予定の色分けがうまくいかないとき|確かめる順番

Googleカレンダーで付けた色がMacでは出てこない、iPhoneとパソコンで同じ予定の色が違う、同僚に「赤は動かせない予定」と伝えたのに通じていない。 予定の色分けの不具合は、見た目が似ていても原因が別々の場所にあります。 この記事では、症状を並べて当てずっぽうに設定を触るのではなく、確かめる順番を5段階に分けて、どこで色がずれているのかを特定できるようにします。

色の不具合は「付けた場所」と「見ている場所」のずれから始まる

予定の色は、1か所に保存される情報ではありません。 サービスによって、色を持てる単位そのものが違います。

  • Googleカレンダーは、カレンダー全体の色と、予定1件ごとの色の2つを持てる
  • Macの標準カレンダーは、カレンダー全体の色だけを持つ
  • Outlookは、予定に「分類」を付け、その分類に色が結び付いている

この3つを1台のMacやiPhoneで重ねて見ると、ある場所で付けた色が、別の場所では受け取る先を持たないことが起きます。 設定を何度やり直しても色が出てこない場合、操作の誤りではなく、受け取る側に色をしまう欄がないことが原因になっていることがあります。

Macの標準カレンダーについて、Appleのサポートページは色の単位をはっきり書いています。

カレンダーのカラーを変更すると、そのカレンダーのすべての予定のカラーが変更されます。 出典: support.apple.com

同じページには、予定を別の色にしたい場合は、カレンダー全体の色を変えるか、別の色のカレンダーへ予定を移すよう書かれています。 つまり、Macの標準カレンダーには「この1件だけ赤」という情報を置く場所がありません。 ここを知らないまま設定を探し回ると、存在しない項目を探して時間を使うことになります。 以下の順番は、この「保存される場所」の違いを前提に組んでいます。

確かめる順番1:その色は予定に付けたのか、カレンダーに付けたのか

最初に確かめるのは、色を付けた単位です。 同じ赤でも、カレンダー全体を赤にしたのか、1件の予定だけを赤にしたのかで、その後の挙動がまったく変わります。

Googleカレンダーをパソコンのブラウザで開き、赤く見えている予定をクリックします。 予定の詳細に表示されるカレンダー名の横の色と、予定そのものの色を見比べてください。 この2つが同じなら、色はカレンダー全体に付いています。 違うなら、その予定だけに個別の色が付いています。

見分けた結果によって、次に疑う場所が変わります。

  • カレンダー全体の色だった場合:Macの標準カレンダーでもカレンダー単位の色として表示できるので、次は順番2の「どの画面で見ているか」に進む
  • 予定1件ごとの色だった場合:Macの標準カレンダーではその色を表示する欄がないため、Macで同じ色を出すことはできない

予定1件ごとの色をMacでも見分けたいなら、方法は1つです。 その種類の予定だけを入れる別のカレンダーを作り、そのカレンダーに色を付けます。 たとえば「取引先との打ち合わせ」を赤で見分けていたなら、Googleカレンダー側に「取引先」というカレンダーを作り、該当する予定をそこへ移します。 移した予定はGoogleカレンダーでもMacでも同じカレンダーの色で表示されます。

「スマートフォンのGoogleカレンダーでは色が付いているのに、Macでは全部同じ色」という症状は、まずこの順番1で個別の色かどうかを確かめると切り分けが早く済みます。

確かめる順番2:色を付けた画面と、見ている画面は同じか

順番1で「カレンダー全体の色」だと分かったのに、別の端末で色が違う場合は、色を付けたアプリと見ているアプリの組み合わせを確かめます。

カレンダーの色は、予定の中身とは別の「表示の設定」として扱われることがあります。 Googleカレンダーのブラウザ版で付けたカレンダーの色と、MacやiPhoneの標準カレンダーに同じアカウントを追加したときの色は、それぞれのアプリで決まることがあり、一致するとは限りません。 確かめ方は単純で、ブラウザ版で色を変え、数分待ってからMacの標準カレンダーで「表示」メニューの更新を行い、変わるかどうかを見ます。 変わらないなら、その組み合わせでは色が引き継がれないと判断し、Mac側でも同じ色を手で合わせます。

Outlookを使っている場合は、もう1つ確かめる点があります。 Microsoftのサポートページは、Outlook for MacでGoogleアカウントを同期したときの既知の問題として、分類(カテゴリ)に対応していないことを挙げています。 Microsoft 365のアカウントの予定では分類の色で見分けられていても、Outlookに追加したGoogleアカウントの予定には、同じやり方で色を持たせることができません。 仕事はMicrosoft 365、私用はGoogleという組み合わせで、私用の予定にだけ色が付かないと感じたら、この制限に当たっていないかを先に確かめてください。 詳しい条件はMicrosoftの既知の問題の一覧に載っています。

この段階で原因が見つかった場合、直すべきは設定ではなく運用です。 「色を付けるのはどのアプリか」を1つに決め、他の端末ではその色に合わせるだけにすると、ずれは起きにくくなります。

確かめる順番3:その色は自分の画面だけのものか

自分の画面では正しく色が出ているのに、相手には伝わっていない場合は、色が誰の画面に保存されているかを確かめます。

Googleカレンダーで共有されたカレンダーを追加すると、そのカレンダーの色は追加した人がそれぞれ選びます。 持ち主が赤にしていても、共有を受けた同僚の画面では青のまま、ということは普通に起きます。 招待を受けた予定に自分で色を付けた場合も、変わるのは自分のカレンダーに入っている予定の見え方で、主催者や他の参加者の画面は変わりません。

仕事用のアカウントで使えるラベルは、この点で扱いが違います。 Googleカレンダーのヘルプによると、予定に付けたラベルは本人と、カレンダーに対して「変更および共有の管理権限」または「予定の変更権限」を持つ人に見えます。 ラベルは200個まで作れると案内されています。 アシスタントや同僚に編集権限を渡している場合、ラベル名が相手にも読めると考えて名前を付けてください。 ラベルを時間の集計(Time Insights)で見るには、パソコンで使うことと、仕事用または学校用のアカウントであることが条件として挙げられています。 個人のGoogleアカウントでラベルの項目が見当たらない場合は、設定の誤りではなく、この条件に当たっていると考えられます。 条件の詳細はGoogleカレンダーのラベルの説明にあります。

相手に届けたい区別が「動かせない予定」「仮押さえ」のような状態なら、色ではなく文字で持たせるのが確実です。 予定名の先頭に「【確定】」「【仮】」のような2文字程度の印を付けると、どのアプリ、どの端末でも同じように読めます。

確かめる順番4:色を選ぶ項目そのものが見つからないとき

色がずれるのではなく、色を変える項目が画面に出てこない場合は、次の3点を確かめます。

1つ目は、使っている端末です。 Googleカレンダーの色の組み合わせ(色のセット)や表示の密度を切り替える設定について、Googleのヘルプはパソコンで使う場合にだけ利用できると書いています。 スマートフォンのアプリで同じ設定を探しても見つかりません。

2つ目は、背景の設定です。 同じヘルプには、色のセットを変えるには背景を「ライト」にしておく必要があると書かれています。 色のセットは「モダン(白い文字)」と「クラシック(黒い文字)」の2種類です。 ダークの背景で使っていると、この項目が選べません。 詳しくは色のセットと表示密度の説明を確認してください。

3つ目は、色を変えられないカレンダーかどうかです。 Macの標準カレンダーでは、誕生日カレンダーや「Siriからの提案」のカレンダーなど、一部のカレンダーは色を変更できないとAppleのサポートページに書かれています。 Exchangeの一部のカレンダーは名前の変更にも制限があります。 こうしたカレンダーは、自分で色を管理するカレンダーとは別物として扱い、色分けの仕組みに組み込まない方が混乱が減ります。

確かめる順番5:色は届いているのに見分けられないとき

最後に確かめるのは、色は正しく表示されているのに、見分けられないという不具合です。 設定の問題ではないため、ほかの4段階を確かめ終えてから気付くことが多い種類です。

よくある原因は3つあります。

  • 似た色が並んでいる:赤と朱色、青と水色のように近い色を別の意味に使っていると、週表示で予定が細くなったときに区別がつかない
  • 背景と表示方法が変わった:ライトとダークを切り替えたり、Googleカレンダーの色のセットを変えたりすると、同じ色でも濃さや文字の色が変わり、以前の見分け方が効かなくなる
  • 色覚や画面の条件:画面共有中のビデオ会議、屋外でのノートパソコン、色の見え方の個人差によって、区別が消えることがある

対処は、色を増やすことではなく減らすことです。 意味を持たせる色を3色程度に絞り、残りはすべて同じ色にすると、目立たせたい予定だけが浮き上がります。 macOSの「アクセシビリティ」には、色のフィルタやコントラストを上げる設定もあるので、色の見え方に不安がある場合はあわせて確認してください。 それでも見分けにくい区別は、順番3と同じく予定名の文字に移します。

症状から確かめる場所を引く早見表

ここまでの5段階を、よく出る症状から逆に引けるようにまとめます。

症状 最初に確かめる順番 直す場所
Googleで付けた色がMacの標準カレンダーで出ない 順番1 種類ごとに別のカレンダーを作り、カレンダーに色を付ける
パソコンとスマートフォンで同じカレンダーの色が違う 順番2 色を決めるアプリを1つにし、他の端末は手で合わせる
Outlookの分類の色がGoogleアカウント側で消える 順番2 分類ではなくカレンダーか予定名で区別する
自分では赤なのに同僚の画面では違う色 順番3 伝えたい区別を予定名の先頭の文字に移す
色のセットを変える項目が見つからない 順番4 パソコンで開き、背景をライトにする
誕生日カレンダーの色が変えられない 順番4 色分けの対象から外す
色は出ているのに一目で区別できない 順番5 意味を持つ色を減らす

表の左列で当てはまる行が複数ある場合は、上の行から順に片付けてください。 上の行ほど、仕組みそのものに原因があり、後から設定を変えても直らない種類の不具合です。

色の不具合を直しても予定が回らないときに見る場所

色分けの不具合を1つずつ解消しても、1日の予定が崩れる感覚が残ることがあります。 その場合、原因は色ではなく、画面に出ていない時間にあります。

よくあるのは移動です。 10時に終わる会議のあと、11時に別の場所で次の予定があり、移動に40分かかるなら、実際に使える余白は20分です。 色をどれだけ整えても、この20分が空いて見える限り、そこへ別の作業が入ります。 移動を予定と同じように画面へ置く考え方は、移動時間で手順の形にまとめています。

もう1つは、予定そのものが入っていないことです。 色や予定名の印を決めても、入力に手間がかかると、忙しい週ほど予定が書かれなくなります。 話し言葉のまま予定を入れる操作は予定の入れ方に、Mac用のカレンダーアプリとして備えている機能の全体はできること使い方に整理しています。

複数のカレンダーアプリで色の扱いや入力の仕方がどう違うかは、他のカレンダーとの比較で並べています。 価格は購入に、同期や対応アカウントに関する疑問はよくある質問にまとめました。 まずは、いま見分けにくくなっている色を1つ選び、その色が予定単位かカレンダー単位かを確かめるところから始めると、どの順番の不具合なのかが決まります。

よくある質問

Googleカレンダーで付けた予定の色がMacのカレンダーに出ないのはなぜですか?

Macの標準カレンダーは、色をカレンダー全体の単位でしか持たないためです。Googleカレンダーで1件ずつ付けた色は、Mac側に受け取る欄がありません。Macでも見分けたい場合は、種類ごとにGoogleカレンダー側で別のカレンダーを作り、予定をそこへ移してカレンダーに色を付けてください。

自分で付けた色は、共有している相手にも見えますか?

共有したカレンダーの色は、追加した人がそれぞれ選ぶため、自分が赤にしても相手の画面では別の色のことがあります。招待された予定に付けた色も、変わるのは自分の画面だけです。相手に伝えたい区別は、予定名の先頭に短い印を付けて文字で持たせると、どの端末でも同じように読めます。

Googleカレンダーで色のセットを変える項目が見つかりません。どこにありますか?

Googleのヘルプによると、色のセットや表示密度の設定はパソコンで使う場合にだけ利用でき、変更するには背景を「ライト」にしておく必要があります。スマートフォンのアプリやダークの背景では選べません。パソコンのブラウザで設定の表示に関する項目を開いてください。

Outlookの分類の色がGoogleアカウント側に反映されません。設定で直せますか?

Microsoftのサポートページは、Outlook for MacでGoogleアカウントを同期する場合、分類に対応していないことを既知の問題として挙げています。設定を変えても反映されないので、その区別は分類ではなく、別のカレンダーに分けるか予定名の先頭の文字で持たせる方法に移すのが確実です。

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