもデスクトップではありません。
速く開けても残る問題
開くまでの速さは、大きな服を着た小さな問題です。ここまでの手順を全部やっても、短縮できるのは1回あたり数秒で、1日に換算しても1分に届きません。1日に何度もカレンダーを見るのは、次の会議が何時かを忘れたからではありません。この後の1日がまだ収まっているかどうかが不安だからで、確保したはずの作業時間が残っているか、移動の時間が見込まれているか、電話で口頭で決めた件が書き込まれているか、という不安です。
これらは同じ画面に速くたどり着いても解決しません。効くのは、予定がどれだけ手間なく入るかと、予定と予定の間についてカレンダーが何を知っているかの2点です。入力の手数については予定の入れ方に流れがまとまっていて、口頭で決まった件が書かれないまま消える問題はここに直結します。空いているように見えて実は空いていない時間については移動時間が扱っています。いま使っている道具が合っているのかを確かめたい場合は、他のカレンダーとの比較に、Mac向けの選択肢が入力と表示のどこで分かれるのかが並んでいます。
実際に何を変えるか
順番としては、まずアプリ化して専用のウインドウにし、そのアイコンをDockに置き、デスクトップに作ったエイリアスは消します。ここまでで、この検索語が本当に指していた「届かない」問題は片付き、所要時間は1分ほどです。話し言葉で予定を入れられるかどうかが効いてくるのはその次の段階で、できることでは、開く手間を削った後に残る作業のほうを扱っています。
よくある質問
Macでカレンダーアプリの起動にキーの組み合わせを割り当てられますか?
そのままでは割り当てられません。Appleのキーボードショートカットの設定は既存のメニューコマンド専用で、アプリの起動には使えないと明記されています。回り道として、アプリを開く動作だけを入れたショートカットを「ショートカット」アプリで作り、それにキーを割り当てる方法と、CommandキーとSpaceキーのSpotlightを使う方法があります。
デスクトップのリンクファイルとアプリ化したものは何が違いますか?
リンクファイルは、そのとき前面にあるブラウザのウインドウの中にタブとして開くため、他のタブに紛れます。アプリとしてインストールした場合はタブ列のない専用のウインドウになり、Dockのアイコンとアプリ切り替えの一覧にも並ぶので、ブラウザを触らずに前面へ出せます。
Googleカレンダーのショートカットキーが効きません。原因は何ですか?
初期状態では無効になっています。パソコンで設定を開き、キーボードショートカットを有効にする項目にチェックを入れて保存してください。有効にした後も、カレンダーのタブが選ばれている間だけ効くため、別のタブやアプリに移ると反応しなくなります。
デスクトップに置くのとDockに置くのはどちらがよいですか?
作業中にカレンダーへ戻る用途ならDockです。デスクトップは開いているウインドウのすべての下にある層で、届くまでに画面を空ける操作が1つ増えます。デスクトップのアイコンが役に立つのは画面に何も出ていないときだけで、1日の中ではごく短い時間です。