how much is fantasticalの答え|表示価格と年額の実際
「how much is fantastical」で検索して、答えが記事ごとにばらついていると感じたのなら、その感覚は正しい。表示される金額は、請求の周期、選ぶプラン、そしてブラウザが置かれている国によって変わる。同じ日に3人が調べて3つの違う金額を報告しても、全員が正しいという状況が起きる。ここでは日本から見える現在の価格を年単位に直したうえで、無料のままどこまで使えるのか、有料の線がどこに引かれているのか、そして14日間の体験期間を「感想」ではなく「回数」に変える手順までを並べる。
金額の答えが人によって違う4つの理由
金額の食い違いは、ほぼこの4つのどれかに行き着く。
- 通貨と地域。ストアは見ている国の通貨で価格を出す。日本からは円で表示され、海外の記事はドルで書いている。ドル表記の古い記事と円表示を並べて「値上げされた」と読むと、そもそも比べているものが違う
- 請求の周期。年払いの案内は月あたりの金額で書かれ、月払いの案内はそのままの金額で書かれる。どちらの切り替えで見た数字なのかを確かめないと、同じプランが2つの金額を持つように見える
- プランの取り違え。個人向け、家族向け、チーム向けが同じ表に並んでいる。チーム向けは1人あたりの金額なので、個人向けの数字とそのまま比べると判断を誤る
- 記事の古さ。価格は改定される。検索結果は3年前の金額を上位に出すことがある
つまり「いくらか」という問いは、条件を4つそろえて初めて1つの答えになる。以下の数字も、読んだ時点の公式の価格ページが最終的な根拠であることは変わらない。
現在の表示価格を、年単位に直す
Fantasticalを作っているのはFlexibitsで、アプリの導入自体は0円、有料の層はFlexibits Premiumという継続課金になっている。価格ページはすべてのプランを「月あたり」の形で表示し、年払いと月払いを切り替えるスイッチが付いている。日本から見える表示は次のとおり。
| プラン | 年払い(月あたり表示) | 月払い |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 0円 |
| 個人 | 834円 | 1,000円 |
| 家族(5人まで) | 1,167円 | 1,500円 |
| チーム | 834円(1人あたり) | 1,000円(1人あたり) |
ここで読み違えやすいのは、年払いの列が毎月引き落とされる金額ではないという点だ。年額を12で割って表示しているだけなので、個人プランは年に1回10,008円がまとめて請求される。月払いのまま1年続けると12,000円になり、差は年1,992円になる。
家族プランは5人まで含まれる。個人プランを年払いで2つ契約すると月あたり1,668円になり、家族プランの1,167円を上回る。2人目からは家族プランのほうが安い構造だが、これは招待を受けた側がサインインを終えて初めて成立する。買った日に招待を送っておかないと、5人分の料金で1人しか使っていない状態が続く。
チーム向けのプランは1人あたりの金額なので、5人の会社なら年払いでも月あたり4,170円になる。家族プランの5人分と桁が近いために混同されやすいが、家族プランは世帯向けで、チーム向けにはシングルサインオンなど組織側の機能が加わる。個人で調べているときにチームの行を見て「思ったより高い」と判断してしまうのが、金額の食い違いのうち4つ目の理由に近い形で起きる取り違えになる。
有料プランにはいずれも14日間の無料体験が付く。価格表の中でいちばん実用的なのはこの行で、判断を「高いか安いか」ではなく「何回使ったか」に置き換えられる。
0円のままできることの範囲
金額の意味は、無料で手に入る範囲と並べたときにしか決まらない。無料の側は体験版ではなく、単体で成立するカレンダーになっている。iCloud、Google、Exchangeといった既存のアカウントを追加でき、話し言葉に近い1行から予定を作れる入力も、タスクの作成も、通知も、日・週・月・四半期・年の全画面表示も無料の側に含まれる。
無料と有料で「有無」ではなく「量」が違う項目も3つある。表示するカレンダーの組み合わせを切り替えるカレンダーセットは無料だと1セットまで。天気予報は3日先まで(有料は10日先)。カレンダーの複製表示は2週間分まで(有料は6か月分)。メールでの問い合わせは通常対応で、有料は優先対応になる。
この形は料金の判断に直結する。アカウントが1つ、入力は1行、見るのは週表示、という使い方の人にとって、継続課金はカレンダーを買う支払いではない。追加される機能の一覧を買う支払いになる。だから確かめるべきは値段の妥当性ではなく、その一覧に自分が触るかどうかだ。
有料の線がどこに引かれているか
有料側の機能は、移動まわりと人まわりに固まっている。
- 移動まわり: 予定の前後に移動時間の枠を確保する機能、交通状況と現在地から出発時刻を知らせる通知
- カレンダー管理: セットの数の上限がなくなる、セットを端末間で同期する、時刻や場所でセットを自動的に切り替える
- 人まわり: 空き時間を相手に選ばせる調整ページ、参加可否や締切を設定できる招待
このうち1日の形を実際に変えるのは移動時間の確保だ。会議と会議の間に物理的に成立しない移動が挟まっている状態は、予定表の上では見えない。移動を先に枠として置いてしまうと、その時間帯には別の予定が入らなくなる。この考え方と設定の手順は移動時間で扱っている。継続課金に見合うかどうかを判断する前に、まず自分の1週間にその隙間があるのかを確かめたほうが早い。
残りの機能は、人によって当たりも外れもする。ロック画面に次の予定を出す表示、iPhone側の強制的な通知、祝日やスポーツの配信カレンダーは、働き方によって価値がまったく変わる。機能一覧を読んで決められる種類のものではなく、14日間で決まる種類のものだ。
Macのカレンダーには3つの値付けの形がある
継続課金が高いかどうかは、機能の比較よりも「値付けの形」で並べたほうが判断しやすい。3年目に何が起きるかが形によって決まるからだ。
| 値付けの形 | 例 | 支払い | 引き受けるもの |
|---|---|---|---|
| オープンソース | Itsycal(MITライセンス) | なし | 問い合わせ先がない |
| 買い切り | BusyCal(49.99ドル、macOS 12.0以降) | 1回 | 次の大型版が別売りになる可能性 |
| 継続課金 | Flexibits Premium | 毎年 | 支払いを止めると機能も止まる |
| 無料+アカウント | Notion Calendar | なし | 提供元のアカウント |
買い切りは表計算の上では安く見えるし、実際に安いことも多い。ただしそれは、手元の版がこの先のmacOSの更新に耐えることが前提になる。継続課金は5年で見れば高いが、やめる判断が軽い。オープンソースは0円で、自分が自分の問い合わせ先になる。
どの形が正しいかは一般には決まらない。決めるのは「その道具を何年置くつもりか」だ。毎年入れ替える前提なら買い切りは向かない。Mac2台分を越えて使うつもりなら計算は変わる。macOS上で各形の中身がどう違うのかは他のカレンダーとの比較に一覧で並べてある。
価格表に出てこない2つの費用
価格ページに載らない費用が2つあり、多くの場合こちらのほうが継続課金より大きい。
1つ目は移り住む時間だ。アカウントの追加は数分で終わる。時間がかかるのは、何年もかけて調整してきた側の再構築になる。通知を何分前に出すか、既定で表示するカレンダーはどれか、週表示を一目で読むための色分け、マウスに手を伸ばさずに予定を作るためのキー操作。ここに1週間ほどの摩擦が出るのは普通で、しかもその1週間は、体験期間として判断を出すはずの期間と重なる。体験を始めるなら、忙しい週ではなく静かな週に始めたほうが、どんな割引よりも効く。
2つ目は戻るときの費用だ。予定をGoogleやiCloudのアカウントに置いている限り、乗り換えも撤退も軽い。データがアプリの中に住んでいないからだ。一方で、そのアプリ独自の層(保存したセット、独自の調整リンク、独自のテンプレート)は、出ていくときに置いていくことになる。これはどちらが良い悪いではなく、判断を早く終えるべき理由になる。積み上がってから判断すると、やめること自体が高くつく。
この2つを合わせると、結論は1つの方向を向く。14日間の中で決めきるほうがよく、判断を先送りするために有料の1年目へ流れ込むのは避けたい。先送りは無料ではなく、年額で請求される。
14日間を「回数」に変える
体験期間は14日ある。平日2週間と週末をまたぐので、普段の働き方が1周する長さだ。この期間に操作感を評価するのではなく、次の3つを数える。
- 1行の文から作った予定の件数(フォームに入力せずに作れた回数)
- 移動時間の確保が予定を実際に動かした日数(移動が入らないので会議をずらした、断った、という日)
- 2つ目以降のカレンダーセットを使った回数(1セットまでは無料のため)
14日たって合計が0なら、答えは無料のままで確定し、判断は終わる。合計が両手で数える程度に出たなら、金額の見方を変える。年10,008円は、平日を約250日とすれば1日あたり40円ほどになる。判断に使うべきはこの日割りの数字で、年額は心理的に抵抗が出るだけで実態を映していない。
数えるときに気をつけたいのは、「便利だった」を回数に含めないことだ。画面が見やすい、動きが軽い、といった印象は最初の3日で最も強く出て、そのあと薄れていく。判断に使えるのは、予定が実際に動いたかどうかという結果だけになる。会議をずらした、移動が入らないので断った、別の週に寄せた。この3つのどれかが起きた日を数えれば、機能が働いているのか、単に新しくて楽しいのかを分けられる。
体験期間について1つ実務的な注意がある。体験は解約しない限り課金へ移行する。これは継続課金として普通の作りだが、それでも取り逃がす人は多い。いま使っているカレンダーに12日目の予定として1件入れておけば、判断を能動的に行える。
課金しても変わらない、カレンダー側の制限
カレンダーアプリはアカウントの上に乗っている。だから制限の一部はアプリではなくアカウントに属していて、料金を払っても動かない。Googleカレンダーで作った繰り返しの予定には上限がある。
ヒント: Google カレンダーの定期的な予定は、最大で 730 回繰り返すように設定できます。 出典: support.google.com
毎日の定例をこの上限で作ると、およそ2年で列が尽きる。一括での取り込みにも別の決まりがあり、CSVの見出し行は英語である必要があり、ファイルは1メガバイト以下に収まっている必要がある。これらはデータ側の決まりなので、どのMac用カレンダーに乗り換えても付いてくる。
予定表が壊れ続けている原因がここにある場合、継続課金は解決にならない。繰り返しが上限に達している、同じアカウントを二重に追加していて予定が2つに見える、タイムゾーンの設定が食い違って時刻がずれている。この3つは料金と無関係に起きる。直す順番は、先にアカウント側を整えて、そのうえで何を載せるかを決める、という向きになる。
料金の前に、自分の1週間の形を確かめる
金額を比べる作業は、条件をそろえないと結論が出ない。年払いか月払いか、個人か家族か、そして無料の範囲で足りているのか。この3つを決めてから価格表に戻ると、金額の議論は10分で終わる。
そのうえで、有料側の機能に自分が触るかどうかを14日間で数える。数え終わったら、値付けの形(無料・買い切り・継続課金)のどれが自分の使い方に合うかを決める。macOS向けの選択肢がどの形で提供されていて、何年単位の支払いになるのかは購入にまとめてある。金額の答えを1つに絞れなかった原因は、たいてい価格そのものではなく、条件が3つ未定のまま比べていたことにある。
よくある質問
Fantasticalは月いくらですか?
日本からの表示では、個人プランの年払いが月あたり834円(年に1回10,008円)、月払いが1,000円です。家族プランは5人までで年払い月あたり1,167円、月払い1,500円です。表示は国の通貨で変わるため、支払う直前に公式の価格ページで確認するのが確実です。
無料のままでもカレンダーとして使えますか?
使えます。iCloudやGoogleなどのアカウント追加、1行の文からの予定作成、タスク、通知、日・週・月・四半期・年の表示は無料の側に含まれます。カレンダーセットが1つまで、天気が3日先まで、移動時間の確保が有料側、という点が主な違いです。
2人で使うなら家族プランのほうが得ですか?
個人プランを年払いで2つ契約すると月あたり1,668円、家族プランは1,167円なので、2人目から家族プランのほうが安くなります。ただし招待された側がサインインを終えないと席は有効になりません。契約した当日に招待を送っておくのが確実です。
体験期間が終わると予定は消えますか?
消えません。予定はGoogleやiCloudといったアカウント側に保存されていて、アプリの中に入っているわけではないためです。終了するのは有料側の機能で、移動時間の確保や2つ目以降のカレンダーセットが使えなくなります。