Googleカレンダーを複数アカウントで共有する前に決めること
Googleカレンダーを複数のアカウントで共有するには、予定を持っている側のアカウントでカレンダーの「設定と共有」を開き、「共有する相手」にもう一方のアカウントのメールアドレスを追加して「送信」を押します。届いたメールのリンクを、もう一方のアカウントで開けば完了です。仕事用と個人用のように2つ以上のアカウントを持っていても、この手順を1回ずつ行えば、1つの画面にまとめて表示できます。
ただし、共有の前に決めておくことが3つあります。どのアカウントにカレンダーを持たせるか、相手にどこまでの権限を渡すか、会社のアカウントが外部と共有できる設定になっているかです。この記事では、Googleのヘルプ(2026年10月18日に確認)の画面名どおりに手順を示し、共有したあとに起きやすい「時刻がずれる」「予定が見えない」の直し方までまとめます。
複数アカウントの予定をまとめる2つの方法
複数のアカウントの予定を1つにまとめる方法は、大きく2つに分かれます。
| 方法 | やること | 向いている場面 |
|---|---|---|
| カレンダーを共有する | アカウントAのカレンダーをアカウントBに共有する | ブラウザのGoogleカレンダーで1画面にまとめたい |
| アプリに複数アカウントを追加する | スマホやMacのカレンダーアプリに両方のアカウントでログインする | 共有の設定をせずに、手元の画面だけでまとめたい |
1つ目の共有は、Googleの仕組みの中でアカウント同士をつなぐ方法です。共有した相手のアカウントでGoogleカレンダーを開けば、どのパソコンからでもまとめて見られます。
2つ目は、共有の設定をせずに、表示するアプリの側でまとめる方法です。Googleのヘルプでは、Macのカレンダーアプリの「設定」の「アカウント」からGoogleアカウントを追加する手順が案内されています(Google カレンダーの予定を Apple カレンダーに追加する)。追加を繰り返せば、複数のアカウントが並びます。会社のアカウントから外部への共有が禁止されている場合も、この方法なら設定を変えずにまとめられます。
2つの方法は混同されやすく、Yahoo!知恵袋には次のような質問が寄せられています。
普段社用で社員と共有しているGoogleカレンダーに「アカウントを追加する」でプライベートのGoogleアカウントを追加すると、同期されてしまい、社員全員に私のプライベートの予定が共有されてしまいました。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp
この質問への回答では、アプリにアカウントを追加しただけでは他のアカウントにカレンダーは共有されず、その端末に登録したアカウントの予定がまとめて表示されているだけではないか、と説明されています。アプリへのアカウントの追加は、手元の画面に並べるだけの操作です。他の人に予定が見えるようになるのは、「共有する相手」に追加したときと、予定に招待したときです。心配なときは、各カレンダーの「設定と共有」で「共有する相手」の一覧を開き、意図しない相手が入っていないかを確かめます。
共有の手順(パソコンのGoogleカレンダー)
共有の設定はパソコンのブラウザで行います。Googleのヘルプの手順は次のとおりです(カレンダーを共有する)。ここでは、仕事用のアカウントのカレンダーを個人用のアカウントに共有する例で説明します。
- 仕事用のアカウントでGoogleカレンダーを開く
- 左側の「マイカレンダー」で、共有するカレンダーを見つける
- カレンダー名の右にあるその他アイコンから「設定と共有」を選ぶ
- 左側の「共有する相手」を選び、「ユーザーやグループを追加」を押す
- 個人用のアカウントのメールアドレスを入力し、権限を選ぶ
- 「送信」を押す
個人用のアカウントにメールが届くので、そのアカウントでログインした状態でリンクを開くと、カレンダーが「他のカレンダー」に加わります。メールが見つからないときは、迷惑メールのフォルダを確かめるか、共有する相手から一度削除して追加し直すよう、ヘルプに書かれています。
3つ以上のアカウントがある場合は、「どのアカウントで見るか」を1つ決め、残りのアカウントからそのアカウントへ共有を集めます。すべてのアカウント同士で互いに共有すると、同じ予定が何重にも表示されて、かえって見づらくなります。
権限は5段階。自分のアカウント同士でも選び方がある
共有するときに選ぶ権限は5段階です。Googleのヘルプにある定義を表にまとめます。
| 権限 | 相手ができること |
|---|---|
| 予定の表示(時間枠のみ、詳細は非表示) | 予定がある時間枠だけを見られる |
| 予定の詳細の表示 | 予定の名称、日時、場所、説明を見られる |
| 変更可能(限定公開の予定を、予定の有無としてのみ表示) | 非公開ではない予定を編集できる |
| 予定の詳細を変更、表示可能 | 予定を編集し、共有している他のユーザーも確認できる |
| 予定の変更および共有の管理 | 予定を完全に管理し、カレンダーを他のユーザーと共有できる |
自分のアカウント同士であっても、いちばん上の権限を選ぶのが正解とは限りません。個人用のアカウントから仕事の予定を書き換える必要がないなら、「予定の詳細の表示」で足ります。編集の権限を渡すと、スマホで個人用のアカウントを操作しているときに、仕事の予定を誤って動かすことがあります。
「予定の変更および共有の管理」には特別な意味があります。Googleのヘルプによると、所有権が他のユーザーにあるカレンダーを共有するには、そのユーザーからこの権限を付与してもらう必要があります。つまりこの権限を渡すと、渡された側がさらに別の人へ共有を広げられるようになります。家族や同僚と共有するカレンダーでは、誰がこの権限を持っているかを把握しておきます。
どのアカウントにカレンダーを持たせるか
共有の前にいちばん大事なのは、カレンダーをどのアカウントで作るかです。Googleのヘルプには、所有者についてこう書かれています。
カレンダーを作成すると、自動的にそのカレンダーのオーナーになります。カレンダーを完全に削除したり、オーナー権限を他のユーザーに譲渡したりできるのは、そのカレンダーのオーナーのみです。 出典: support.google.com
会社から支給されたアカウントは、退職や異動で使えなくなることがあります。家族の予定や副業の予定のように、勤め先より長く続くカレンダーは、個人のアカウントで作ってから会社のアカウントに共有する向きにしておくと、アカウントが使えなくなったときに作り直す手間がありません。反対に、会社の業務の予定は会社のアカウントに持たせ、個人のアカウントには表示の権限だけを渡します。
新しいカレンダーはブラウザからだけ作れます。左側の「他のカレンダー」の横の追加アイコンから「新しいカレンダーを作成」を選び、名前を付けて「カレンダーを作成」を押します(新しいカレンダーを作成する)。
会社のアカウントは管理者の設定で共有の範囲が決まる
会社や学校のアカウントから個人のアカウントへ共有しようとして、選べる権限が少なかったり、共有そのものができなかったりすることがあります。Googleのヘルプには、職場や学校のアカウントで共有できるかどうかは管理者が決めると書かれています。
管理者向けのヘルプでは、組織外のユーザーとの共有について、管理者が次のような段階から選ぶと説明されています(Google カレンダーの共有オプションを設定する)。
- 空き時間情報のみ(予定の詳細は非表示)
- すべての情報を共有する(外部ユーザーにカレンダーの変更を許可しない)
- すべての情報を共有する(外部ユーザーにカレンダーの変更を許可する)
- すべての情報を共有する(カレンダーの管理を許可する)
個人のGmailのアカウントは、会社から見ると組織外のユーザーです。管理者が「空き時間情報のみ」にしている会社では、個人のアカウントに共有しても「予定あり」としか表示されません。これは設定の誤りではなく、会社の決まりです。この場合は、共有で解決しようとせず、手元のアプリに両方のアカウントでログインする方法に切り替えます。会社の端末やアプリの利用にも決まりがある場合は、そちらも確かめます。
共有したあとに時刻がずれる、予定が見えないとき
複数のアカウントで共有を始めると、仕事用と家族用のアカウントでは正しい時刻なのに、個人用のアカウントでだけ予定の時刻がずれる、ということが起きます。共有そのものの不具合ではなく、アカウントごとの設定の違いが原因であることがほとんどです。
このような場合は、まずそのアカウントのタイムゾーンの設定を確かめます。Googleのヘルプによると、タイムゾーンはアカウント全体の「メインのタイムゾーン」と、カレンダーごとの設定の2か所にあります(さまざまなタイムゾーンで Google カレンダーを使用する)。
- アカウント全体:右上の設定メニューから「設定」を開き、「全般」の「タイムゾーン」で「メインのタイムゾーン」を確かめる
- カレンダーごと:「マイカレンダー」でカレンダーの「設定と共有」を開き、「タイムゾーン」を確かめる
海外旅行のあとに「メインのタイムゾーンを現在地に更新する」を承認して、そのまま戻し忘れている例もあります。また、ヘルプによるとカレンダーのタイムゾーンを変更できるのはオーナーだけです。共有された側では変えられないので、オーナーのアカウントで設定を直します。
共有したのに予定が見えない場合は、共有された側の左側の「他のカレンダー」で、そのカレンダーのチェックが外れていないかを確かめます。Macのカレンダーアプリやスマホで見ている場合は、Googleの「カレンダーの同期」のページで、そのカレンダーにチェックが入っているかも確かめます。
共有をやめる手順
共有をやめるのも「設定と共有」から行います。オーナーのアカウントで次のように操作します。
- 「マイカレンダー」で対象のカレンダーの「設定と共有」を開く
- 「共有する相手」で、共有をやめるアカウントの横にある削除アイコンを押す
一般公開や組織内への公開をしている場合は、「予定のアクセス権限」の「一般公開して誰でも利用できるようにする」や「(会社名)で利用できるようにする」をオフにします。退職や異動の前には、会社のアカウントから個人のアカウントへの共有と、その逆の共有の両方を見直しておくと、使えなくなるアカウントに予定が残ったままになるのを防げます。
編集部の考察:共有の設定を増やさずにまとめる道
共有はアカウントごとに1回ずつ設定が要り、権限、タイムゾーン、会社の決まりと、確かめる点が増えていきます。アカウントが3つを超えると、どの共有がどの権限だったかを覚えておくだけでも手間になります。共有を最小限にしたい人には、表示するアプリの側でアカウントを束ねる方法が向いています。
このサイトの運営元が開発しているMac用のカレンダーアプリは、複数のGoogleアカウントを1つの画面にまとめて表示でき、予定の作成・変更・削除まで行えます。新しい予定をどのアカウントに入れるかの既定も選べ、仕事と個人などの表示の組み合わせをカレンダーセットとして保存して切り替えられます。機能はできることにまとまっています。予定はGoogleに保存され、アプリの設定と認証の情報はMacの中に保存されるとよくある質問に書かれています。
予定を入れる側では、どのアプリからでも⌃⌥Spaceで入力欄を呼び出して、話し言葉と音声で予定を入れられる作りです(予定の入れ方)。Googleアカウントは無料版のまま何個でも接続でき、ライセンスが要るのは書類からの取り込み、予約ページ、複数カレンダーへの同時登録の3つです。料金は購入のページにあり、月額600円、年額4,400円、買い切り7,400円(いずれも税込)です。ほかのカレンダーとの違いは他のカレンダーとの比較で確かめられます。
共有で1画面にまとめるか、アプリで束ねるかは、会社のアカウントが外部と共有できるかで決まります。共有できるなら、見るアカウントを1つ決めて共有を集め、権限は必要な分だけにします。共有できないなら、手元のアプリに両方のアカウントを追加する方法を選びます。
よくある質問
Googleカレンダーで2つのアカウントの予定を1画面に表示できますか?
できます。片方のアカウントのカレンダーの「設定と共有」で「共有する相手」にもう一方のアカウントのメールアドレスを追加し、届いたメールのリンクをもう一方のアカウントで開きます。共有の設定をしたくない場合は、スマホやMacのカレンダーアプリに両方のアカウントを追加する方法もあります。
会社のアカウントのカレンダーを個人のアカウントに共有できないのはなぜですか?
職場や学校のアカウントは、組織外への共有の範囲を管理者が決めているためです。管理者が「空き時間情報のみ」にしている場合、個人のアカウントには「予定あり」としか表示されません。設定の誤りではなく会社の決まりなので、変えたい場合は管理者に相談するか、アプリ側で両方のアカウントを表示する方法を使います。
共有したカレンダーの予定が1時間ずれて表示されるのはなぜですか?
そのアカウントのタイムゾーンの設定が、ほかのアカウントと違っている可能性があります。「設定」の「全般」にある「タイムゾーン」で「メインのタイムゾーン」を確かめ、カレンダーごとの「設定と共有」の「タイムゾーン」も確かめます。カレンダーのタイムゾーンを変えられるのはオーナーだけです。
自分のアカウント同士の共有では、どの権限を選べばよいですか?
見るだけなら「予定の詳細の表示」で足ります。別のアカウントから予定を書き換える必要がある場合だけ、「予定の詳細を変更、表示可能」を選びます。「予定の変更および共有の管理」を選ぶと、渡された側がさらに他の人へ共有できるようになるため、必要がなければ選びません。