Cron(Notion Calendar)がうまくいかないとき|確かめる順番

Cron(Notion Calendar)で予定が出てこない、通知が鳴らない、会議に入れない。 こうした症状は、アプリの故障に見えても、実際には手前の設定か、アカウント側の管理者の設定か、もともと対応していない機能のどれかであることが大半です。 この記事では、公式ヘルプに書かれている内容を根拠に、確かめる順番を5つの層に分けて整理します。 上から順に見ていけば、どこで止まっているのかと、設定で直るのか直らないのかが分かります。

症状を5つの層に分けてから探す

不具合を探すときに時間がかかるのは、症状と原因の場所が離れているからです。 「予定が表示されない」という同じ症状でも、サインインで止まっている場合と、カレンダーを非表示にしている場合と、Googleカレンダー側で購読していない場合では、直す場所がまったく違います。 そこで、まず症状をどの層の話かに振り分けます。

よくある症状 最初に見る場所
サインイン ログインできない、承認エラーが出る サインインに使ったアカウントの種類
カレンダーの表示 特定のカレンダーや予定だけ出ない 左のサイドバーと設定の「Calendar accounts」
通知とメニューバー 通知が来ない、メニューバーに出ない macOSの通知設定と、アプリの「Menu bar」タブ
会議のリンク Google MeetやZoomを選べない、入れない 設定の「Conferencing」
Notionのデータベース 行が出ない、日付を動かせない データベースの日付の項目と権限

層を決めたら、その層の中だけを探します。 複数の層にまたがって症状が出ているときは、上の層から直すのが効率的です。 サインインが不完全なままでは、その下の層をいくら見ても答えは出ません。

1. サインインで止まっているとき

Googleでのサインインで「問題が発生しました」と出る場合、公式ヘルプはまず別のブラウザでサインインし直すこと、または「別のアカウントでサインイン」を選んで同じ情報で試すことを勧めています。

勤務先のGoogleアカウントで承認エラーが出る場合は、利用者の側では直せないことがあります。 組織のGoogle Workspaceの管理者が、Notion Calendarを信頼するアプリとして登録していない可能性があるためです。 ヘルプには、管理者が管理コンソールの「セキュリティ」から「アクセスとデータ管理」、「APIの制御」へ進み、Notion Calendarを「信頼できる」に設定する手順が載っています。 社内の情報システムの担当に依頼するときは、この手順をそのまま伝えると話が早く進みます。

iCloudのカレンダーがつながらない場合は、パスワードの種類を確かめます。 AppleはNotion Calendarのような他社のアプリに、Appleアカウントのパスワードではなく、アプリ用のパスワードを使うよう求めています。

Notion Calendar用の専用パスワードを使っているか、Appleアカウントのパスワードではないかを確認してください。このパスワードは4文字ずつ4つのまとまりで、abcd-efgh-ijkl-mnopのような形です。(原文は英語、編集部訳) 出典: notion.com

Microsoft 365の仕事用アカウントの場合も、組織の管理者が外部アプリの利用を制限していると、管理者の承認がないとつながりません。 サインインの層でもう1つ見落としやすいのは、最初に登録したアカウントです。 Notion Calendarは登録に使ったNotionのアカウントと結び付いており、そこに入れなくなるとアプリにも入れなくなります。

2. 特定のカレンダーや予定だけが表示されないとき

サインインはできているのに一部の予定が見えない場合、最初に見るのは左のサイドバーの目のアイコンです。 アイコンに取り消し線が入っているカレンダーは非表示になっていて、その予定は画面から消えます。 クリックひとつで切り替わるので、意図せず押していないかを最初に確かめます。

次に、つないでいるカレンダーの数を確かめます。 公式ヘルプは、5つを超えるカレンダーを追加できない場合があり、それは動作に影響が出るためだと説明しています。 仕事用、私用、家族、チーム、取引先と増やしていくと、この上限に届きます。

外部の予定表、たとえばスポーツの日程や祝日のカレンダーが出ない場合は、購読の場所が原因です。 Notion Calendarの中から新しいカレンダーを購読することは、現状できません。 Googleカレンダー側で購読すれば、Notion Calendarにも表示されます。 購読の手順はGoogleカレンダーのヘルプで確認できます。

予定の件数が減ったように見える場合は、自動でまとめられていないかを見ます。 同じ予定が複数のカレンダーに入っていて予定のIDが同じとき、アプリはそれを1件にまとめて表示します。 特定のカレンダーから出欠を返したいときは、他のカレンダーを非表示にしてから操作するよう、ヘルプに書かれています。

もう1つ、「作ったはずの予定が別のカレンダーに入っている」という症状は、既定のカレンダーの設定で起きます。 設定の「Calendar accounts」で既定のカレンダーを確かめ、仕事の予定が私用のカレンダーに入る状態になっていないかを見ます。 既定の作成先はNotionのデータベースにもできるため、そこが選ばれていると予定がGoogleカレンダーに現れません。

3. 通知が来ない、メニューバーに出ないとき

デスクトップの通知が来ない場合、アプリの中よりも先に、macOSのシステム設定の通知でNotion Calendarが許可されているかを確かめます。 ブラウザ版を使っている場合は、ブラウザの設定でcalendar.notion.soからの通知が許可されているかが先です。

予定の通知の既定値は、Notion Calendarの中ではなくGoogleカレンダーの通知設定で決まります。 ヘルプの設定画面の説明でも、既定のリマインダーはカレンダーごとにGoogleカレンダーの通知設定で調整するとされています。 アプリの中をいくら探しても見つからないのは、このためです。

メニューバーにアイコンが出ない場合は、表示する場所が足りていない可能性があります。 ヘルプは、commandキーを押しながらアイコンを時計の近くへドラッグし、それでも出なければ設定の「Menu bar」で予定のタイトル表示を切ると、アイコンが出る場合があると説明しています。

見落としやすいのが、カレンダー単位の設定です。 あるカレンダーをメニューバーの表示から外すと、そのカレンダーの会議前の通知も同時に止まります。 メニューバーをすっきりさせるために外した結果、通知まで来なくなった、というつながりです。 また、スマートフォンでは技術的な制約から、通知を時間指定の通知として扱えないとヘルプに記載があります。

4. 会議のリンクで止まるとき

Google Meetが会議の選択肢に出ない場合、ヘルプは組織のGoogle WorkspaceでMeetが有効になっていない可能性を挙げ、管理者に有効化を依頼するよう案内しています。 Googleアカウントが複数つながっていても、アプリは予定ごとに正しいアカウントでMeetに入るよう処理します。

Zoomの接続がうまくいかない場合は、設定の「Conferencing」でZoomを選び、ブラウザで正しいZoomアカウントにログインしているかを確かめてから承認します。 それでも通らないときは、Zoomの管理者がZoomのマーケットプレイスでNotion Calendarを事前承認する必要があります。 接続できているのに参加で不具合が出る場合は、一度切断してつなぎ直すのが公式の案内です。

会議に入ったら別のURLが開いた、という症状にも理由があります。 予定の説明欄と会議の欄の両方にリンクがあると、説明欄のリンクが優先されます。 取引先から転送された予定では説明欄に古いリンクが残っていることがあるため、説明欄を見直します。 なお、Notion CalendarからZoomに入るとビデオは初期状態でオフになり、FaceTimeは会議の選択肢として使えません。

5. Notionのデータベースで止まるとき

データベースの行がカレンダーに出ない場合、最初に見るのは日付の項目です。 日付の項目がないデータベースはつなげません。 日付の項目が複数あるときは、どれをカレンダーに使うかを選ぶ必要があります。

権限も確かめます。 表示には閲覧、行の追加や編集には内容の編集の権限が必要です。 データベース全体は見えるのに特定のページだけ出ない場合、そのページに個別の権限が設定されていることがあります。

カレンダーの上で日付をドラッグしても動かない場合は、日付の作られ方を見ます。 数式、作成日時、最終更新日時から作られた日付は、Notion Calendarでは読み取り専用です。 データベースの追加そのものは、デスクトップ版かWeb版でしかできません。 また、追加できるデータベースは20個までです。

アカウントをつなぎ直す前に控えておくこと

どの層でも、最後の手段として「アカウントを切断してつなぎ直す」が浮かびます。 予定そのものはGoogleやiCloudのアカウント側にあるので、切断しても予定は消えません。 ただし、アプリの中で積み上げた設定は、アカウント単位で付いているものが多い点に注意が必要です。

切断の前に、次の設定を控えておくと、つなぎ直したあとの確認が数分で済みます。

  • どのカレンダーが既定の作成先になっていたか
  • カレンダーごとの既定の会議ツール(ZoomかGoogle Meetか)
  • アカウントごとに選んでいた既定のNotionワークスペース
  • どのカレンダーからどのカレンダーへ自動ブロックをかけていたか
  • メニューバーの表示から外していたカレンダー

特に自動ブロックは慎重に扱います。 公式ヘルプには、アクセスできなくなったカレンダーの自動ブロックを取り消すには、現状では問い合わせ窓口への連絡が必要だと書かれています。 退職などで使えなくなるアカウントを切断する場合は、先に自動ブロックを外してから切断する順番にすると、問い合わせが必要な状態を避けられます。 また、アプリから誤って予定を削除した場合でも、元のアカウントのゴミ箱に残っているため、Googleカレンダーなどの側から復元できます。

設定で直らない症状と、次に決めること

5つの層を確かめても残る症状は、仕様として対応していない可能性が高いと考えられます。 公式ヘルプが現時点で対応していないと明記しているものには、予定の間の移動時間、スマートフォンでのOutlookのカレンダー、スマートフォンでの予定の検索や日程調整リンクの作成があります。 これらは設定をいくら見直しても出てきません。

ここで決めることは、その足りない1点をどう補うかです。 移動時間であれば、会議と会議の間に移動の予定を自分で入れて運用するか、移動を計算する道具を併用するかの二択になります。 Mac用のカレンダーアプリの中には、住所から所要時間を計算して移動の枠を作るものがあり、その考え方は移動時間にまとめています。 予定を入れる手間が詰まりの中心なら、予定の入れ方で、一文や音声から予定を作る流れを確認できます。

道具を並べて比べたいときは、他のカレンダーとの比較が、Macで使えるカレンダーアプリの3年間の支払い総額と機能を一覧にしています。 機能の全体はできること、初期設定の手順は使い方、個別の疑問はよくある質問、料金は購入にあります。 まずは、残った症状が1つか2つかを数えてください。 1つなら併用で足り、2つ以上が同じ方向を向いているなら、道具の選び直しを検討する段階です。

よくある質問

Notion CalendarでiCloudのカレンダーにサインインできないのはなぜですか?

AppleのアカウントのパスワードではなくApple側で発行するアプリ用パスワードが必要なためです。Appleアカウントのページで「App用パスワード」を作り、4文字ずつ4つのまとまりのパスワードを入力します。通常のパスワードを入れてもつながりません。

会社のGoogleアカウントで承認エラーが出たらどうすればよいですか?

組織のGoogle Workspaceの管理者が、Notion Calendarを信頼するアプリとして登録していない可能性があります。公式ヘルプには、管理者が管理コンソールのAPIの制御からNotion Calendarを「信頼できる」に設定する手順が載っているので、その手順を社内の担当者に伝えて依頼します。

Notion Calendarの通知が来なくなったときは何から確かめますか?

まずmacOSのシステム設定でNotion Calendarの通知が許可されているかを見ます。次に、そのカレンダーをメニューバーの表示から外していないかを確かめます。メニューバーから外すと、そのカレンダーの会議前の通知も止まる仕様です。予定ごとの既定の通知はGoogleカレンダー側で設定します。

Googleカレンダーで見える予定がNotion Calendarに出ないのはなぜですか?

左のサイドバーでそのカレンダーが非表示になっていないかをまず確かめます。外部の予定表を購読している場合は、Googleカレンダー側で購読したものだけが表示されます。同じIDの予定は1件にまとめて表示されるため、件数が減って見えることもあります。

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