Googleカレンダーのダークモード|設定場所と引き換え

Mac側はとっくに暗くしてあります。システムも、エディタも、ターミナルも、チャットも黒い画面で統一されている。そこへカレンダーのタブを前に出した瞬間だけ画面が真っ白になる、という状態が dark mode google calendar と検索する理由です。

長いあいだ、この検索に対する正直な答えは「標準では用意されていないので拡張機能を入れるしかない」でした。その答えは現在では古くなっています。切り替えはパソコン版に標準で入っていて、しかも紹介記事があまり触れない引き換えが1つあります。

古い情報が今も多く出てくる点は、先に知っておくと時間を節約できます。機能が入る前に書かれたページは、拡張機能かブラウザの設定変更を勧めていて、その但し書きは冒頭に書かれていません。手順の1行目が「Googleカレンダーの外へ出る」ものは、古い状況を説明しています。いまの答えはタブの外に出ません。

切り替えは「デザイン」の小さな窓の中にある

パソコンのGoogleカレンダーには専用のテーマの設定があり、置き場所は項目がずらりと並ぶ設定ページではありません。右上の設定アイコンから開く、独立した小さな窓です。

パソコンで Google カレンダー を開きます。右上の設定アイコン [ デザイン ] をクリックします。[デザイン] ウィンドウで [ ダークモード ] を選択します。変更を適用するには、[ 完了 ] をクリックします。 出典: support.google.com

この手順から読み取れることが3つあります。

  • 設定はログイン中のアカウントに紐づきます。ブラウザではなくアカウントに付くので、別のパソコンで同じアカウントにログインしても同じ見た目になります
  • カレンダー単体の設定です。ここを暗くしても、他のGoogleのサービスの見た目は変わりません
  • 最後の「完了」は飾りではありません。窓の中はプレビューなので、別の方法で閉じると選択が反映されないことがあります

窓の中の選択肢はダークモードだけではありません。ライトモードと並んで「デバイスのデフォルト」があり、これは判断をパソコン側に委ねる選択です。この3つ目が何を意味するのかは後述します。

ダークモードにすると使えなくなる設定がある

背景を暗くすると、別の設定が使えなくなります。Googleはこの引き換えをヒントの1行で示しています。

背景が [ライトモード] に設定されている場合は、色セットを変更できます。背景が [ダークモード] または [デバイスのデフォルト] に設定されている場合、色セットを変更することはできません。 出典: support.google.com

色設定というのは、予定のブロックの文字色を白にする「モダン」と、黒にする「クラシック」の選択です。地味な項目に見えますが、予定が詰まった週の読みやすさを決めているのはここです。予定の塗りの色と、その上に載る文字の対比を決める設定だからです。

これがGoogleカレンダーのダークモードの実際のコストです。明るさの問題ではなく、予定の色に対して文字がどう見えるかを調整する手段を1つ手放すことになります。淡い色のカレンダーがモダンでは読みにくいという理由で意識的にクラシックを選んでいた人は、ダークモードに切り替えた時点でその選択を返上することになります。

切り替える前に確かめる方法があります。いちばん予定が詰まっている週を開き、色が近い予定を2件か3件見つけておいて、ダークモードにしてから同じ週をもう一度見ます。白い背景では気にならなかった淡い色のカレンダーは、暗い背景では輪郭が弱くなりがちで、朝は見分けられていた2件がひと目では同じに見えることがあります。その場合の対処はダークモードをやめることではありません。片方のカレンダーに離れた色を割り当て直すことで、この変更はテーマを切り替えても残り、ライトモードでの見え方も同時に良くなります。

表示間隔のほうは残る

同じ「デザイン」の窓には表示間隔の設定があり、こちらは暗くしても使えます。選択肢は3つです。

  • レスポンシブ: 画面に合わせて拡大縮小し、大きなモニターでは予定が大きく表示されます
  • 標準: 画面サイズに関係なく、従来の間隔を保ちます
  • 最小: 間隔を詰めて、一度に多くの予定を表示します

外付けの大きなディスプレイでは、レスポンシブとダークモードの組み合わせと、最小とライトモードの組み合わせでは読む体験がまったく別物になります。片方だけを触るのではなく、2つをセットで決めるほうが早く落ち着きます。

なお、この2つの設定にはプラットフォームの制限があります。

重要: これらの設定は、パソコンで Google カレンダーを使用する場合にのみ利用できます。 出典: support.google.com

スマートフォンで同じ項目を探しても見つからないのは、そもそも用意されていないためです。

表示間隔を先に決めておくと、色設定の話も判断しやすくなります。最小にすると1件あたりの高さが下がり、予定名に使える面積が減るため、文字色と塗りの対比がより効いてきます。逆にレスポンシブで1件が大きく表示されるなら、多少対比が弱くても読めます。暗くするかどうかを単独で決めず、この間隔とセットで見てください。

「デバイスのデフォルト」を選んだときにMacが決めること

デバイスのデフォルトを選ぶと、テーマの判断はmacOS側に移ります。Macの「システム設定」の「外観」にも「自動」「ライト」「ダーク」の3択があり、ライトとダークは固定です。問題は「自動」で、多くの人が思っている動きとは違います。

「自動」では、設定したNight Shiftのスケジュールに応じて外観がライトからダークに切り替わります。 出典: support.apple.com

つまり自動は独立した日没タイマーではなく、Night Shiftの設定に連動しています。目の疲れ対策でNight Shiftを自分でカスタム設定した人は、その時点でカレンダーが暗くなる時刻も決めていたことになります。

もう1つ、検索を増やしている癖があります。Appleは、自動ではMacが1分以上待機状態になるまで外観が切り替わらないと書いています。切り替わる時刻をまたいで作業し続けていると、見ているあいだは何も起きません。設定が壊れているように見えますが、意図された動きです。席を立ってコーヒーを入れて戻ると切り替わっています。

手早く切り替えたいときはコントロールセンターにトグルがあり、「ディスプレイ」の中からダークモードのオンとオフを切り替えられます。夜は暗く、昼のプレゼンの前だけ明るく、という使い分けはここが最短です。

設定 場所 効く範囲
カレンダーのテーマ Googleカレンダーの設定アイコンからデザイン ブラウザ内のカレンダー。アカウントに紐づく
色設定と表示間隔 同じデザインの窓 予定の文字色と間隔。パソコン限定
システムの外観 システム設定の外観 メニューバー、Dock、ウインドウ、内蔵アプリ
自動切り替えの時刻 Night Shiftのスケジュール 待機1分後に切り替わる

スマートフォンは3通りに分かれる

同じGoogleカレンダーでも、暗くする仕組みはプラットフォームごとに別です。掲示板で見つけた手順が自分の画面と合わないのは、たいていこれが理由です。

Androidにはアプリ自身のテーマ設定があります。アプリを開いてメニューから設定を開き、「全般」の中の「テーマ」で「ダーク」を選びます。システムとは独立して決められます。

Androidのウィジェットはさらに別の規則で動きます。Android 10以降では、システム側でバッテリーセーバーまたはダークモードが有効なら、ウィジェットとカレンダーが自動的にダークに切り替わるとされています。一方でAndroid 9以前の端末では、ウィジェットは常にライトモードで表示されます。古い端末でウィジェットだけ白いままなのは、設定の失敗ではありません。

iPhoneとiPadには、カレンダーの中にテーマの設定そのものがありません。デバイスの設定に従うため、変更はシステム側で行い、すべてのアプリが一緒に動きます。GoogleはiOS 13以降で使えると記載しています。

ここで押さえておきたいのは、Macでカレンダーを暗くしても、スマートフォン側については何も決まらないということです。別々の場所で別々に決める設定であり、Web側のアカウント設定はどちらのアプリにも届きません。

ブラウザ側で暗くする方法がカレンダーで裏目に出る理由

標準の設定が用意される前は、ページの色を反転させたり書き換えたりする拡張機能を使うのが定番でした。黒い文字と白い背景だけのページなら、この方法でも十分に機能します。

カレンダーはその方法にとって最悪の相手です。理由は1つで、カレンダーでは色が情報だからです。予定の塗りの色は、取引先との打ち合わせなのか、私用の予定なのか、集中して作業する時間なのかを、文字を読まずにひと目で区別するための手がかりです。自動で反転する仕組みはそれを知らないので、装飾として扱って書き換えます。その結果、意識して離してあった2つのカレンダーが、似たような濁った色に寄ることがあります。

共有の場面でも困ります。カレンダーのスクリーンショットはメッセージや資料に貼られる機会が多く、反転した状態で撮った画像は、書き換わった色のまま相手に渡ります。受け取った側の画面の色と一致しないため、ひと目で伝わるはずの参照が、確認の手間に変わります。

さらに、汎用の反転はどうしても当て推量になります。メニューやダイアログはおおむね合っても、印刷用の表示や色の選択画面など、反転してほしくない場所まで巻き込むことがあります。標準のテーマが用意され、どの色が中身なのかをカレンダー側が理解している以上、上から拡張機能を重ねると、改善よりも取り合いになりがちです。標準の設定を評価する前に、残っている拡張機能を切っておくのが順番です。

暗くしても升目の中身は変わらない

ダークモードは快適さの調整です。夜に白い板が目に飛び込む衝撃は減りますし、長時間モニターの前に座っていられるようにもなります。ただし、カレンダーが何を伝えてくるかは変わりません。この検索が1日の終わりに行われることが多いのを踏まえると、本当の不満は明るさではなく1週間の中身にある場合があります。

1日を読める状態にするのは、色ではなく中身と間隔です。決まったその場で予定が書き込まれるかどうかは予定の入れ方の話で、予定と予定の間が移動を織り込んでいるかどうかは移動時間の話です。暗くて密度が高くて内容が欠けているカレンダーは、やはり欠けたままです。

ブラウザのタブがこれらの置き場所として妥当かどうかを考えるなら、他のカレンダーとの比較に、ここまでの設定を一切触らずにシステムの外観へ自動的に追従する形との違いが並んでいます。

実際に何を変えるか

まず「デザイン」でダークモードを選んで「完了」を押し、代役をしていた拡張機能があれば切ります。そのうえで、良くなったと判断する前に色設定の見え方を確かめてください。ダークモードにした時点で、その調整の手段はなくなっています。話し言葉と音声で予定を入れられるかどうかを含め、見た目より先に効く部分はできることにまとまっています。

よくある質問

パソコンのGoogleカレンダーにダークモードはありますか?

あります。パソコンでGoogleカレンダーを開き、右上の設定アイコンから「デザイン」を選び、ダークモードを選んで「完了」をクリックします。設定はブラウザではなくログイン中のアカウントに紐づくため、別のパソコンで同じアカウントを使っても同じ見た目になります。

ダークモードにしたら色設定が変更できなくなりました。故障ですか?

仕様です。背景がダークモードまたはデバイスのデフォルトのときは色設定を変更できず、ライトモードのときだけ選べます。色設定は予定の文字を白にするか黒にするかの選択なので、予定が詰まった週の読みやすさを確認してから切り替えを決めるのが安全です。

Macの外観を「自動」にしても切り替わりません。原因は何ですか?

おそらく2つとも正常な動きです。自動は独立したタイマーではなくNight Shiftのスケジュールに連動しているため、切り替わる時刻はそちらの設定で決まります。加えて、Macが1分以上待機状態にならないと切り替わらないため、作業を続けているあいだは何も起きないように見えます。

スマートフォン側も一緒に暗くなりますか?

なりません。Webの設定はアプリには届かず、Androidはアプリの設定の「全般」にある「テーマ」で個別に指定し、iPhoneとiPadはアプリ内に設定がなくデバイスのダークモードに従います。3つは別々の場所で決める設定だと考えてください。

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