Macのカレンダー表示をメニューバーに置く手順と限界

mac カレンダー表示メニューバーで探している人がやりたいことは、ほぼ1つに絞れます。画面右上をクリックしたときに、その月の日付の並びか、次の予定が出てほしい。ところが実際にクリックすると開くのは通知センターで、日付の格子も予定の一覧も出てきません。木曜が何日かを確かめるだけのために、カレンダーのウインドウを前面に出して、いま作業していた画面を隠すことになります。

この記事では、追加のアプリを入れずにmacOSの標準機能でどこまでできるのかを先に確認し、そのうえで常駐アプリを入れる場合の選び方、入れたあとに必ず出てくる許可と起動の設定、表示が出ないときの確認順を扱います。読み終えたときに、何をインストールするかではなく、メニューバーに何をさせたいのかが決まっている状態を目指します。

メニューバーの右端は「状況を見る」ための場所

そもそもmacOSがメニューバーをどう位置づけているかを押さえておくと、どこまで期待してよいかが決まります。

メニューバーはMacの画面の一番上に横方向に表示されます。メニューバーのメニューとアイコンを使って、コマンドを選択したり、タスクを実行したり、状況を確認したりします。 出典: support.apple.com

右端に並ぶアイコンは状況メニューと呼ばれ、バッテリーやWi-Fiのように「今どうなっているか」を確認するための場所として設計されています。ここに向いているのは、聞かなくても表示されていて、クリック1回で開ける情報です。

カレンダーで言えば、向いている仕事は3つです。1つめは日付の把握で、来週の火曜が何日かを1秒で確かめること。2つめは次の1件で、次の予定の開始時刻と、それがオンライン会議かどうか。3つめは会議への参加で、2分後に始まる会議のURLを招待メールの奥から探さずに済ませることです。

逆に向いていないのは、1週間を組み直す、2つの候補日を見比べる、共有された予定が二重になっていないか確かめる、といった作業です。どれも全体の形を見る作業で、幅300ピクセルほどのドロップダウンでは形が見えません。ここを無理に詰め込んだツールは、本体アプリの使いにくい版になります。何を出したいのかを先に決めておくと、この後の選択がほぼ自動的に決まります。

標準機能だけでできること

アプリを入れる前に、macOSに用意されている範囲を確認しておきます。ここで足りるなら、常駐アプリを1つ増やさずに済みます。

まず時計そのものの表示です。システム設定のコントロールセンターにある時計オプションで、曜日と日付を出すか、秒を表示するか、アナログにするかを選べます。「10月2日(木)」まで出しておけば、日付を確かめるだけの用事はここで半分片づきます。

次が通知センターのウィジェットです。メニューバーの日付と時刻をクリックすると開く領域には、いちばん下までスクロールしたところにウィジェットを編集する項目があり、カレンダーのウィジェットを追加できます。サイズは小中大から選べ、大きいものを選べばその日の予定一覧が並びます。厳密にはメニューバーではなく通知センターですが、クリック1回で出る点は同じで、追加の費用はかかりません。

もう1つ、メニューバーに置くアイコン自体も並べ替えられます。コントロールセンターの項目をメニューバーへドラッグして常駐させられるほか、Commandキーを押しながらアイコンをドラッグすると順番を入れ替えられます。ここは後で効いてきます。

標準機能の限界も明確です。時計をクリックしても月表示の格子は出ませんし、次の予定の名前をメニューバーの帯そのものに出す設定もありません。この2つが必要になった時点で、常駐アプリの検討に移ります。

追加するアプリは、予定をどこから受け取るかで分かれる

インストールの前に決めるのは機能ではありません。そのアプリが予定をどこから受け取るのかです。ここが2つに分かれていて、必要な準備も、何も出なかったときに見る場所も変わります。

  • macOSに登録済みのカレンダーを読む作り。システム設定のインターネットアカウントに入っているものがそのまま並ぶ。アプリ側でのサインインは無く、許可を出した時点で予定が出る
  • アプリが自分でアカウントに接続する作り。GoogleやMicrosoftのアカウントにアプリから直接サインインする。macOS側に登録していない環境でも予定が出る

前者は、すでにMacのカレンダーアプリで予定が見えている人にとって最短の経路です。追加のサインイン画面が出てこないのが正常な状態で、出ないから設定が足りない、という話ではありません。逆に、Googleカレンダーをブラウザだけで開いている環境では、macOSがそのアカウントを知らないため、アプリが正しく動いていても空のまま並びます。このときの作業は別のアプリを探すことではなく、システム設定にアカウントを追加することです。

後者は準備が1段階増える代わりに、Macのカレンダーアプリを一度も設定していなくても成立します。会議のURLを判別して1クリックで参加させる種類のツールは、予定の本文の中身まで確実に読む必要があるため、この作りを取っていることがあります。会社から配られたアカウントの場合は、管理者が外部アプリからの接続を制限していることがあり、その場合はサインインの段階で止まります。Macの側の問題ではないので、設定を触り続けても進みません。

決め方は単純です。Macのカレンダーアプリにすでに予定が出ているなら前者で足ります。出ていないなら、先にアカウントを登録するか、自分で接続する型を選ぶかの二択です。この順番で決めておくと、入れたあとに空のドロップダウンを見て原因を探す時間が丸ごと消えます。

入れたあとに詰まる4か所

インストール自体は数分で終わりますが、そこから先に共通のつまずきが4つあります。

1つめはカレンダーへのアクセス許可です。macOSのカレンダーを読む型のツールは初回起動時に許可を求め、ここを一度断ると、その後は予定が1件も出ない空のカレンダーとして動き続けます。中身が出ないのを見て「対応していないアプリだ」と判断してしまう例がありますが、多くはシステム設定のプライバシーとセキュリティにあるカレンダーの項目で許可を出し直せば解決します。

2つめはログイン時の自動起動です。ログイン項目に登録されていないと、Macを再起動した日から使われなくなります。手で起動し直す必要があるツールは続きません。設定画面に自動起動の項目があればそこで、無ければシステム設定の一般にあるログイン項目で追加します。

3つめは表示幅です。ノッチのあるMacBookでは、メニューバーの中央付近が物理的に使えません。アイコンが多いと、増やしたカレンダーのアイコンがノッチの裏に隠れて見えなくなります。長い予定名を帯に出す設定は特に幅を食うので、表示する文字数を制限できるならそこを絞り、Commandキーを押しながらドラッグして並び順を右寄りに調整します。

4つめは表示するカレンダーの選択です。祝日カレンダーや購読しているカレンダーまで全部出すと、狭いドロップダウンが埋まり、次の予定が下に押し下げられます。終日予定を1行にまとめられるか、出欠を辞退した予定を隠せるかも、あわせて確認しておく項目です。判定は単純で、午後の適当な時点でドロップダウンを開き、スクロールせずに次の実際の予定が見えれば設定は完了しています。

表示が出ないときに見る順番

アイコンは出ているのに中身が空、あるいはアイコンそのものが出ない場合、確認する順番は決まっています。上から順に見ていけば、たいていは5分以内で切り分けられます。

  • カレンダーへのアクセス許可が出ているか。システム設定のプライバシーとセキュリティで確認する
  • 表示するカレンダーがツール側で1つも選ばれていないか。初期状態で全部オフになっている場合がある
  • アイコンがノッチや他のアイコンの裏に隠れていないか。他のアプリを終了して帯の余白を作ると確認できる
  • そもそもカレンダーがmacOS側に登録されているか。ブラウザだけでGoogleカレンダーを見ている環境では、システム設定にアカウントが入っていないため、macOSのカレンダーを読む型では何も出ない

4つの中で結論が変わるのは最後の項目だけです。前の3つは設定を直せば同じアプリのまま解決しますが、最後の項目に当てはまる場合はアプリの選択そのものが変わります。システム設定にアカウントを追加してから使い続けるか、自分でアカウントに接続する型に乗り換えるかの二択で、どちらを選ぶかで初期設定にかかる時間も変わります。

ドロップダウンから予定を作れる範囲

置いたあとに気づくのが、作れる予定の範囲です。常駐ツールの多くは簡単な予定なら作れますが、扱えるのは日付と時刻と件名までで止まります。招待者を入れる、繰り返しのルールを個別回と全体で作り分ける、通知の時刻を変える、予定に場所を付ける。このあたりは本体アプリの画面に戻ることになります。

問題になるのは、その往復の回数です。1日に1回なら気になりません。ところが会話の中で決まった予定をその場で入れる回数が多い働き方だと、狭い入力欄と本体アプリのあいだを何度も行き来することになり、結局あとで入力しようとして忘れます。短い文をそのまま予定に変えられるか、話し言葉と音声で予定を入れられるかで、この往復の回数そのものが変わります。実際の流れは予定の入れ方で確認でき、Mac向けの主要な選択肢が入力の面でどう違うのかは他のカレンダーとの比較に整理されています。

もう1つ、狭い一覧には最初から出てこないものがあります。予定と予定のあいだの空き時間です。15時に終わる打ち合わせと15時20分に始まる打ち合わせは、一覧では2行として並ぶだけで、そのあいだに移動が入るかどうかは何も表示されません。次の1件を素早く出す道具は、その1件に間に合うかどうかまでは答えないということです。移動を予定の一部として扱う考え方は移動時間で扱っています。

最初に変えるのは標準機能の設定だけでよい

順序としては、まず時計オプションで曜日と日付を出し、通知センターにカレンダーのウィジェットを入れて1週間使うのが確実です。費用がかからず、見ることが本当に問題だったのかがその1週間で分かります。それでも足りなければ無料のツールを1つだけ試し、詰まっているのが見ることではなく入れることだったと分かったなら、次に比べるのは常駐ツールではなくカレンダー本体の入力です。扱える範囲はできることに、料金の条件は購入にまとまっているので、試用の時間を調べ物ではなく実際の1週間の再現に使えます。

よくある質問

Macの時計をクリックしてもカレンダーが出ないのはなぜですか?

macOSのメニューバーの日付と時刻は通知センターを開く仕様で、月表示の格子に切り替える設定は用意されていません。ただし通知センターの一番下からウィジェットを編集でき、カレンダーのウィジェットを追加すれば、その月の日付や当日の予定を出せます。

アプリを入れずにメニューバーへ日付を出せますか?

出せます。システム設定のコントロールセンターにある時計オプションで、曜日と日付の表示を有効にしてください。秒の表示やアナログ時計もここで切り替えます。月表示の格子や次の予定名を帯に出すには、別のアプリが必要になります。

常駐アプリを入れたのに予定が1件も出ません。

カレンダーへのアクセス許可を断っている可能性が高いです。システム設定のプライバシーとセキュリティにあるカレンダーの項目で、そのアプリに許可を出し直してください。それでも空のままなら、ツール側で表示するカレンダーが1つも選ばれていないか、macOSにカレンダーのアカウントが登録されていないかを確認します。

メニューバーに常駐させるとMacが重くなりませんか?

この種のツールは小さく、ほとんどの時間は待機しているため影響は軽微です。効いてくるのはカレンダーを読みに行く間隔と、長い予定名を帯に出すかどうかで、幅を取る表示はノッチのあるMacBookでは限られた領域を奪い合います。

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