Fantasticalの代替をRedditで探す前に確かめる4点

年間の請求が届いたタイミングで、Fantasticalの代わりを探し始める人は多いです。日本語の情報が少ないため、fantastical alternative redditのように英語圏のスレッドを読みにいくことになりますが、そこに並ぶ候補は投稿者の働き方に強く依存していて、料金の記述も数年前のまま止まっていることがあります。

この記事では、候補として挙がる顔ぶれを層ごとに整理し、各社が公開している現在の料金と提供状況を確認したうえで、値段より先に確かめるべき4点と、乗り換えで実際に何が動くのかをまとめます。

乗り換えを考える理由は、だいたい3つに分かれる

Fantastical本体は無料で使えます。有料の層はFlexibits Premiumで、個人向け、最大5人までのファミリー、人数制限のないチームの3種類があり、14日間の無料期間が付きます。

日本から料金ページを開くと円で表示されます。個人向けは月払いで月額1,000円、年払いにすると月あたり834円です。ファミリーは月払いで月額1,500円、年払いで月あたり1,167円となっています。スレッドで見かけるドル建ての金額とは通貨も税の扱いも違うので、そのまま比較しないでください。

無料版と有料版の線引きも公開されています。カレンダーのミラーリングは無料版が2週間先まで、有料版が6か月先まで。天気予報は無料版が3日、有料版が10日。複雑な繰り返し予定、日程調整機能、優先サポートは有料側にあります。

つまり検索の動機は「安い類似品を探すこと」ではありません。平日に本当に使っている機能が2つか3つに絞られたとき、それを別の経路で満たせるかを確かめることです。ここを先に決めないと、候補を10個並べても選べません。

英語圏のスレッドを自分の状況に翻訳する

推薦文を読む前に、次の3つを自分の側で答えておくと、当てはまらない意見を素早く外せます。

  • 1日に予定をいくつ作るか。1日に15件作る人は入力欄の中で生きているので、話し言葉の解釈精度と入力窓の速さがすべてに優先します。週に3件の人にとっては、そこに毎月払う理由が薄い
  • アカウントをいくつ束ねるか。仕事のGoogleアカウント2つ、共有の部門カレンダー、家族のiCloud。この構成は、単一アカウントの人とは別の問題を解いています
  • 相手に空き時間を送るか。日程調整のリンクや予約ページは、どのアプリでも料金の大部分を占める機能です。使わないなら、候補間の価格差はかなり縮みます

同じアプリが隣り合うコメントで「手放せない」とも「割高」とも書かれるのは、この3つの答えが違うからです。推薦の中身より、推薦した人の働き方が自分と重なるかを見るほうが速いです。

候補は5つの層に分かれている

名前を並べるより、層で捉えたほうが選びやすくなります。

標準のカレンダーは、macOSに最初から入っています。システム設定でGoogleやExchangeのアカウントを追加すれば同期し、移動時間や出席依頼も扱えます。話し言葉での入力はできず、表示の自由度も低いですが、予定の作成頻度が低い人には十分なことがあります。

買い切りの本体アプリの代表はBusyCalです。開発元の直販サイトでは49.99ドルの買い切りで、14日間の試用が付き、動作条件はmacOS 12.0以降。Setapp経由でも配信されています。話し言葉での入力、移動時間、タスクの統合、スマートフィルタ、本体が終了していても動くメニューバー常駐を備えています。

無料の本体アプリではNotion Calendarが挙がります。macOSとWindowsのデスクトップ版、iOSとAndroidのアプリがあり、GoogleカレンダーとAppleカレンダー、Notionのワークスペースを接続できます。対応言語は12言語で日本語を含みます。

サブスクリプションのプランナーはMorgenとVimcalです。Morgenは月払いで月額30ドル、年払いで月あたり15ドル。Windows、macOS、Linux、モバイル、ブラウザに対応し、スイスでホストされていることを公開しています。Vimcalは月額20ドル、年払いで月あたり16.67ドルで、無料の枠はiOS専用です。

メニューバー常駐型は本体の置き換えではありません。Datoは米国のMac App Storeで18ドル、MeetingBarは無料です。次の1件を見たいだけだった人は、この層で用が足りることがあります。

公開されている条件を横に並べる

以下は各社が自社ページで公開している内容です。改定されることがあるため、支払う前に提供元で確認してください。

アプリ 公開されている価格 課金の形 補足
標準のカレンダー 無料 macOSに同梱 話し言葉での入力は非対応
BusyCal(直販) 49.99ドル 買い切り 14日試用、macOS 12.0以降、Setapp配信あり
BusyCal(Mac App Store) 導入は無料 無料版+サブスクリプション 14日試用、1契約で家族も対象
Notion Calendar 無料 無料 macOS、Windows、iOS、Android、12言語
Morgen 月30ドル/年払いで月15ドル サブスクリプション 14日試用、スイスでホスト
Vimcal 月20ドル/年払いで月16.67ドル サブスクリプション 無料枠はiOS専用
Dato 18ドル 買い切り メニューバー常駐のみ

この表でいちばん重要なのは、BusyCalの行が2つあることです。

値段の前に確かめる4点

月額を並べるところまでは誰でもできます。乗り換えの判断を壊すのは、料金表に出ない次の4点です。

1つめは、提供が続いているか。この分野は買収と統合が多く、名前が変わることがあります。Notion Calendarは、以前Cronという名前で提供されていたアプリの現在の名称です。古いスレッドのCron推薦と、最近のNotion Calendar推薦は、同じ系譜を指しています。

2つめは、新規の受付が続いているか。既存の利用者向けには動いていても、新規登録を止めている状態があり得ます。料金ページからは読み取れないことが多く、移行を計画する前の数分で確かめる価値があります。

3つめは、運営や販売経路が変わっていないか。現時点で分かりやすい例がBusyCalです。直販サイトは49.99ドルの買い切りを販売し、フッターにはBeehive Innovationsと記載があります。一方Mac App Storeの配信元はBusy Apps FZEで、導入は無料、無料版に加えて14日の試用のあとサブスクリプションに移る形です。同じ名前のアプリで、経路によって課金の形が違います。サブスクから逃げるために買い切りを選ぶつもりなら、どちらの経路で買うかまで指定しないと目的を外します。

4つめは、課金方式そのものが変わっていないか。上の3つはこの流れの表れです。かつて買い切りだったアプリの多くが定額制へ移っており、1年半前の推薦文が現在の条件を説明していないことがあります。判断の根拠にできるのは提供元のページであって、スレッドの本文ではありません。

乗り換えで実際に動くもの、動かないもの

カレンダーアプリの入れ替えは、ノートアプリの移行より安全です。理由は、予定がアプリの中に保存されていないからです。

iCloud、Yahoo、その他のCalDAVアカウントなどのインターネットアカウントにカレンダーを保存しておくと、Macの「カレンダー」でそのアカウントを使用して、すべてのカレンダーと予定に1つの場所からアクセスできます。 出典: support.apple.com

予定の実体はGoogleやiCloud、Exchangeのアカウント側にあり、候補として挙がるアプリはどれも同じアカウントを読みにいきます。片方を消してもう片方を入れても予定は消えませんし、1週間ほど2つを同時に動かして比べる運用も問題ありません。

引き継げないのは、アプリの上に積み上げたものです。保存した表示設定、カレンダーの組み合わせ、絞り込みの条件、入力のクセに合わせた書き方、そして相手に配った日程調整のリンク。最後の1つが実務では最も響きます。契約が切れると発行済みのリンクが機能しなくなり、受け取った側には無効なページが見えます。乗り換え作業の中身は、実質ここの再発行だけです。

通知の既定値も確認しておくと安全です。アラートの初期設定はアプリごと、アカウントごとに持つため、入れ替えた直後に開始10分前の通知が出なくなることがあります。重要な会議で試しておけば済みます。

置き換えが効かない機能は4つある

スレッドの比較は機能名の一覧になりがちで、日々の使用感の差が消えてしまいます。実際に置き換えにくいのは次の4つです。

1つめは、話し言葉の解釈の精度です。どのアプリも自然文入力を掲げていますが、差が出るのは日付を読めるかどうかではなく、1文のうちどこまでが構造に落ちるかです。場所、通知、参加者、そして保存先のカレンダーまで文中の語句から選ばれるかどうか。候補ごとに同じ1文を打ち込めば数分で比べられます。

2つめは、対応している機器の範囲です。Mac、iPhone、Apple Watchで同じ挙動が続くかどうかで、外出先での予定の作り方が変わります。デスクトップ専用の道具は、机を離れた瞬間に別のアプリと別の作法に切り替わることになります。

3つめは、オフラインでの動きです。Webのアカウントを前提にした作りだと、接続が切れた移動中に読み書きが止まることがあります。手元のカレンダーデータを読む作りなら影響を受けません。比較表にはまず載らず、1週間使えば分かる差です。

4つめは、空き時間の確認の速さです。キー1つで確認できるアプリと、日程調整のページを開かないと分からないアプリがあります。毎日誰かと時間を合わせる働き方なら、この差は月額の差より大きく効きます。

5日間の並行運用で決める

スレッドを何本読んでも結論は出ません。答えが人によって違うからです。決着させる方法は、平日5日間の並行運用です。

候補を今のアプリと並べて入れ、同じアカウントを接続します。5日間、新しい予定は候補側だけで作り、今のアプリは閲覧用に開いておきます。数えるのは3つで、入力後に手で直した回数、ひと目で分かるはずの用件のためにウインドウを開いた回数、そして今の課金を正当化していた機能に実際に手を伸ばした回数です。

試用の条件も確認しておくと、実験の設計が楽になります。Fantasticalの有料層は14日間、BusyCalの直販版も14日間、Morgenも14日間の無料期間を公開しており、Morgenはさらに30日間の返金保証を掲げています。Vimcalは無料の試用にクレジットカードの登録が不要だと明記しています。並行運用を5日で切り上げれば、どの候補でも試用期間の中に収まります。

3つめの数字で驚く人が多いです。比較表で必須に見えた機能は月に数回しか使わず、1日を決めているのは入力の速さと窓が出るまでの時間だったりします。この線引きは他のカレンダーとの比較で扱っており、入力の速さが何で決まるかは予定の入れ方にまとめてあります。料金の形と条件は購入に記載しています。

よくある質問

Fantasticalの代わりで買い切りのものはありますか?

開発元の直販サイトで販売されているBusyCalが49.99ドルの買い切りで、14日間の試用が付きます。ただし同じアプリのMac App Store版は導入無料で、無料版に加えて有料機能はサブスクリプションになります。買い切りを目的にするなら購入経路まで指定してください。

無料で済ませたい場合の候補は?

Notion Calendarは無料で、macOSとWindowsのデスクトップ版があり、GoogleカレンダーとAppleカレンダーを接続でき、日程調整のリンクも作れます。macOS標準のカレンダーもアカウント連携と移動時間、出席依頼に対応しており、費用はかかりません。

カレンダーアプリを乗り換えると予定が消えませんか?

消えません。予定はGoogleやiCloud、Exchangeのアカウント側に保存されており、各アプリはそこを読みにいくだけです。引き継げないのは表示設定や絞り込み条件、既に配布した日程調整リンクといったアプリ固有の情報です。

Redditの推薦が食い違うのはなぜですか?

働き方が違うためです。1日に予定を15件作る人は入力の速さを最重視し、会議が中心の人は日程調整と時差の扱いを重視します。どちらも正直に答えた結果、逆の結論になります。自分の1日の作り方に近い投稿だけを読むのが早道です。

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