カレンダーをデスクトップに無料で表示する4つの置き場所

カレンダー デスクトップ 表示 無料で探している人がやりたいことは、たいてい単純です。ウインドウを前面に出さなくても、ブラウザのタブを探さなくても、カレンダーがそこにある状態にしたい。しかもお金はかけたくない。

それが検索になるのは、買ったばかりのMacがその状態に見えないからです。App Storeを開くと月額のアプリが並び、無料と書いてあるものは何ができるのか分かりにくい。実際には標準機能だけで置ける場所が2か所あり、無料アプリを足せる場所がさらに2か所あります。この記事では、その4つの置き場所を比べたうえで、無料でどこまで届き、どこから先が有料の領域なのかを扱います。

置き場所は4つあり、役割が違う

Macでカレンダーを常に見える形にする場所は、デスクトップの壁紙の上、通知センター、メニューバー、開いたままにしたウインドウの4つです。見た目の好みではなく、見るための手数と、載せられる情報量が違います。

  • デスクトップ。面積はいちばん広く、ブラウザやエディタを全画面にすると完全に隠れる。ウインドウを並べて使う人向け
  • 通知センター。どこからでもクリック1回で出せて、他のウインドウに隠されない。常に見えている必要はなく、1日に数回確認する使い方に合う
  • メニューバー。常に見えているが非常に狭い。来週の火曜が何日か、次の予定は何時か、という範囲で終わる
  • 開いたままのウインドウ。載る情報はいちばん多く、場所も取る。外部ディスプレイがあるなら有力で、ノート1枚では最初に隠れる

4つめには先に知っておくべき制約があります。macOSには、任意のウインドウを常に最前面に固定する共通の設定がありません。開いたままにしても、次に操作したウインドウの後ろへ回ります。無料で回避する手は、カレンダー専用の操作スペースを1つ用意する、画面の一部をタイル配置で占有させる、外部ディスプレイに置く、の3つです。いずれも全画面のビデオ会議には勝てません。

選び方の目安は、確認する回数です。1日に数回で足りるなら通知センター、作業中も視界の端に置きたいならメニューバー、週の形を何度も見るならウインドウになります。ここを決めずに全部入れると、同じ情報が3か所に出て、どれも中途半端に見る状態になります。

標準機能だけで置ける2か所

ここで足りる人がかなりいます。どちらもmacOSに入っていて、追加の費用はかかりません。

まずデスクトップです。壁紙をControlキーを押しながらクリックしてウィジェットを編集を選ぶと、ウィジェットの一覧が出ます。クリックすれば自動で配置され、ドラッグすれば好きな位置に置けます。カレンダーのウィジェットはサイズを選べて、大きいものを選ぶとその日の予定が並びます。画面の右側に置いておくと、多くのウインドウ配置と干渉しません。

もう1つが通知センターです。メニューバーの日付と時刻をクリックするか、トラックパッドの右端から2本指で左へスワイプすると開きます。同じようにウィジェットを編集からカレンダーを追加できます。こちらは全画面のウインドウに隠されないので、確実さではデスクトップより上です。

ついでに時計そのものも調整しておくとよい場所です。システム設定のコントロールセンターにある時計オプションで、曜日と日付を時刻の横に出せます。日付を確かめたいだけの用事は、これだけで半分ほど片づきます。

実はもう1つ、無料のカレンダーアプリが入っている

見落とされやすいのですが、macOSには最初からカレンダーアプリが入っていて、費用はかかりません。有料アプリの隣に並べると地味に見えるものの、週や月をまるごとリサイズできるウインドウで見る、という無料の置き場所には無い仕事をします。

そしてこちらのほうが重要なのですが、このアプリが他の全部の供給元になっています。ウィジェットも通知センターもメニューバーの常駐ツールも、macOSが管理しているカレンダーの記録を読みに行きます。その記録は、システムにアカウントを追加したときに埋まります。1か所にアカウントを入れれば、残りの置き場所すべてに一度に反映される、という構造です。

アカウントの追加はメニューのカレンダーからアカウントを追加を選び、提供元を選んで案内に従うだけです。Google、iCloud、Exchange、一般的なCalDAVが並びます。リンクから購読するカレンダーを足すOption+Command+S、表示が古いときに再取得させるCommand+Rも、この時点で覚えておくと後が楽になります。

購読の機能も、無料でできることの幅を広げます。日本の祝日、学校や自治体が公開している日程、チームが共有している時間割は、リンクを1本追加するだけで自分のカレンダーに重なります。追加した購読カレンダーもmacOSの記録に入るので、ウィジェットにもメニューバーのツールにも同時に出ます。表示が多すぎると感じたら、カレンダーごとにチェックを外して隠せば済み、購読を解除する必要はありません。

この構造を知っておくと、無料構成でいちばん多い失敗を避けられます。無料のメニューバーツールを入れたのに月表示が空のまま、というやつです。多くの場合ツールは正常で、Googleカレンダーをブラウザでしか開いていないためmacOS側にアカウントが1件も無いだけです。アカウントを1回追加すれば、ウィジェットも常駐ツールも通知センターも同時に直ります。

メニューバーの無料ツール

標準のウィジェットで足りないときの次の一手がメニューバーで、長く使われている無料の選択肢があります。Itsycalは自分自身を次のように説明しています。

Itsycal is a tiny menu bar calendar. 出典: mowglii.com

対応はmacOS 11以降で、ライセンスはMITです。ソースが公開されていて、後から有料の段が出てくる作りにはなっていません。公開されている機能は、Macのカレンダーアプリとの連携、予定の作成と表示、ビデオ会議への参加、ISO週番号、システム時計の置き換え、ダークモード、最大2か月の同時表示までです。

構造上の注意は前の節に書いたとおりで、このツールは自前のアカウントを持ちません。macOS側に何も入っていなければ、正しく動いていても空のまま表示されます。

そして、カレンダーアプリの代わりにはなりません。1週間を組み直す、2つの候補日を見比べる、共有された予定が重なっていないか確かめる。どれも全体の形を見る作業で、幅300ピクセルほどのドロップダウンでは形が見えません。

無料のカレンダーアプリを足す場合

4つめの置き場所であるウインドウにも、無料の選択肢があります。Notion CalendarはmacOS向けに無料でダウンロードでき、既存のカレンダーのアカウントを繋げます。メニューバーから会議に入る機能があり、日本語を含む12言語に対応していて、空き時間を送る予約リンクの機能も持ちます。

引き換えになるのは、大きな製品の一部として無料で出ているもの全般に共通する点です。ワークスペースの製品と並べて使う前提で作られているため、進む方向はそちらの都合で決まります。今の使い勝手を否定する話ではなく、恒久だと決めつけずに時々確かめておく、という程度の話です。無料の段はどの製品でも同じ扱いで見ておくのが無難です。

ブラウザのタブはデスクトップ表示の代わりにならない

Googleカレンダーをウインドウで開きっぱなしにすれば済む、と考える人も多いはずです。そこには2つの壁があります。

1つは、インストールするアプリが存在しないことです。パソコンにダウンロードしてインストールすることはできない、とヘルプに明記されています。ブラウザのタブを固定するのがいちばん近い形になりますが、他のタブと同じウインドウを取り合います。

もう1つがオフラインの範囲です。

インターネットに接続していなくても、次のことができます。Chrome ブラウザで Google カレンダーを開く。過去 4 週間または今日以降のカレンダーと予定を表示する。 出典: support.google.com

ここから3つの制約が出てきます。対象はChromeなので、SafariやFirefoxを使っている人はオフラインで何も見られません。閲覧だけで、予定の作成と編集、ゲストへのメール送信、タスクへのアクセスはオフライン時に行えません。そしてブラウザのキャッシュに置かれているため、キャッシュに保存された画像とファイルを削除するとオフラインの機能が無効になり、設定し直しになります。

有料版が何にお金を取っているのか

無料でどこまで足りるかを判断するには、有料側の値段を知っておくのが早道です。Mac向けの主要な2つは価格を公開しています。

選択肢 費用 条件
macOSのウィジェットと通知センター 無料 システムに同梱
macOS標準のカレンダー 無料 システムに同梱
Itsycal 無料 MITライセンス、macOS 11以降
Notion Calendar 無料 macOS版あり、12言語
Fantastical の無料の段 0円、期限なし カレンダー本体と既存アカウントの接続
Fantastical Individual 年払いで月834円 14日間の無料試用
BusyCal 49.99ドルの買い切り 14日間の無料試用、macOS 12.0以降

この表で目を引くところが2つあります。1つは、期限のない無料の段を用意している有料アプリがあることで、試すだけなら費用が発生しません。もう1つは、買い切りの選択肢が残っていることです。同じ道具を数年使うつもりなら、月額との計算が変わってきます。

試用期間の使い方にも向き不向きがあります。14日あれば、機能を見て回るのではなく、実際の2週間をもう一度再現できます。同じ予定を入れるのに手数が減るか、確認の回数が減るかを見るほうが、設定画面を眺めるより判断がつきます。どのカレンダーも設定画面では優秀に見えるからです。

有料側がお金を取っているのは表示ではありません。入力の速さ、話し言葉の解釈、予約リンク、招待の扱いといった部分です。話し言葉と音声で予定を入れられるかどうかは、まさにこの領域にあります。無料の置き場所はカレンダーを見せることが得意で、有料の道具は入れることで競っている、というのが実際の線引きです。条件は購入に、選択肢どうしの違いは他のカレンダーとの比較に整理されています。

まず無料の構成で1週間使う

順序としては、メニューバーの時計に曜日と日付を出し、通知センターにカレンダーのウィジェットを入れて、それだけで1週間過ごすのが確実です。費用はかからず、探していたものが本当に表示だったのかがその1週間で分かります。

うまくいったなら、答えは設定であってアプリではありませんでした。うまくいかなかったなら、どこで詰まったかを見ます。全体の形が見たいのならメニューバーの常駐ツールかウインドウへ進みます。そもそも予定がカレンダーに入っていなかったのなら、直す場所は表示ではなく入力で、そちらは予定の入れ方で扱っています。

よくある質問

Macのデスクトップに無料でカレンダーを置けますか?

置けます。壁紙をControlキーを押しながらクリックしてウィジェットを編集を選び、カレンダーのウィジェットを追加してください。クリックで自動配置、ドラッグで位置の指定ができ、費用はかかりません。制約は、全画面のウインドウを開くとデスクトップごと隠れるため、デスクトップが見えているときだけ見える点です。

メニューバーに常駐する無料のカレンダーはありますか?

Itsycalが無料で、MITライセンスの公開ソフトです。対応はmacOS 11以降で、macOSが把握しているカレンダーから月表示とその日の予定を出し、システム時計の置き換えやビデオ会議への参加にも対応します。自前のアカウントは持たないので、先にmacOS側へアカウントを入れておく必要があります。

無料の常駐ツールを入れたのに予定が1件も出ません。

原因は2つのどちらかであることがほとんどです。1つはカレンダーへのアクセス許可を断っている場合で、システム設定のプライバシーとセキュリティで出し直せます。もう1つは、ブラウザでしかカレンダーを開いていないためmacOSにアカウントが登録されていない場合です。読み取る記録が無ければ、正常でも空のままになります。

GoogleカレンダーをMacにインストールできますか?

できません。パソコンにダウンロードしてインストールすることはできないとヘルプに明記されており、代わりにオフラインでの利用が用意されています。オフラインはChromeでの閲覧のみで、過去4週間と今日以降が対象、予定の作成や編集はできません。キャッシュを削除すると無効になり、設定し直しになります。

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