Fantasticalの料金|月額と年額のどちらが安く済むか
fantastical 料金を調べる動機は、ほぼ2種類に分かれます。これから入れるので金額を知りたい場合と、すでに払っていて更新の通知が来た場合です。後者のほうが多く、そして判断が難しくなります。金額そのものは公開されていて調べれば5分で分かりますが、決めにくいのは「その金額で何を買っているのか」が自分でも曖昧になっているからです。ここでは料金の内訳を分解したうえで、続けるか外すかを数字で決められるところまで並べます。
料金体系を、無料の範囲と有料の範囲に分ける
Fantasticalは開発元のFlexibitsが配布していて、Mac App Storeから無料で入手できます。ダウンロードの時点では支払いが発生しません。有料になるのはFlexibits Premiumという購読で、これが料金の話の中心になります。
無料のままで使えるのは、予定とタスクの作成、通知、日・週・月などの表示、そしてウィジェットです。この範囲だけで日々の予定管理は回ります。逆に言えば、無料の範囲で足りている人にとって購読は上乗せの支出になります。
購読の価格は次の通りです。個人向けが月額6.99ドルまたは年額56.99ドル、最大5人で使える家族向けが月額10.49ドルまたは年額89.99ドルです。購読はアカウントにひもづき、Mac・iPhone・iPad・Apple Watch・Apple Vision Pro・Windowsに及びます。連絡先アプリのCardhopも同じ購読の範囲に入ります。
つまりMac1台で見た金額と、Mac・iPhone・Apple Watchの3台で見た金額では、1台あたりの負担がまったく違います。料金が高いか安いかを論じる前に、自分が何台で使うのかを先に確定させてください。
月額と年額の差を、1年と3年で並べる
月額と年額の差は月単位で見ると小さく感じます。年で並べると輪郭が出ます。
| 契約の形 | 1年 | 3年 |
|---|---|---|
| 個人・月額 | 83.88ドル | 251.64ドル |
| 個人・年額 | 56.99ドル | 170.97ドル |
| 家族・月額 | 125.88ドル | 377.64ドル |
| 家族・年額 | 89.99ドル | 269.97ドル |
個人プランで月額を1年続けると83.88ドルになり、年額との差は26.89ドルです。3年では80.67ドルの差になります。家族向けでも同じ構造で、月額を1年続けると125.88ドル、年額は89.99ドルです。
ここで判断が分かれます。長く使うと決めているなら年額のほうが安く済みます。試している段階なら、まとまった金額を先に払わない月額のほうが降りやすいです。実務的には、最初の数か月を月額で回し、有料側の機能を実際に使っていると確認できてから年額に移すのが無理のない順番です。
家族向けは最大5人までを1つの購読でまかなえるので、世帯で2人以上が使うなら個人プランを2本持つより下がります。個人の年額56.99ドルを2人分持つと113.98ドルになり、家族向けの年額89.99ドルを上回ります。2人目からは家族向けのほうが有利です。
ただしこの差額は、同居している人が設定を最後まで済ませて初めて出ます。家族の追加はアカウント画面の「Add Family Member」から行い、そこでメールの招待が送られます。招待された側は、Flexibitsのアカウントを新しく作るか、既に持っているアカウントでログインするまで枠が有効になりません。買っただけで招待を送らないままだと、家族向けの金額を払いながら実際に使っているのは1人という状態になり、個人プランより高くつきます。契約した日のうちに招待まで済ませてください。
個人と家族の上にはTeam向けの区分もあり、こちらは1ユーザーあたりの月額で計算されます。世帯ではなく会社で使う場合はこちらが比較の対象になります。なお、いずれの区分にも14日間の無料体験が付いています。金額を見比べる前に、まずこの2週間で有料側の機能に触るかどうかを確かめるのが順番として先です。
有料側で何を買っているのかを一覧で確かめる
金額の是非は、有料側に何が入っているかを見ないと決まりません。Flexibits Premiumの内側にあるのは次の項目です。
- 2つ目以降のカレンダーセット(仕事用と個人用の束をまとめて切り替える機能)
- カレンダー内の天気予報
- 予定への添付ファイル
- メール転送からの予定作成
- カレンダーのミラーリング
- プッシュ同期
- Apple Watch用アプリ
- 会議URLの自動判別
- 予約ページ機能のOpenings、Proposals、RSVPs
この一覧を上から読んで、直近1か月で実際に触った項目を指させるかどうかが分岐点です。多くの人が挙げるのはカレンダーセットで、これは他の有料アプリにも同等の仕組みがあります。次に多いのが予約ページで、こちらは事情が違います。予約ページはカレンダーではなく日程調整の製品であり、他のカレンダーアプリに乗り換えても代わりになりません。
そして少なくない割合で「1つも思い当たらない」という答えになります。その場合、比較すべき相手は他社の有料アプリではなく、無料の範囲そのものです。いちばん安く済むのは、使っていない機能への支払いを止めることで、そこに乗り換え作業は要りません。
プッシュ同期が有料側にある点は見落とされがちです。無料のままだと予定の反映が取得の間隔ぶん遅れます。予定を入れた直後に相手と画面を見る使い方をするなら、この1点だけで購読の理由になります。逆に自分だけで見る使い方なら、遅れはほぼ気になりません。
継続課金と買い切りを、同じ3年で並べる
Fantasticalの料金を判断するには、比較相手の値段を並べる必要があります。支払いの形が違う製品を横に置くときは、期間をそろえないと比べられません。
| 製品 | 支払いの形 | 3年での支出 | 対応端末 |
|---|---|---|---|
| 標準のカレンダー | 無料 | 0ドル | Mac / iPhone / iPad / Watch |
| Itsycal | 無料 | 0ドル | Mac(macOS 11以降) |
| Notionカレンダー | 無料 | 0ドル | Mac / Windows / iPhone / Android |
| Calendar 366 | 買い切り49.99ドル または 年額19.99ドル | 49.99ドル または 59.97ドル | Mac / iPhone / iPad / Watch |
| BusyCal | 買い切り49.99ドル または 年額39.99ドル | 49.99ドル または 119.97ドル | Mac / iPhone / iPad |
| Flexibits Premium | 年額56.99ドル | 170.97ドル | Mac / iPhone / iPad / Watch / Vision Pro / Windows |
Calendar 366はVincent Miethe氏の製品で、Mac側はmacOS 14.6以降が条件です。無料で入手してProを7日間試せます。Pro Familyは年額29.99ドルまたは買い切り69.99ドルです。BusyCalはBusy Apps FZEの製品でmacOS 12.4以降、開発元サイトからの買い切りが49.99ドル、Mac App Store経由は月額4.99ドルまたは年額39.99ドルで、試用は14日間です。Setappのカタログにも入っていますが、そちらはMac向けプランが月額14.99ドルからで、カレンダー1本のために契約する形にはなりません。
表の数字だけを見ると買い切りが有利に見えますが、注意点が2つあります。1つは、買い切りは大きな版が変わったときに再購入を求められる場合があること。もう1つは、対応端末の範囲が狭い場合があることです。BusyCalのiOS版は別扱いで、Apple Watchまで賄うなら条件が変わります。支払いの形ごとの考え方は購入に整理してあり、各製品を軸ごとに並べた一覧は他のカレンダーとの比較にあります。
解約したあとに何が残るのかを先に確認する
料金の判断で見落とされやすいのが、やめたときに何が消えるかです。ここを誤解していると、必要のない購読を惰性で続けることになります。
カレンダーアプリは、多くの場合GoogleカレンダーやiCloudのアカウントを表示する窓口です。予定の本体はサーバー側にあり、アプリを消してもアカウントに残ります。やりとりに使われる形式は公開された仕様です。
This document defines the iCalendar data format for representing and exchanging calendaring and scheduling information such as events, to-dos, journal entries, and free/busy information, independent of any particular calendar service or protocol. 出典: rfc-editor.org
特定のサービスや通信方式に依存しない形式が土台にあるため、アプリを乗り換えても予定そのものは持ち運べます。解約で失うのは有料側の機能であって、予定の履歴ではありません。ただし、そのアプリの中だけで作った情報には注意が要ります。予約ページで発行したリンクは、購読を止めると相手側から見えなくなる種類の機能です。人に配ったリンクがあるなら、解約の前に代替の手段を用意してください。アカウント側の設定で分からない点が出た場合はGoogleカレンダー ヘルプに手順があります。
請求がどこから来ているのかを確かめて、止める場所を先に知っておく
更新の通知が届いてから慌てないために、料金の話で最後に押さえるのは「誰が代金を受け取っているのか」です。ここが分かると、解約の操作をどこで行うのかが決まります。
購入の経路は2つあります。Flexibitsのサイトから直接契約した場合と、App Store経由で契約した場合です。前者はアカウント画面に解約のボタンが用意されていて、押すと自動更新が止まります。後者はAppleが販売者なので、Flexibitsのアカウント画面からは止められません。Flexibits側の案内も、App Storeで契約したものはApp Store側の手順で解約するように書かれています。
ここで時間を落とす人が多いのは、カレンダーアプリの設定画面をいくら探しても解約の項目は無いという点です。アプリの中を一通り見て見つからず、そのうち通知を脇に置き、気づいたら次の1年が始まっている。この流れが、使っていない購読が残り続ける最大の理由です。
もう1つ、時期の問題があります。Flexibitsの説明では、解約しても契約期間の終わりまでは購読が有効なままです。つまり解約は「次の請求を止める操作」であって、すでに引き落とされた分が戻る操作ではありません。更新の通知が届いた日に解約しても、その回の請求には間に合わないことがあります。現実的な対処は、更新日そのものを予定として入れて、1週間前に通知が出るようにしておくことです。作業は最初の1回だけで、以後は判断する時間が自動的に確保されます。
これから契約する人にとっては、経路の選び方にも意味があります。App Store経由はAppleの請求にまとまるので、支払いの記録を1か所に集めたい場合に向きます。直接契約は、解約のボタンがアカウント設定と同じ場所にあるので、やめるときの手数が少なくて済みます。後から経路を変えるには、片方を解約してもう片方で契約し直すことになるため、迷うなら「止めやすさ」を基準に選んでおくと後の判断が楽になります。
料金が見合うかは、3つの数字で決まる
続けるか外すかは、感覚ではなく3つの数字で決められます。
1つ目は、直近1週間で予定を新規に入れた件数です。5件未満なら、入力の速さや同期の速さに払う理由は薄くなります。20件を超えるなら、入力にかかる時間は毎日の負担そのものです。予定を入れる操作をどう短くするかは予定の入れ方にまとめてあります。
2つ目は、有料側の一覧のうち直近1か月で触った項目の数です。ゼロなら払う対象が今のところありません。1つ以上あるなら、その機能が他の製品にもあるかどうかを確かめます。カレンダーセットや天気は代わりが見つかりますが、予約ページは別ジャンルの製品を探すことになります。
3つ目は、使う端末の台数です。Macだけなら買い切りの製品と比べたときに差が出ますが、iPhoneとApple Watchまで含めるなら購読の1本化に意味が出ます。
この3つを数えたうえで、まだ迷うなら見る場所は機能の一覧ではありません。会議と会議の間に落ちている時間をどう扱うか、そこが1日の詰まり方を決めます。移動を予定として置く考え方は移動時間に、各機能が実際の1日でどう働くかはできることと使い方に整理してあります。料金の周辺でよく出る疑問はよくある質問にまとめてあります。
よくある質問
Fantasticalの料金はいくらですか?
個人向けのFlexibits Premiumが月額6.99ドルまたは年額56.99ドル、最大5人で使える家族向けが月額10.49ドルまたは年額89.99ドルです。ダウンロード自体は無料で、無料の範囲でも予定とタスクの作成、通知、日・週・月の表示、ウィジェットが使えます。
月額と年額はどちらが安く済みますか?
長く使う前提なら年額です。個人プランで月額を1年続けると83.88ドルになり、年額56.99ドルとの差は26.89ドル、3年では80.67ドルの差になります。試している段階なら、まとまった金額を先に払わない月額のほうが降りやすくなります。
家族で使う場合はどちらのプランが有利ですか?
2人以上なら家族向けです。個人の年額56.99ドルを2人分持つと113.98ドルで、家族向けの年額89.99ドルを上回ります。家族向けは最大5人までを1つの購読でまかなえるため、人数が増えるほど1人あたりの負担が下がります。
解約すると予定は消えますか?
予定の本体はGoogleカレンダーやiCloudなどのアカウント側にあるため、アプリを消しても残ります。失うのは有料側の機能です。ただし予約ページで発行したリンクのように、購読を止めると相手側から使えなくなる種類の機能があるので、解約前に配布済みのリンクを確認してください。