カレンダーのショートカットキー|Macで覚える最小限

keyboard shortcut for calendarで検索すると、性質の違う2種類の答えが混ざって出てきます。ひとつはmacOS標準のカレンダーアプリのもので、すべて修飾キーとの組み合わせです。もうひとつはブラウザで使うGoogleカレンダーのもので、こちらは1文字のキーだけ、しかも初期状態では無効になっています。

どちらも覚える量は多くありません。問題はその先で、多くの人がいちばん欲しがるショートカット、つまりどの画面からでもカレンダーを呼び出すキーは、macOSの設定では作れない仕組みになっています。この記事では両方の一覧と、衝突する場所、作れない理由と代わりの経路までを扱います。

標準カレンダーで実際に毎日使うのは10個ほど

Appleが公開している一覧は長いですが、日常的に手が動くのは限られています。

操作 ショートカット
日・週・月・年の表示切り替え Command+1/2/3/4
今日に移動 Command+T
特定の日付に移動 Shift+Command+T
次または前の期間へ Command+右矢印/左矢印
新規予定を追加 Command+N
選択した予定を編集 Command+E
予定を検索 Command+F
全カレンダーを更新 Command+R
空き時間パネルの表示切り替え Shift+Command+A
カレンダー設定を開く Command+カンマ

このうち2つは使われ方が少ないわりに効きます。Shift+Command+Tは、スクロールせずに任意の日付へ飛べます。3か月先の週を確かめるときに、月表示を何度も送る必要がなくなります。Shift+Command+Aは空き時間のパネルを開き、表示中のカレンダー全体でその時間が本当に空いているかを確認できます。

表示切り替えは、調べるものではなく癖にしてしまう類のものです。Command+2で今生きている週、Command+3で計画する月。この2つを往復するだけで、ツールバーのクリックはほぼ不要になります。Command+右矢印を添えれば、四半期分をトラックパッドに触れずに眺められます。

画面の見せ方に関わるキーも3つあります。Control+Command+Fでフルスクリーン表示に切り替わり、Escで戻ります。Command+プラス記号とCommand+マイナス記号で予定の文字サイズが変わるので、週表示で件名が途中で切れて読めないときは、表示を変えるより先にこちらを試すほうが早いです。Command+Pは日・週・月・年のカレンダーの印刷で、紙に出して打ち合わせに持ち込む場面ではそのまま使えます。

Command+Rの位置づけは少し違います。iPhoneには出ているのにMacに出ていないとき、多くの人はアプリの再起動を考えますが、まず全カレンダーの更新を1回試すほうが速く、それで解決することが少なくありません。

予定をキーだけで動かす

標準カレンダーで見落とされがちなのがこの部分です。予定の組み替え方そのものが変わります。

Tabキーで次の予定、Shift+Tabで前の予定が選択されます。矢印キーでも選択を移せます。予定を選んだ状態で、次の4通りの操作が使えます。

  • Control+Option+↑ で、日表示と週表示では15分前へ、月表示では1週間前へ
  • Control+Option+↓ で、日表示と週表示では15分後ろへ、月表示では1週間後ろへ
  • Control+Option+→ で、週表示と月表示では1日後ろへ
  • Control+Option+← で、週表示と月表示では1日前へ

15分刻みという細かさが実用的です。トラックパッドでドラッグすると表示の時間目盛りに吸い付いて、狙いとずれた位置に落ちることがあり、そのあと編集画面で直す手間が生まれます。キーで4回叩けば、ちょうど1時間だけ動きます。

選択中の予定の中身を確かめるには、Command+Iで情報を表示できます。Option+Command+Iを使うと、選択を移しても開いたままのインスペクタウインドウで確認できます。Tabで移動しながらインスペクタを読む形にすると、予定の点検が完全にキーボード操作で回ります。

編集画面の中と、サイドバーにもキーがある

標準カレンダーには、表の外側に小さな2つのグループがあり、これがクリック数をかなり減らします。

予定を開いている状態では、Tabで次のフィールド、Shift+Tabで前のフィールドに移ります。ポインタに触れずに1件を埋め切れるということです。ReturnかEscで編集画面が閉じます。Command+Nと組み合わせると、新規作成、件名を入力、Tabで時刻へ、入力、Returnで確定、という一連の流れがキーだけで回ります。

サイドバー側にも割り当てがあり、こちらは隠し機能に近いものを含みます。カレンダーリストを開いた状態でスペースバーを押すと、選択中のカレンダーのチェックが入れ替わります。Commandキーを押しながらどれかのチェックボックスをクリックすると全部をまとめて切り替えられ、Option+Commandキーを押しながらクリックすると、そのカレンダーだけを表示して他をすべて外せます。特定のカレンダーだけを一時的に見たいときに、手でチェックを外して戻す往復がなくなります。

同じ並びであと2つ。Shift+Command+Nで新しいカレンダーグループを追加でき、アカウントが増えてサイドバーが読みにくくなったときに効きます。Option+Command+Sは新しい照会カレンダーの追加で、公開されている予定表や共有リンクを取り込む入口です。毎日使う操作ではありませんが、どちらもメニューを探すより覚えるほうが速い位置にあります。

Googleカレンダーは設定でオンにしないと何も起きない

ブラウザ側は初期状態で無効です。「Googleカレンダーにショートカットは無い」と結論づける人が多いのは、この一手が抜けているためです。

Googleカレンダーを開き、右上の設定から設定画面に入り、「キーボード ショートカットを有効にする」をオンにして、ページ下部の保存をクリックします。有効にしたあとは、いつでも「?」キーで一覧が画面に出ます。

キーボード ショートカットをオンにすると、キーを押すだけで Google カレンダーに変更を加えたり、特定のページに移動したりすることができます。 出典: support.google.com

割り当ては1文字です。

操作 キー
次の日付範囲へ J または N
現在の日付へ移動 t
特定の日付へ移動 g
日・週・月ビュー 1またはd/2またはW/3またはM
カスタムビュー・予定リスト 4またはX/5またはa
新しい予定を作成 c
予定の詳細を見る e
予定を削除 BackspaceまたはDelete
元に戻す z
検索ボックスにカーソル /
カレンダーを更新 r

注目したいのは元に戻す(z)で、削除やドラッグのあとに効きます。ブラウザ上で週を組み替える作業の心理的な負担がかなり下がります。予定の詳細画面での保存はMacではCommand+Sで、ここだけはプラットフォームの作法に合わせてあります。ToDoリストとKeepのサイドパネルは、MacではCommand+Option+ピリオドまたはCommand+Option+カンマで開きます。

2つの体系が衝突する場所

両方を行き来していると、1週間ほどでぶつかります。dはブラウザでは日表示への切り替えですが、標準カレンダーでは単に文字を打っただけです。tはブラウザなら今日へ移動しますが、標準カレンダーではCommand+Tが必要です。cはブラウザでは新規作成、標準カレンダーでは何も起きません。

対処は、両方を完璧に覚えることではありません。予定を作って動かす場所をどちらか一方に決めて、もう一方は閲覧だけにすることです。手が覚えるのは1つの体系だけで、作成の窓口が2つに割れている状態が、ショートカットで消したかったはずの小さな摩擦を毎日生みます。

なお、ショートカットはキーボードの配列とシステムの言語によって変わります。英語の解説で見た組み合わせが手元で反応しないときは、メニューバーの各メニューに表示されている割り当てが正解です。

macOSでは作れないショートカットがある

この分野でいちばん要望が多いのは、どのアプリを使っていてもカレンダーを前面に呼び出すキーです。macOSにその機能はなく、それらしく見える設定画面でも作れません。

独自のショートカットは「システム設定」の「キーボード」から「キーボードショートカット」を開き、「アプリケーションショートカット」で作ります。アプリを選び、メニューに表示されている通りの文言を入力し、割り当てたいキーを押す、という手順です。ただし作れる範囲はAppleが明記しています。

キーボードショートカットは既存のメニューコマンドに対してのみ作成できます。アプリの起動などの一般的な目的のタスクに対してキーボードショートカットを作成することはできません。 出典: support.apple.com

つまりメニューの中にある操作なら自由に割り当て直せます。表示メニューの奥に埋まっているコマンドに2キーの組み合わせを与える、といった使い方は有効です。一方で、何も開いていない状態からアプリを呼び出すことはできません。メニュータイトルの欄にアプリ名を入れても状況は変わりません。

制約も2つあります。メニュータイトルは句読点や三点リーダーまで含めて、アプリの表示と一字一句同じにする必要があります。そして既に使われている組み合わせを指定すると、新しいショートカットは黙って機能しません。「押しても何も起きない」ときは、打ち間違いではなく衝突を疑ってください。

結果として、どこからでもカレンダーへ行く道は3つに絞られます。Command+スペースのSpotlightから数文字打つ、メニューバー常駐から1クリックで開く、独自のグローバルなキーを持つカレンダーアプリを使う。このうち入力欄に直接着地できるのは3つめだけです。

キーボードだけで1週間を組み直す

個々のキーより、つなげた流れのほうが価値が分かります。標準カレンダーで詰まった週を、マウスに触れずに組み直す手順です。

Command+2で週表示にし、Command+右矢印で翌週へ。Tabを押して動かしたい予定を選び、Control+Option+→を2回で2日後ろへ。Command+Eで開いて場所を直し、Escで閉じる。Shift+Command+Aで移動先が本当に空いているかを確認し、Command+Tで今日に戻る。

慣れれば15秒ほどの操作です。同じことをトラックパッドでやると、スクロールと不正確なドラッグと修正が挟まります。速さそのものより、組み直しが「面倒だから後回し」にならなくなることが実利です。

ショートカットで縮まない部分をどうするか

ショートカットが縮めるのは移動と編集です。カレンダー作業でいちばん時間がかかる部分、つまり件名・時刻・場所・移動時間・参加者・保存先カレンダーを揃えた予定を1件作る作業には、ほとんど効きません。Command+Nで開くのは空のフォームで、フォームはフォームのままです。

ここから先は、キーの割り当てではなく道具の設計の話になります。1文の文章として打ち込んで、それが各フィールドに分解される形なら、フォームそのものが消えます。この入力経路の考え方は予定の入れ方にまとめてあり、抜けやすい移動時間の扱いは移動時間で扱っています。アプリ全体で何ができるかはできることを参照してください。

よくある質問

Googleカレンダーでショートカットが効かないのはなぜ?

初期状態では無効になっているためです。Googleカレンダーの右上から設定を開き、「キーボード ショートカットを有効にする」をオンにして、ページ下部の保存をクリックしてください。有効化したあとは「?」キーで使えるショートカットの一覧が画面に表示されます。

特定の日付にすぐ移動するショートカットはありますか?

どちらにもあります。Mac標準のカレンダーはShift+Command+T、Googleカレンダーは有効化したうえでgキーです。いずれも日付を入力する小さな欄が開くので、月表示を何度も送るより速く目的の週にたどり着けます。

どのアプリからでもカレンダーを開くショートカットは作れますか?

システム設定では作れません。アプリケーションショートカットはメニューに存在するコマンドにしか割り当てられず、アプリの起動のような一般的な操作には設定できないとAppleが明記しています。Spotlight、メニューバー常駐、独自のキーを持つアプリのいずれかを使うことになります。

ドラッグせずに予定を動かす方法は?

Tabキーか矢印キーで予定を選び、ControlとOptionを押しながら矢印キーを押します。上下は日表示と週表示で15分単位、左右は週表示と月表示で1日単位の移動です。表示の時間目盛りに吸い付くドラッグより正確に動かせます。

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