予定の色分けの料金|無料でできる範囲と有料になる境目

予定の色分けにお金をかけるかどうか迷ったとき、最初に押さえておきたいのは、色を付けること自体は主要な標準カレンダーで無料だという事実です。 お金がかかるのは、予定ごとに色を変えたい、色に意味のある名前を付けたい、別の端末でも同じ色を保ちたい、といった一歩先の要望に対してです。 ここでは予定の色分けの料金を、無料でできる範囲と有料になる境目に分けて、公式の案内と価格表をもとに整理します。

色分けの料金は「色を持てる単位」で分かれる

カレンダーアプリの色分けは、色をどの単位で持てるかによって3つの段階に分かれます。

  • カレンダー単位:仕事用、家族用、副業用といったカレンダー1つに1色を割り当てる
  • 予定単位:同じカレンダーの中でも、予定1件ごとに違う色を付ける
  • 分類単位:「移動」「集中作業」のような名前付きの分類に色を持たせ、それを予定に付ける

カレンダー単位の色は、今回確認した主要なカレンダーではどれも無料で使えます。 料金表で差が出るのは予定単位と分類単位で、ここを無料で開放している製品と、有料プランの特典に入れている製品に分かれます。

料金ページを読むときは、「色分けに対応」という一言で判断しないほうが安全です。 対応と書かれていても、カレンダー単位の色だけを指している場合があるためです。 確かめるのは次の2点です。

  • どの単位の色が、どのプランに含まれているか
  • その色が、自分の画面の外(共有相手、別の端末、別のアプリ)にどこまで届くか

2つ目は、料金を払っても変わらないことが多い部分です。 色分けで困っている原因がこの「届く範囲」にあるなら、プランを上げても解消しません。 先に自分の困りごとがどちらの種類かを見分けておくと、払わなくてよいお金を払わずに済みます。

無料の標準カレンダーで色分けできる範囲

仕事でよく使われる3つの標準カレンダーについて、公式ヘルプに書かれている範囲を並べます。

製品 色を付ける単位 設定できる場所 他の人から見た色 料金
Googleカレンダー カレンダー単位と予定単位 パソコン、iPhone・iPadのアプリ 変更権限を渡した相手以外には見えない 個人のGoogleアカウントで無料
Outlook 分類(カテゴリ)単位。1件に複数付けられる Windows、Mac、Web 受け取った会議に付けても相手の表示は変わらない Outlook.comで無料
Mac標準のカレンダー カレンダー単位 Mac ヘルプに記載なし macOSに標準搭載

Googleカレンダー

パソコンでは、左側の「マイカレンダー」でカレンダーにカーソルを合わせ、メニューから色を選びます。 用意された色のほかに、追加の操作から任意の色を作れます。 予定1件の色は、予定を右クリックして選ぶだけです。 iPhoneやiPadのアプリでも、予定を編集する画面で色を選べます。

表示の設定にも無料の選択肢があります。 パソコン版の設定から表示に関する項目を開くと、予定の配色を白い文字の組み合わせと黒い文字の組み合わせから選べます。 この設定はパソコン版だけのもので、背景をライトにしていることが前提です。

Outlook

Outlookの色分けは、カレンダーの色とは別に「分類」という仕組みで持ちます。 分類には名前と色を付けられ、1件の予定に複数の分類を重ねられます。 既定の分類は色の名前が付いただけの状態なので、「移動」「顧客訪問」のように自分にとって意味のある名前へ変えて使うことになります。

注意点が2つあります。 IMAP形式で接続したアカウントでは、分類を付けられません。 また、Microsoft 365アカウントでは、Windows・Mac・Webで付けた分類の色がiPhoneとAndroidのOutlookにも表示されますが、スマホ側から分類を付けることはまだできないと案内されています。 移動中にスマホで予定を入れる人には、色付けを後でまとめて行う手間が残ります。

Mac標準のカレンダー

Mac標準のカレンダーでは、カレンダーの一覧で名前をControlキーを押しながらクリックし、用意された色かカスタムカラーを選びます。 Appleのヘルプには、カレンダーの色を変えるとそのカレンダーの予定すべての色が変わると書かれています。 色を持つのはカレンダーであって、予定1件ずつではありません。 誕生日のカレンダーやSiriからの提案のカレンダーのように、色を変えられないカレンダーもあります。

有料アプリでは色分けの何が変わるか

Mac向けのカレンダーアプリには、色分けの細かさを有料の枠に入れているものがあります。 代表的な3つを、2026年9月時点で公式サイトとApp Storeに出ている情報で並べます。

製品 色分けの仕組み 料金 試用
Fantastical 予定ごとのカスタムカラーは有料プランの機能として案内 個人向けは月額1,000円または年額10,000円(日本のApp Store) 14日間
BusyCal 色付きのタグを予定に付けて色を上書き 49.99ドルの買い切り(公式サイト) 14日間
TimeTree ラベルに色を持たせる。ラベルの色は無料 有料版は月額300円または年額3,000円 初月無料

Fantastical

開発元Flexibitsの料金ページでは、アプリ自体は無料で使え、既存のカレンダーをそのまま扱えると案内されています。 予定ごとのカスタムカラーは、有料プランであるFlexibits Premiumの機能の1つとして挙げられています。 日本のApp Storeでの表示は、個人向けが月額1,000円または年額10,000円、家族向けが月額1,500円または年額14,000円です。 Mac版の動作条件はmacOS 12.4以降です。

有料プランには色以外の機能もまとめて入っています。 色だけを目的に契約すると、使わない機能の分まで払う構成になる点は知っておくとよいでしょう。 月払いで1年続けると12,000円になり、年払いとの差は2,000円です。

BusyCal

BusyCalは、タグに色を割り当て、そのタグを予定に付けることで、カレンダーの色を上書きする仕組みです。 色付きのタグを複数付けた場合は、アルファベット順で先頭に来るタグの色が使われます。 タグと色の履歴は、v2024.2.5以降はiCloud経由で自分の端末同士に同期すると説明されています。 公式サイトでは49.99ドルの買い切りと、14日間の無料試用が案内されています。

TimeTree

TimeTreeは家族や職場で同じカレンダーを見るための共有カレンダーアプリで、予定の色はラベルで付けます。 ラベルの色は無料で使えます。 有料版のTimeTreeプレミアムの内容は、ファイル添付、予定の並べ替え、時間単位の縦表示、広告の非表示などで、色分けそのものは有料の内容に含まれていません。

料金以外の動きもあります。 TimeTreeは2024年2月28日、Web版でカレンダーごとの色とアプリのカラーテーマを設定する機能の提供終了を告知し、終了後はエメラルドグリーンが適用されると案内しました。 同じ告知で、予定のラベルカラーはこれまで通り使えると明記されています。

色分けのためにお金を払う前にする計算

色分けを理由に有料アプリを検討するなら、3年間でいくら出ていくかで見ると比べやすくなります。

  • Fantasticalの個人向けを年払いで続けると、3年で30,000円
  • 同じく月払いで続けると、3年で36,000円
  • BusyCalは買い切りで49.99ドル。大きな版の更新が有料になるかは購入前に公式サイトで確認する
  • TimeTreeのラベルの色は、有料版に入らなくても使える
  • Googleカレンダーの予定ごとの色は、個人アカウントのまま使える

金額の大小より大事なのは、その料金に含まれる機能のうち、色分け以外に何を使うかです。 次の3つの問いに答えると、払う必要があるかどうかがかなり絞れます。

1つ目は、同じカレンダーの中を分けたいのか、カレンダー自体を分ければ済むのかです。 「仕事と私用が混ざる」程度なら、カレンダーを2つに分けてそれぞれに色を付けるだけで足り、どの製品でも無料です。

2つ目は、色を付ける予定をどこで入れるかです。 スマホで入れてMacで眺める人は、料金表より先に、スマホ側で色が付けられるかを確かめます。 Outlookの分類のように、表示はスマホでできても付けるのはパソコンから、という製品があるためです。

3つ目は、色を見るのが自分だけか、他の人もかです。 他の人にも同じ色で見てほしいという要望は、次の節で見るとおり、料金では解決しにくい部分です。

料金を払っても変わらないこと

色分けで最も誤解が多いのが、共有相手の画面での見え方です。 Googleカレンダーのヘルプには、次のように書かれています。

People won't be able to see the color you set for events unless you've given them permission to make changes on your calendar. 出典: support.google.com

予定に付けた色は、カレンダーの変更権限を渡した相手でなければ見えない、という意味です。 閲覧だけを許可した上司や家族には、自分が付けた色は届きません。

Outlookも同じ考え方で、他の人から受け取った会議に分類を付けても、相手のOutlookの表示には影響しないと案内されています。 分類はあくまで自分の予定の中の整理です。

さらに、BusyCalのヘルプでは、Googleカレンダーは会議の招待から追加の分類やタグを取り除き、招待された人には見せないと説明されています。 つまり、有料アプリで細かく色を付けても、招待を受け取った相手の画面は相手のアプリと設定で決まります。

色で他の人に意味を伝えたい場合は、料金ではなく運用で解決します。

  • 予定名の先頭に「移動」「外出」のような決まった語を入れる。どのアプリでも文字は届く
  • 共有用のカレンダーを別に作り、カレンダーそのものを分ける。色は各自の画面で決まっても、どのカレンダーの予定かは伝わる
  • TimeTreeのように、共有カレンダーの中でラベルを分類として使う製品に揃える

詰まりの場所から、次に変えることを決める

ここまでの内容を、よくある4つの詰まり方に当てはめると、次に何をするかが決まります。

  • 仕事と私用が1つの画面で混ざって見分けにくい:カレンダーを分けてカレンダー単位の色を付ける。無料で済む
  • 会議と作業時間が同じ色で、1日の配分が読めない:Googleカレンダーなら予定ごとの色、Outlookなら分類で分ける。これも無料で済む
  • 複数のアカウントの予定をMacで1つにまとめ、そのうえで予定ごとに色を付けたい:Mac標準のカレンダーは色がカレンダー単位なので、有料アプリの試用期間で、手持ちのアカウントの色がどう出るかを確かめる
  • 家族やチームに色で伝わらない:料金ではなく、予定名の決まり語か共有カレンダーの分け方で解決する

有料アプリを試すときは、14日間の試用の中で、色を付ける操作をスマホとMacの両方で試し、共有相手にどう見えているかを1回聞いてみると、契約後の食い違いを減らせます。

Mac用のカレンダーアプリの料金を色分け以外の軸で見る

色分けは、カレンダーアプリの料金を決める要素のごく一部です。 Mac用のカレンダーアプリを比べるなら、色の細かさより先に、3年間使い続けたときの総額と、日々の入力と表示の手間を並べて見るほうが、判断を誤りにくくなります。 他のカレンダーとの比較では、Macで使えるフル機能のカレンダーアプリ10本を、個人向けプランの年払い換算で3年間の総額にそろえ、自然言語や音声での入力、移動時間の扱いといった機能と並べています。

色の面では、Googleカレンダーで付けた色をMacでそのまま表示できるか、複数のGoogleアカウントを1つの画面にまとめられるかが分かれ目になります。 こうした同期と表示の範囲はできることに整理されています。 色を整えても、予定を入れる手数が多いままだと、色が付く前の予定がカレンダーの外に残ります。 話し言葉と音声で予定を入れられる入力の考え方は予定の入れ方にまとまっています。

費用の形は製品によって、無料の枠、月額、年額、買い切りの組み合わせが違います。 条件の詳細は購入に、導入前に出やすい疑問はよくある質問に書かれています。 色分けに払うかどうかは、自分の困りごとが「自分の画面の整理」なのか「他の人への伝達」なのかを見分けてから決めても遅くありません。

よくある質問

予定の色分けだけなら無料のアプリで足りますか?

カレンダーを仕事用と私用のように分けて色を付けるだけなら、Googleカレンダー、Outlook、Mac標準のカレンダーのどれでも無料で足ります。同じカレンダーの中で予定ごとに色を変えたい場合も、Googleカレンダーの予定の色やOutlookの分類は無料で使えます。有料を検討するのは、Macで複数アカウントをまとめたうえで予定ごとに色を付けたいときです。

Googleカレンダーで付けた色は共有相手にも見えますか?

Googleカレンダーのヘルプでは、予定に付けた色は、カレンダーの変更権限を渡した相手でなければ見えないと案内されています。閲覧だけを許可した相手には届きません。相手に意味を伝えたいときは、予定名の先頭に決まった語を入れるか、共有用のカレンダーを別に作って分ける方法が確実です。

Fantasticalは色分けのためだけに契約する価値がありますか?

予定ごとのカスタムカラーは有料プランの機能として案内されており、日本のApp Storeでは個人向けが月額1,000円または年額10,000円です。有料プランには色以外の機能もまとめて入っているため、色だけが目的なら、無料の標準カレンダーで足りないかを先に確かめるのが順序です。14日間の試用で判断できます。

スマホで入れた予定にも色を付けられますか?

Googleカレンダーは、iPhoneとiPadのアプリで予定を編集する画面から色を選べます。OutlookはMicrosoft 365アカウントの場合、パソコンやWebで付けた分類の色はスマホにも表示されますが、スマホから分類を付けることはまだできないと案内されています。入力の多くがスマホなら、この違いを料金より先に確認してください。

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